<お耳に合いましたら。>最終回まで全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】
第2話ストーリー&レビュー
第2話のストーリー
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高村美園(伊藤万理華)の楽しみは、お気に入りのポッドキャスト番組を聴くことと、週に何度かチェンメシ(チェーン店グルメ)を堪能すること。亜里沙(井桁弘恵)の勧めがきっかけで、好きなものを好きと伝えるために初めて自分自身でポッドキャスト配信をした美園。恥ずかしがりながらも、配信を聴いてくれた人が少しずつ増えることに喜びを感じていた。
そして、配信の音質を上げるため、亜里沙と、会社の後輩で音に詳しい佐々木(鈴木仁)と三人でマイクや機材の買い出しをすることに。
第2話のレビュー
「好き」を前にした人は誰もが光り輝く。そして何よりも尊い。
伊藤万理華主演のドラマ「お耳に合いましたら。」がとてもいい。第2話は「チェンめし(チェーン店グルメ)」についてのポッドキャストを始めた高村美園(伊藤)が、同僚の亜里沙(井桁弘恵)と「音」マニアの会社の後輩・佐々木(鈴木仁)とともにマイクやヘッドフォンを買いに行くというお話。
自分のポッドキャストのために同僚と後輩が協力してくれるというシチュエーションに戸惑って、最初はぎこちなかった美園だが、やがて亜里沙も佐々木も「好き」で集まっていたことがわかっていく。音マニアの佐々木は高性能でお得なヘッドフォンやマイクを探すのが「好き」。亜里沙はどうやら美園のお世話をするのが「好き」。
美園も3人での行動が「好き」になり、買い物の終わりには大好きな「餃子の王将」で打ち上げをする。まだ何の屈託もなかった中学の頃、部活帰りに寄った思い出の「チェンめし」である。というわけで、今回のポッドキャスト「お耳に合いましたら。」のテーマは「餃子の王将」。単に店の説明に終始するのではなく、こうやって自分ごとを交えて話すと、聞いているほうもぐっと身近に感じる。
ちなみに佐々木のアドバイスに従って美園が揃えた機材は、ヘッドフォンがSONYの「h.ear on 2 MDR-H600A NC」(ペールゴールド)、マイクが「sE Electronics X1S」(ポップシールドを含むVocal Pack)、ミキサーがRoland の「GO:MIXER PRO」と思われる。美園たちは中古を探していたが、新品で揃えようとすると、なかなかの金額になる。なお、ドラマと同時にSpotifyで配信されている美園のポッドキャストが、この機材で収録されているかどうは謎(1本目とあまり音質の違いを感じなかった)。
美園、亜里沙、佐々木の3人のバランスを見ていると、まるで『映像研には手を出すな!』のようだと思えてくる(伊藤万理華の浅草みどり感もさることながら、井桁弘恵の金森さやか感がすごい)。そういえば、『映像研』も「好き」にまつわる物語だった。
「好き」といえば、美園の恋人の内山(井上想良)は「水源」が好きなようだ。美園は内山のフェイスラインが好きで、お互いにお互いの「好き」を温かく見守っている感じが良い。
第2話は、アルコ&ピースの平子祐希、オズワルドの伊藤俊介、レジェンドパーソナリティーとしてエレキコミックのやついいちろうが出演していて芸人濃度が高かったが、なかでもオズワルド伊藤のカリスマ社長っぷりがすごかった。決めゼリフは「お前も漬物にしてやろうか」。さすが漬物会社のポリシーを「NEW WORLD ORDER」にする男だ。
※この記事は「お耳に合いましたら」の各話を1つにまとめたものです。
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