2021年個人的「出会えてよかった」役者10人〜若手からレジェンドまで〜
【中堅実力】伊藤沙莉
(C)2021 C&Iエンタテインメント
映画『ボクたちはみんな大人になれなかった』(2021)で、これまでの伊藤沙莉のイメージを塗り替える鮮烈な印象を残した彼女。多くは語らず、一見すると何を考えているかわかりにくいキャラクターを、存在感たっぷりに演じた。「理由はわからないけど、忘れられない大切な人」を演じるにあたり、彼女ほどの適任はいなかったと強く思える。
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「これは経費で落ちません!」(2019)や「いいね!光源氏くん」(2020)、そしてHuluで配信中の「モモウメ」(2021)などコメディでの印象が強い伊藤沙莉。しかし、ラブストーリーはもちろんのこと、Netflixで話題の「全裸監督」シリーズ(2019,2021)など、その活躍は作品ジャンルを問わないボーダーレスの様相を呈している。
坂元裕二脚本・松たか子主演ドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」(2021)でナレーションを務めたことで、より一層、その特徴的な”声”の魅力も際立った。
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来年2022年は1月期・月9「ミステリと言う勿れ」でヒロイン役が決まっているほか、主演映画『ちょっと思い出しただけ』も公開待機予定。27歳でありながら実績・実力ともに申し分ない彼女が、今後見せてくれる表情に期待大である。
【中堅実力】北村匠海
(C)2017「君の膵臓をたべたい」製作委員会 (C)住野よる/双葉社
北村匠海といえば、最早その実力についてあえt明記する必要もないだろう。映画『君の膵臓をたべたい』(2017)で浜辺美波とともに主演抜擢されてからというもの、『君は月夜に光り輝く』(2019)『東京リベンジャーズ』(2021)そしてドラマ「にじいろカルテ」(2021)「ナイト・ドクター」(2021)など話題作に連続出演。俳優業と並行して、「DISH//」のボーカルとして音楽活動も続けている胆力の持ち主だ。
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しかし、彼は意外と"苦労の人"だ。小学生の頃にスカウトされたのが芸能界入りのきっかけだが、デビュー直後から順風満帆とはいかなかった。100回以上オーディションを受け続け、最初の頃はCMが数本決まる程度だったという。
『重力ピエロ』(2009)で主人公の幼少期を演じたり、『ディストラクション・ベイビーズ』(2016)でワルの少年を演じたりと、少しずつ頭角を表していたが、やはり爆発的に名を知らしめるきっかけになったのは『君の膵臓をたべたい』だ。
近年だと『砕け散るところを見せてあげる』(2021)で、実に贅沢な北村匠海の使い方をしている例が見られる。興味のある方はぜひご鑑賞をおすすめしたい。
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