<じゃない方の彼女>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】
第9話ストーリー&レビュー
第9話ストーリー
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雅也(濱田岳)は怪我をした教授の代わりに先輩の片桐(山崎樹範)と共に大学の入試問題の差し替え作業をすることに。急ぎの仕事に集中するため、雅也と片桐は山奥の旅館へと向かう。しかし、片桐は早々に不倫相手と出掛けてしまう。一人取り残され、仕事をこなす雅也のもとに差し入れを持った怜子(山下美月)が!?突然の出来事に戸惑う雅也だったが、怜子の切実な思いを知り…。さらに妻の麗(小西真奈美)も差し入れをもってやって来て… ! ?
第9話レビュー
入試問題を作成するため、旅館にこもることになった雅也(濱田岳)と片桐(山崎樹範)。
かつての文豪たちがいそうな風情ある旅館では、仲居さんたちのもてなしがすごい。なんならちょっとぐいぐい過ぎて、静かにして、とお願いしたいくらいだ。「密会にはうってつけの場所」としたり顔の片桐が、ここを贔屓にしているからだろう。
部屋に着き、片桐から怜子(山下美月)との関係を疑われる雅也。
同じ頃、怜子もまた彩菜(東野絢香)から「自分がしてること分かってるの?」と問い詰められていた。すっかり怜子に肩入れしてしまっている筆者、最初こそ、なんでこんなに彩菜に責められなきゃいけないんだ?と腹が立ったが、「好きになっちゃったもんは仕方ない」「本気で好きなら止めない」と言ってくれたので前言撤回。自分の立場に傷ついている怜子、せめて友達くらい敵にはならないでほしい。もちろん、だから許されることではないんだけど。
早々に“彼女”とともにどこかに消えてしまった片桐。本当に無責任のかたまりみたいな人だ。なのに、なんでこんなに憎めないんだろうか。
怜子からの電話をやり過ごす雅也だったが、メールにはしっかり返信する。「会いたい」と言われて、「遠いところにいるから」と雅也。その流れでちゃっかり場所を聞き出した怜子は、差し入れを持って旅館を訪れる。大胆な行動だ。
BBQでつらい思いもしただろうに、明るくふるまう怜子に、戸惑う雅也。来た理由を聞かれ、怜子は「会いたかったから。それじゃ理由になりませんか?」と切迫した表情で答える。頼む、怜子にそんな顔をさせないでくれ雅也…!
話題を変えようとした怜子、もうサンマの塩焼きの季節も終わりですね、と切り出す。これは2人が意気投合する一因にもなった話題だ。四季の食べ物を順に言っていく…が、春のところで声がそろわない。春は、“カツオのたたき”じゃなかったの??? 「好きだけど、1番じゃないっていうか」と答える雅也。それはちょっとずるい。怜子は雅也の1番じゃないし、この関係も春には終わっているよ、ということだろうか?
お茶を入れるため、雅也がお湯をもらいに行っている間に姿を消す怜子。当然だ。舞い上がって、こんなところまで来てしまった自分が居たたまれないのだろう。
走って探しに出る雅也だったが、電話は通話中ですれ違ってしまう。またしても降り出す雨。会えそうで会えない2人、温泉街というシチュエーションも相まって、なんだかすごくレトロな作品を見ているような気分になる。
やっとのことで怜子の姿を見つけられた雅也は「怜子ちゃん!」と声を掛ける。名前で呼んでくれたことに、一瞬うれしくなるものの、だったらさっきも“カツオのたたき”と言ってくれればよかったのに…。
「好きなんです。好きが止められなくて。自分ではどうにもならない。ダメですね、わたし」
「ダメなのは僕だよ」
雨に打たれながら会話するシーンがなんとも切なかった。
そして、2人はそのまま部屋へ。暗い中で見つめ合い、雅也からハグを。好きが止まらないのは、雅也も一緒なのだと信じている。
洋服が濡れてしまったため、浴衣に着替える怜子。すると、部屋の外から突然「ま~く~ん?」と呼ぶ麗(小西真奈美)の声が。う、うそだろ…。まさかの、妻登場。焦った雅也は荷物を持たせ、怜子をトイレに隠す。いつかの怜子の家での出来事が思い出される。
部屋に入ってきた麗は、明らかに雅也を疑っていた。いろんな場所を見る、ドアを開ける。トイレに行こうとした時にはさすがに万事休すかと思ったが、そこに怜子の姿はなく、麗は大人しく帰っていった。
実はトイレではなく、お風呂の浴槽の中に隠れていた怜子。危機を乗り越えて安堵の笑顔(かわいい)を浮かべていたが、麗はトイレの中で個包装の化粧水を拾っていた。
がっつり泊まる気だったのか怜子…! というツッコミは一旦置いておいて、雅也への疑いをより深めた麗が気になる。もう隠し通せそうにない不倫の結末やいかに。
※この記事は「じゃない方の彼女」の各話を1つにまとめたものです。
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