俳優・映画人コラム

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2021年12月23日

2021年個人的「出会えてよかった」役者10人〜若手からレジェンドまで〜

2021年個人的「出会えてよかった」役者10人〜若手からレジェンドまで〜



【レジェンド編】斎藤工


(C)2020映画「糸」製作委員会

ここから、言わずもがなのレジェンド編に突入する。お察しの通り、これから挙げる3名の役者と出会ったのは「今年」ではないのだが、どうか温かい目で見ていただきたい。

まず忘れてはいけないのが斎藤工。ドラマ「昼顔」(2014)で不動の地位を得た役者である。色気漂う演技の印象が強いが、直近の活動を追っていると、あえてパブリックイメージを塗り替えようとしているのでは……?と感じることが多い。

ドラマ「共演NG」(2020)「大豆田とわ子と三人の元夫」(2021)「漂着者」(2021)そして、映画では『糸』(2020)『CUBE 一度入ったら、最後』(2021)『愛のまなざしを』(2021)など、これまでの斎藤工のイメージとは少し違う役どころばかりなのだ。

特に『愛のまなざしを』では、タイトルからして「昼顔」を連想させるが、彼が演じている役柄は作中で描かれる恋愛模様には一切関わらず、キスのひとつもしない。

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CM「Indeed」でのコミカルな印象も強く、また最近では各メディアにおいて「発酵にハマっている」と言及。「人生は腐敗しないように発酵していくゲーム」など、彼が言うからこそ重みも深みも出る発言が目立つ。今後も見逃したくない伝説的役者である。

【レジェンド編】田中圭


(C)2021 映画「そして、バトンは渡された」製作委員会

誰にも止められないうちに、個人的に「超絶多忙だったで賞」を送りたいのが田中圭である。今年2021年だけでも、ドラマ・映画・舞台合わせた出演作は12作に上る。

・「ナイト・ドクター」
・「らせんの迷宮〜DNA科学捜査〜」
・「真犯人フラグ」※ゲスト出演
・「ドクターX」※ゲスト出演
・「死神さん」
・『哀愁しんでれら』
・『映画 賭ケグルイ 絶体絶命ロシアンルーレット』
・『ヒノマルソウル〜舞台裏の英雄たち〜』
・『総理の夫』
・『そして、バトンは渡された』
・『あなたの番です 劇場版』
・「もしも命が描けたら」

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これらに加え、毎週金曜の夜は音楽番組「MUSIC BLOOD」のMCまで務めているのだから脱帽だ(千葉雄大との共同MC)。はたして田中圭に休みはあるのだろうか。2021年に休みがあったとすれば、何日あったのだろうか。

ついつい忘れがちだが、彼は妻子がいるパパである。家族との時間がしっかり取れているのか、的外れな心配までしてしまう。2022年は少しでも心身休まる日を設けてほしい。

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【レジェンド編】菅田将暉


(C)ジョージ朝倉/講談社 (C)2016「溺れるナイフ」製作委員会

満を辞して、彼の話をしたい。小松菜奈というパートナーを得たことで全ての話題をかっさらっていったレジェンド的役者・菅田将暉。振り返れば彼との出会いは12年前(!!!)、「仮面ライダーW」(2009)でフィリップ役を演じていたのを見た瞬間だった。

それからの役者や歌手としての活動の遍歴は、あえて明記する必要もないだろう。2021年に限ると、土曜ドラマ「コントが始まる」(日テレ)や映画『花束みたいな恋をした』(有村架純とのW主演)がやはり目覚ましい。

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今年はドラマ出演が1本、映画出演が4本と、映画界隈での活動が目立ったようだ。しかし来年2022年はさっそく1月期月9「ミステリと言う勿れ」(フジテレビ)での主演が決まっている。結婚を経たことでライフステージに変化があらわれるであろう菅田将暉の、今後の活動にも当たり前のように注目したい。

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(文・北村有)

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