<ナンバMG5>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】
第2話ストーリー&レビュー
第2話のストーリー
>>>「ナンバMG5」第2話の予告をYouTubeで見る難破剛(間宮祥太朗)や藤田深雪(森川葵)が所属する白百合高校美術部は、次の日曜日に公園で写生大会を行うことに。休日だから私服でいい、といわれたものの、ヤンキー服しか持っていないため、どうすればいいか悩んでいた剛は、下校途中、市松高校の伍代直樹(神尾楓珠)に出会う。市松高校の2年生グループとケンカになり、左腕を負傷した伍代はギプス姿だった。伍代から、何故白百合に通っているのかと尋ねられた剛は、ヤンキーには向いていないから普通に勉強したり、部活したりしたかった、と正直に打ち明ける。その時、ふと伍代の服装を見た剛は、一緒に服を選んでほしいと頼む。
写生大会当日、伍代に選んでもらった服で参加した剛は、公園のベンチに深雪と並んで座り、デッサンを始める。そこに、男連れのガラの悪そうな女性がやってきて、深雪が描いていた絵をバカにし始めた。しつこく絡んでくる女性に怒り、思わず振り返って怒鳴ってしまう剛。すると、女性と一緒にいたのは、剛の兄・猛(満島真之介)だった。剛は、慌てて顔を隠すが……。
同じころ、市松高校2年の番格・最上克己(米本学仁)の一派は、特攻服の男=剛を探し出すために、特服のイラスト入りのビラを配り始めていた。情報提供者には10万円の謝礼をするという。賞金首となった剛の運命は……!?
第2話のレビュー
2週間ぶりとなった「ナンバMG5」。冒頭、まず驚かされたのは剛(間宮祥太朗)と伍代(神尾楓珠)の関係性だ。1話の最後で市松高校のヤンキーたちを相手に共闘したとはいえ、一気にここまで仲良くなるなんて……! しかも、私服がないという剛の頼みで、一緒にお買い物まで。ヤンキー同士のこういう距離の縮まり方、無条件にグッとくる。洋服を選んでもらったお礼に、伍代を自宅へ招待する剛。お礼にご飯をご馳走するというのが、まさか母ちゃんの手料理だなんてかわいすぎでは……?
「いつも1人でコンビニ弁当」「何時に帰ろうが俺んち誰もいねぇし」「手料理の味なんて忘れちまったよ」……ぽつぽつと語る伍代に、毎回しっかりしんみりする難波家の人々がまたいい。雨の中で捨てられた子犬に傘を差し伸べる王道のヤンキー×5といった感じ。
そういえば、この家族が毎晩そろってご飯を食べているの、いいなって思ってた。それぞれに事情はあるだろうけど、やっぱり家族たるもの、こうであるのが理想だよなぁとしみじみ感じてしまった。唐揚げを食べて美味しい、とつぶやいた伍代に対し「まだまだあっからよ、どんどん食えよ」と優しすぎる笑顔を向けるナオミ(鈴木紗理奈)の母の顔がたまらない。
その頃、深雪(森川葵)は危機を迎えていた。なんとスマホの料金が5万円を超えてしまっていたらしい。一体どんな使い方をしたんだ……というツッコミはさておき、この局面を乗り越えるため、10万円の懸賞金がかけられた“特服”を探し出そうとする。
策士な深雪はクラスメイトの島崎(春本ヒロ)を使って、“特服”を誘い出すことに成功。 正体を突き止めるため尾行するも、“特服”が入っていった公衆トイレから出てきたのは剛だった。
剛が“特服”であることを認めさせるため、市松の人たちに喧嘩を吹っかける深雪。島崎を使ったときもそうだったけど、自分がよければそれでいいのか……?
深雪の前でヤンキーの顔を見せるわけにはいかない剛は、殴られっぱなしで頭から血を流している。本当は強いんだからやり返しちゃってよ! という気持ちと、夢の高校生活のために耐えて! という気持ちが、観ている側の心の中で喧嘩する。
やられっぱなしの中、ついに拳を握りしめた剛。万事休すかと思われたが、一部始終を見ていた伍代が、剛の特攻服を着て現れる。しかし、前回の喧嘩でひびの入った彼の左腕は、まだ完治していないのだ。案の定、応戦もむなしくボコボコにされてしまった。
なんとか逃げ延びた剛と伍代だったが、剛は自分の二重生活を守ろうとしたばかりに伍代を巻き込んでしまったことで自責の念に駆られていた。出会ってから間もないはずの2人なのに、ここまで相手のことを思い合える熱い友情が胸に迫る。これぞヤンキー作品の醍醐味……! 回を重ねるごとに、より絆が深まっていくんだろうなと期待が高まる。
同時に、顔中血まみれになってなお美しい間宮と神尾がずるい。喧嘩に強いキャラクターだからこそ、この姿はきっと貴重なので、しかと目に焼き付けた。
伍代をボコボコにされた仕返しに、剛は“特服”として市松2年の最上と闘い、ものの数発のパンチで撃沈させてしまう。事実上の市松2年の制覇だった。とにかくぶっちぎりで喧嘩に強い剛は、やっぱりかっこいい。
突如伍代の家にやって来た剛。大けがをしている息子を心配する母は、剛が伍代をそそのかして悪い遊びに誘っていると勘違いする。それにキレる伍代の頭をたたき、剛は「母ちゃんにてめぇはねぇだろ」と諭す。「ごめんなさいは?」とせっつくも、謝らない伍代に代わって自ら「ごめんなさい」と言う剛がかわいくてキュン死案件。ギャップの鬼だ。
殴り殴られ、さらに友情を深めた剛と伍代。だが、“特服”として目立った立ち回りをするほどに厄介な敵も増えるだろう。ずっとお預けを食らっている大丸(森本慎太郎)も、次回から本格的に登場するようだし、ますます楽しくなりそうだ。
※この記事は「ナンバMG5」の各話を1つにまとめたものです。
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(C)フジテレビ