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2021年08月27日

<孤独のグルメ>最終回まで全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

<孤独のグルメ>最終回まで全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】


第8話ストーリー&レビュー

第8話のストーリー


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群馬県高崎市にて「焼きまんじゅう」のお店の席に座っている五郎(松重豊)。運ばれてきたのは、タレがたっぷりかかった、アンイリの焼きまんじゅう。さらにアンナシも食べ、小腹を満たした五郎は店を後にし、商談相手の藤山(田中俊介)が待つ事務所に向かう。藤山と一緒にいた事務員・白川(磯野貴理子)に五郎は手土産の洋菓子を渡すと、藤山は白川に耳打ちをし、お願いする…。商談も終わりかけ「焼きまんじゅう」を白川が買って戻り、五郎に藤山が進めるが、既に食べてきたことを五郎が話すと、藤山は白川に「皆で食べて」とすぐに下げられてしまう。さっき食べてきたものの、まだまだ焼きまんじゅうを食べたかった五郎。おかげで一気に空腹になり、店を探すことに。すると、五郎の前に現れたのは「おにぎり処」。この出会いは何かの縁だ、と入店するが…。

第8話のレビュー


松重豊演じる井之頭五郎が“黙食”で食べまくる「孤独のグルメ Season9」。なんと8月25日に原作版「孤独のグルメ」公式ツイッターが始動! 連載開始後27年目で公式アカウントができるなんて聞いたことがない。最初のツイートには「飲食業界の皆様に経緯を込めて、今こそ“黙食”を――」と記されていた。今、世の中で求められているのは五郎さんスタイルだ。

さて、第8話で五郎さんがやってきたのは群馬県高崎市にある焼きまんじゅうの「オリタ」。原作ファンならおなじみだが、実はドラマ版には初登場のお店。ちゃんと元気に営業しているんだなぁ。「ん? これは複雑な甘さだ。いや、すごい甘さだと言っていい」という五郎さんのセリフも原作どおり。原作ではちょっと複雑な表情を浮かべていたが、ドラマの五郎さんはとっても満足そうなのもいいね。

五郎さんが仕事で向かったのは、高崎電気館。大正2年にできた高崎市初の映画館なのだそう。場内は趣があって素晴らしい。ここはぜひ行ってみたい! 建物にかかっていた映画の看板のタイトルは「美食道ロンリネス」。これは「劇場版 孤独のグルメ」? 主演になっている赤松比呂志は、「孤独のグルメ」の「映像」としてクレジットされているスタッフさん。赤松氏の写真を確認したら、ちゃんと看板の絵と一致していた。芸が細かい!

高崎の飲み屋街をさまよった五郎さんが入ったのは、おにぎり処「えんむすび」。大将が三宅裕司で客が阿佐ヶ谷姉妹って、この店、濃すぎる! おしゃべり好きの店主を演じる三宅裕司がめちゃくちゃ似合っているのは、さすがの芸達者ぶり。「えんむすび」はカウンターでネタを頼むと、おにぎりが出てくる寿司屋のようなおにぎり屋さん。おにぎりは少し小ぶりで、いろいろな味を楽しめるのが嬉しい。

五郎さんがオーダーしたのは、「うに」「いか明太」「ねぎ味噌」「なめこ汁」「鮎塩焼き」「かずのこ」「しょうが」「あなご」「大海老にんにく炒め」「しゃけ」「たらこ」「まぐろ〈づけ〉」「川のり」「山椒」。おにぎり11個ってすごすぎ!

今回のナイスモノローグは、「食いたいものを食いたように食えばいいんだけどさ。フン」「まずは心のドローンを飛ばし、全貌を把握してから攻めるべしだ」「おむすび、いい名前だ。米と海苔、それだけでおかずを握り込む。それだけ。作る人と食べる人を結ぶ」「同じ日本人でも多種多様な心が、この小さな丸くて三角の食べ物に、優しく握られている」。

おにぎりって、多様性を優しく受け止めてくれる食べ物だったんだ! と改めて気づかせてくれるモノローグだった。お腹がすいたのでおにぎり買ってこようっと。

※この記事は「孤独のグルメ」の各話を1つにまとめたものです。

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(C)テレビ東京

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