<お耳に合いましたら。>最終回まで全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】
第6話ストーリー&レビュー
第6話のストーリー
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らっきょう子ちゃん(駒井蓮)のラジオ収録の立会いを任された美園(伊藤万理華)たち。ラジオ局に着くや否や様子のおかしい美園に、亜里沙(井桁弘恵)は理由を問い詰めると、就活でギクシャクしてから一度も連絡をとっていない親友・香澄(桜井玲香)が番組スタッフとして働いているという。そして、ラジオ放送が始まったとたん、らっきょう子ちゃんが体調不良になってしまい、急遽代役として美園が喋ることになる…
第6話のレビュー
伊藤万理華主演のチェンメシ&ポッドキャストドラマ「お耳に合いましたら。」。第6話は伊藤と同じく乃木坂46の1期生で元キャプテンの桜井玲香が、グループ卒業後初共演ということで話題を呼んだ。
単に共演しただけでなく、ストーリーも2人にバッチリハマっていたので、乃木坂46を知らない人でも楽しめるのはもちろん、乃木坂46から2人を追ってきた人ならさらに楽しめる見事な内容だった。あらためて振り返ってみよう。
まつまる漬物のキャンペーンガール、25代目「らっきょう子ちゃん」(駒井蓮)のラジオ出演が決まり、高村美園(伊藤)が付き添いでラジオ局へ行くことに。ラジオ好きの美園だから喜ぶかと思いきや、すさまじい拒否反応を示す。らっきょう子ちゃんが出演するラジオTOKIOには、大学時代の親友だったがギクシャクしてしまい、卒業後は連絡を断っていた今井香澄(桜井)が勤務していたのだ。
久しぶりに顔を合わせた2人だが、打ち合わせでも険悪な雰囲気に。そんな中、ドラマの前半の画面をさらっていったのが、らっきょう子ちゃん役の駒井蓮だ。美園と香澄に挟まれてオロオロしながら愛想笑いしたり、緊張しすぎて倒れてしまったり、ものすごい勢いで再挑戦させてほしいと頼む(生放送だから無理)。くるくる変わる表情やオーバーアクションがとても楽しい。駒井蓮は映画『いとみち』で初主演して高い評価を得たが、今後の活躍にも期待したい。
なんだかんだあった収録も無事に終わった帰り道、美園と香澄は偶然「ジョナサン」の前で出会う。というわけで、今週のポッドキャスト「お耳に合いましたら。」は香澄がゲスト。大学時代の2人は「ラジオ研究会」でたくさんの時間を一緒に過ごした仲だった。その思い出の場所が、ネタ会議をやっていたジョナサンだった。
楽しかった季節が過ぎ、やがて就活の季節がやってきて、2人の感情は行き違いになる。香澄が取ったラジオ局の内定一緒に喜んであげられなかった美園、美園とのラジオ収録を「遊び」と言ってしまった香澄。ラジオ局で生き生きと働く香澄がうらやましい美園、ラジオのトークで人を惹きつける美園がうらやましい香澄。
でも、思い出のジョナサンのポテトを食べながら、ポッドキャストでお互いの気持ちを吐露することで、やっと心を寄せ合うことができた。好きなことでギクシャクすることもあるけど、好きなことを通じて和解もできる。レジェンドパーソナリティ、「たまむすび」でおなじみ赤江珠緒の「結びよければすべてよし。また始めればいいよ」の言葉もしみるね。
終盤の2人の掛け合いは、本当に長い時間、同じグループの中で過ごしてきたんだな、と伝わってくる迫真のもの。会話の中に出てくる「卒業」という言葉も、乃木坂46を追ってきた人たちならどうしてもグループの「卒業」とオーバーラップさせてしまうだろう。
そしてエンディングのダンスで伊藤が桜井の手をとり、一緒に踊りはじめる演出が本当に素晴らしかった。仲違いしていた親友同士が手を取って踊るというだけでもグッと来るのだから、乃木坂46時代からの2人のファンなら号泣ものだったんじゃないだろうか。予告後にカットがかかった後の表情を見せてくれるのも、実にサービスが行き届いていた。またいつか2人の共演を見てみたくなるエピソードだった。
※この記事は「お耳に合いましたら」の各話を1つにまとめたものです。
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