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2021年08月27日

<ただ離婚してないだけ>最終回まで全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

<ただ離婚してないだけ>最終回まで全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

第7話ストーリー&レビュー

第7話ストーリー



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雪映(中村ゆり)が自殺を図った。病院へ運びこまれ一命はとりとめたものの、翌日も意識の戻らない雪映を心配して正隆(北山宏光)は病院へ向かう。しかし、雪映の妹・菜穂(西川可奈子)から追い返される。頭の整理がつかない正隆の元に贈賄疑惑の渦中にいる弟の利治(武田航平)から連絡が来る。柿野製薬の会長で父の利通(団時朗)が危篤状態だという知らせだった…。そんな折、佐野(深水元基)が自宅に押しかけてきて…!?絶体絶命の大ピンチ!!


第7話レビュー

自宅の2階から飛び降りた雪映(中村ゆり)だったが、なんとか大事には至らず、お腹の子も無事だった。
搬送中も雪映の名前を叫び、病院の廊下でも悲壮な表情を浮かべる正隆(北山宏光)。そこに雪映の妹・菜穂(西川可奈子)がやって来て、「帰って、2度と近づかないで。お姉ちゃんのことは私が見ます」「お姉ちゃんのそばにいて欲しくない」と感情的だ。これまでの正隆の態度を考えると分からなくはないが、あまりにも一方的な対応はいかがなものか。

柿野製薬の不祥事を聞いたからだろう、正隆は義父・利通(団時朗)のことを思い出す。母に連れられて初めて利通に会ったとき。作中、何度か流れている回想だが、利通の眼差しには確かに正隆への親愛の情が込められていたように見える。

雪映の一件から、また少し自暴自棄になっている正隆。食事もろくに取っていないようだし、コーヒーを床にぶちまけても片付けようともしない。
そんな折、利通の秘書を名乗る男性、そして弟の利治(武田航平)から矢継ぎ早に電話がかかって来る。利通が危篤で、今夜もつかどうかという状況らしい。そんな状態になってもなお、正隆に話したいことがあるという。だが、2人の懇願もむなしく、正隆はその申し出を断った。会社の危機だから頼ってきたのか?と勘繰りたくもなるし、今更何を、というのもあるだろう。いろんなことが、ちょっとずつ今じゃない。

一方、萌(萩原みのり)の帰りを待つ創甫(北川拓実)は、“姉ちゃんがいなくなった日”を、カレンダーを塗り潰し数えていた。すでに55日が経過。この間、彼はどれだけの不安を抱えていたことだろう。強い瞳と、「見た目で判断されちゃうから」というかつての萌の言葉を守り、萌が買ってくれたスーツに袖を通す様子から必死さが伺える。萌までいなくなってしまったら、創甫にはもう頼れる人はいない。警察署の前で「行方不明者の捜索ってどうやってお願いしたらいいですか」と問う真剣な眼差しに、胸が張り裂けそうだった。

雪映が入院しているのとは全然違う、豪華な病室。結局、正隆は利通の病院を訪ねた。ところが、利通はすでに息を引き取った後だった。
そして訪れた正隆と利治、2人だけの時間。利治の「まだ兄さんは僕のことを許してくれるのか?」という言葉から、柿野製薬に残った人たちが見てきた現実と、正隆が見てきた現実が大きく異なっていたことが明らかになる。弟は弟で、兄の不在により苦労をしてきたらしい。こんな不幸なすれ違いはあんまりだ。「兄さんの育てた会社、ダメにしてごめん」という謝罪があまりにも切ない。
それまでの実績があったにもかかわらず社長になれなかったというのは、もちろん挫折だろう。でも、正隆のプライドが許すのならば、彼がそこで手腕を振るうこともできたのかもしれない。人はすべてが終わってしまってから気付くことばかりだけど、年月をかけて少しずつこぼれ落ちていったものの大きさに打ちひしがれた。

今回、雪映の夢か空想と思われる映像が2度流れた。
これまでにも見たその映像は、正隆が子どもと遊んでいるのを後ろから眺めている構図。雪映はそこへ足を踏み出すが、1度目、我が子の手を取ることができなかった。そして、2度目。今度はしっかりとその手を掴んだ。これが、雪映の母としての覚悟が決まった瞬間だったのだろう。



菜穂の思いは届かず、正隆とともに自宅へ帰る雪映。義父が亡くなったことを聞き、「生き直すの」「私、必ずこの子を産む」と前を見据えて宣言する。とても強い目だった。
そこへ、インターホンが鳴り響く。不穏。
やって来たのは佐野(深水元基)だった。玄関前で騒ぎ散らす様子に、いっそ警察を呼べばいいのに…と思いもしたが、大事にはしたくないのか正隆は佐野を家に入れてしまう。約束の1000万を用意できなかったことで、佐野は部屋の中を荒らして回る。これまではあくまで佐野との接点は外の世界でのみだったが、ついにこんなところまで。来るところまで追い詰められたな、と背中を冷たいものが走った。

そして、口論の末、正隆が佐野を階段から突き落としてしまう。動かなくなる佐野。意識を失わせてしまって、一体どうするのかと思いきや、夫婦で佐野の手足を縛りあげる。目が覚めるまで待っていたら仕返しが怖いし、かといってこのまま家の前に出すわけにもいかない。とはいえ、これはどういう選択なのだろう…と思わずこちらまで息を潜めてしまった。
自身の状況に気が付き、再び暴れ出した佐野。そこへ、突如雪映が熱湯をぶっかける。もだえ苦しむ佐野に、「静かにして」「言うことを聞きなさい」と雪映。ただ動揺の中で見つめる正隆。
これまで見たことのない、冷たくて硬い雪映の視線が印象的だ。我が子を守るというその一心での行動だろう。

事態はどんどん悪い方向へ。
だが、ここ数話で正隆はだんだんと自分のこれまでの現実に向き合いつつある。まだまだ吹いたら折れてしまいそうな脆さはあるけれど。対して、壊れはじめているのは雪映だ。大きく乖離し、再び交わった夫婦の曲線は、一体今後どういう形を描いていくのだろうか。


※この記事は「ただ離婚してないだけ」の各話を1つにまとめたものです。

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