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2021年11月04日

<恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

<恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】


第4話ストーリー&レビュー

第4話のストーリー

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ユキコ(杉咲花)がいる前で、突然ハチ子(生見愛瑠)からキスされた森生(杉野遥亮)!状況が飲み込めない森生は、ユキコに誤解されたのではないかと焦るが、キスが見えていたか確認することも出来ず、上の空で時を過ごす。

一方、レンタルビデオ店で働き始めた森生に触発されたユキコは、自分もアルバイトをしようと、イズミ(奈緒)監修のもと、面接の練習に励む。森生と付き合うために、自分も対等な立場になりたいと思うユキコを、誠二(岸谷五朗)も温かく見守るが……。
勇気を出して受けたアルバイトの面接。ユキコは視覚障害者である自分を雇ってもらう『メリット』をアピールできずに失敗してしまう。

そんな中、盲学校の教師から、障害があるからこそ、自分の好きなこと、やりたい仕事に対する「これがやりたい」というパワーが必要だ、と言われたユキコは、自分の大好きなバーガーショップでアルバイトを募集していることを思い出す。障害のあるユキコの扱いに戸惑う副店長・紅林(吉住)の一方、店長の茶尾(古川雄大)はユキコを見てなぜか即採用!ユキコは憧れの店でアルバイトをすることに。
ユキコは森生に甘えないためにも、しばらく会わずにアルバイトを頑張りたいことを伝える。会えないことに落ち込みながらもユキコを応援する森生だが……。実はユキコは、仕事に慣れたら森生に告白するつもりでいた。

そんな矢先、森生への片思いをこじらせるハチ子は、鈍感な森生にしびれを切らし、ついに森生に告白する!妹扱いしてきたハチ子の気持ちを知り、森生の頭は大混乱!しかし、自分にとってハチ子が大切な存在であることに悩み……。
そして、アルバイト初日を迎えたユキコは、忙しい店内で他の従業員の足を引っ張り、失敗を連発。自信を失くし、大ピンチを迎えていた……!

第4話のレビュー



仕事も決まり、色々と順調な黒川(杉野遥亮)。そんな黒川と対等な関係になりたいと、ユキコ(杉咲花)もアルバイトを始めようとする。「恋の力は偉大だね」と話すイズミ(奈緒)。そんな娘たちを、ソワソワしながら見守る父・誠二(岸谷五朗)がかわいかった。

ユキコはまず、スーパーの面接へ。対応してくれた店長は、白杖を持つユキコへやや不躾な態度…? 一瞬身構えてしまったものの、弱視について聞き、「恥ずかしながら知らなくて」「気付かせてくれてありがとう」と理解を示そうとしてくれるいい人だった。

人件費の関係もあり、採用には至らなかったユキコ。盲学校の先生のアドバイスもあり、好きなことから仕事を考えることに。そこで思いついたのが、クラスメイトの空(田辺桃子)とよく行っているBBバーガーだった。最初に応対してくれた紅林(吉住)は戸惑った様子を見せていたが、店長の茶尾(古川雄大)は採用を即決する。

いよいよ、バイト初日。
茶尾以外のスタッフは、ユキコが働くことに消極的だ。ポテトを揚げ、鉄板でパティを焼いているバーガーショップの裏側は、言うまでもなく危険がいっぱい。そして、この店は忙しい。そこまでフォローしてる余裕ないって…というのが従業員たちの本音だろう。しかも、茶尾はユキコの指導を紅林に丸投げする。



案の定、上手く立ち振る舞えないユキコ。初めての場所でさぞ怖かっただろうな、と思うと同時に、例えば筆者自身が紅林だったらどう対応しただろうか、と考えてしまった。きっと上手くなんかできない。

さらにユキコは、国からの補助金目当てで採用を決めたのでは、などと他のスタッフが噂してるのを聞いてしまう。落ち込み、茶尾になぜ自分を採用したのかと問う。すると返ってきたのは、「ユキコちゃんはうちの店の新しい風になってくれるんじゃないかと思って」という言葉だった。

茶尾の期待を知り奮起したユキコは、厨房のどこに何があるかを自分の声で録音したり、マニュアルを持ち帰ったり、自分なりの努力を重ねる。紅林のユキコを見る目が、どんどん変わっていく。

ある日、バイトスタッフが急に休むことになり、ポテト担当が不在に。茶尾は、工程を完璧に暗唱できるユキコに、担当を任せることを決意する。

しかし、初めての仕事と早いスピード感についていけず、失敗してしまうユキコ。
こっそり偵察に来ていた黒川は、花男(戸塚純貴)たちに「大変そうだったよ」と聞くと、店の外から大声でエールを送る。恥ずかしげもなく。黒川、あんた、最高だよ…。

その声が届き、再びやる気を取り戻したユキコは仕事を再開。ポテトを揚げるためのスイッチが見つけられずにいたところを、バイトの紺野(大友花恋)がマグネットを使ってサポートしてくれた。1番ユキコが働くことにネガティブだったが、1番のファインプレー。そして、ついにポテトが完成する。



ユキコは、決してできないわけじゃない。ハンディがゆえに少し時間がかかってしまうだけ。だから、筆者がもし紅林の立場だったとしたら、上手にフォローしなければと身構える必要はないのだ。頑張りたい気持ちを、ちゃんと尊重できる人でありたいと強く思った。

ちなみに、ユキコが初めて作ったポテトを食べたのは常連のおじさん。なんと、ユキコを面接したスーパーの店長だった。よく踏み切ったね、と言われた茶尾は、ユキコの採用を「期待以上でした。働いているみんなが今ハッピー。これで彼女にとっても得になるならウィンウィンです」と笑顔で話す。これまで忙しさのせいで殺伐としていた厨房が、相手のことを思いやれる優しい空間に変わっていた。茶尾采配、恐るべし。



ユキコのバイトエピソードが主軸の今回だったが、これはラブコメ。ラブの要素にも進展があった。
なんと、イズミ(奈緒)が獅子王(鈴木伸之)に恋をしたらしい。ハンカチを返すため、DVDをレンタルするため、と理由をつけて獅子王の店に通うイズミ。完全に乙女な様子のイズミがかわいくてたまらない。でも、獅子王には思い人がいるらしい。それ、まさか、黒川だったり…は、しないよね…??



一方、片思いをこじらせているハチ子(生見愛瑠)は、ついに黒川に思いをぶつける。鈍感な黒川は面食らった様子だ。しかし黒川にとって、ハチ子はハチ子で大切な存在。これは浮気なのか? と思い悩む黒川。うん、これが浮気になったら、大変だよ…? と思いつつ、純粋ヤンキーにとっては一大事なのだろう、偶然遭遇した青野(細田佳央太)に恋愛相談をはじめる。

どんなアドバイスが返ってくるのかと思いきや、「好きって1つだけなのかな」と青野。「赤にも色んな赤があるように、好きにも色んな好きがある」。言葉にしてしまうと1つだけど、その中に何通りもの形が存在するのだ。なんて素敵な表現だろう。
そして、ハチ子の思いに応えられないと、きっぱりと告げる。どこまでも誠実だ。ハチ子も、しっかり諦めたかに見えたのだが…。



一足先に仕事をはじめていた黒川と対等になれたら告白をすると決めていたユキコは、ポテトの一件で手応えを感じ、黒川に連絡をする。待ち合わせ場所へ向かうユキコの背後に近づくハチ子。穏やかじゃない。一体、どうなる!?

※この記事は「恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~」の各話を1つにまとめたものです。

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