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2022年05月26日

<ナンバMG5>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

<ナンバMG5>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

第5話ストーリー&レビュー

第5話のストーリー

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難破剛(間宮祥太朗)が帰宅すると、見知らぬ男が家に上がりこんでいた。市松高校の剛のツレだとうそぶくその男を警戒する剛。男の正体は、他校のヤンキーたちからも恐れられている市松高校のアタマ・陣内一久(栁俊太郎)だった。
ナオミ(鈴木紗理奈)の手料理でもてなされた陣内は、帰り際、猛(満島真之介)から名前を尋ねられる。陣内は、そこで初めて名を名乗ると、途中まで送るといって一緒に難破家を出た剛に対し、「調子に乗るなよ、特服」と言い放つ。

一方、剛の妹・吟子(原菜乃華)は、高浜一中3年の佐藤淳一(小田将聖)と知り合う。佐藤が吟子の後をつけていると勘違いした難破家の愛犬・松が、吠えたことがきっかけだった。佐藤と親しくなった吟子は、ひょんなことから彼に勉強を教えてもらうことになる。が、実は佐藤はヤンキー嫌いらしく……。

そんな折、伍代直樹(神尾楓珠)、大丸大助(森本慎太郎)と一緒にラーメン店に立ち寄った剛は、陣内が訪ねてきたことを打ち明ける。伍代から、陣内が市松のアタマだと教えられて驚く剛。続けて伍代は、陣内に関する数々の“ヤバい伝説”を剛たちに話して聞かせ……。


第5話のレビュー

前回、剛(間宮祥太朗)が帰宅すると家に上がり込んでいた陣内(栁俊太郎)。一見するとただのオシャレなお兄ちゃん(褒めてる)に見えるのは、演じているのが栁だからか、それとも……。

“市松のツレ”という陣内の言葉を信じた家族は、いつも通りしっかり彼をもてなす。陣内は3年だけど剛にはかなわないと言ってみせるなど、家族にしっかり溶け込んでいた。一方の剛は、陣内が誰なのかわからず混乱&警戒の表情。自分が市松高校に通っていないとバレるわけにはいかないし、苦しい立ち位置だ。とはいえ、うまく話を合わせて夕食まで一緒に食べられるのはすごい。ノリと勢い、大事。

陣内は吟子(原菜乃華)を「お嬢さん」と読んだり、ナオミ(鈴木紗理奈)の手料理を褒めたり、食べ終わった食器を下げようとしたり、ヤンキーってなんだっけ? と思うほどのジェントルマンぶりを見せる。難波家を油断させるためにしたことかもしれないが、後述される「OLの彼女が5人いる」という陣内の伝説を聞くに、これがナチュラルな彼の振る舞いなのかも。そんなちょっと危険な優男の空気が、栁にはよく似合う。

しかし、もちろん一筋縄では行くわけがない。帰り際、猛(満島真之介)に名前を聞かれたあたりから、陣内の目が変わる。さらに、送りに出た剛と2人きりになったところで「調子に乗るなよ、特服」とすごんで見せた。とっぷりと黒い瞳は明らかに只者ではない。

後日、伍代(神尾楓珠)とラーメンを食べに行った剛。陣内が訪ねてきたことを話すと、伍代から陣内が市松のアタマであること、さらに数々の伝説の持ち主であることを教えられる。その伝説の内容もさることながら、「コスプレ感覚で変身しすぎだ」という伍代のツッコミが面白すぎた。完全同意である。

一方、吟子は愛犬・松の散歩中に他校の男子・佐藤(小田将聖)と知り合う。佐藤が塾のテキストを忘れていったことをきっかけに、距離を縮める。「1人でご飯を食べるのが寂しいから」という佐藤に付き合って、ファミレスへ。2人の初々しいやりとりが見ていてくすぐったくなるほど、とてもよかった。

これをきっかけに2人は一緒に勉強をするようになるのだが、最近吟子の帰りが遅いと怪しむ家族たち。ダイニングテーブルにだらりと腰掛ける剛&猛の画力が強すぎたし、何よりも吟子に男の影を感じ取った瞬間、一気に詰め寄ってくる難破家が最高すぎた。顔よし、掛け合いのテンポよしで、ずっと見ていられる気がする。

家族のリクエストに応え、家に佐藤を招待することに。しかし、佐藤はヤンキー嫌い。吟子からの条件で、その日は家族全員が“普通”を装うことになった。いつものリーゼントではなく、髪を七三分けに撫でつける猛と勝(宇梶剛士)は大学や勤務先の話をするもいまいちトンチンカン。「専攻は?」と聞かれ、「山田です。山田先公」と答えたところで、思わず声を出して笑ってしまった。その“センコウ”じゃないよ猛……!

極めつけはナオミだ。ラブリーなワンピースとエプロンに身を包み、まさかのツインテール。金髪を指摘されると、とっさに吟子が「アメリカ人なの」とむちゃくちゃなことを言い出し、迷った挙句、海外ドラマの吹替風の口調で喋りだす。上質なコントを見ている気分で大いに笑わせてもらった。

吹き出してしまった家族に、「もういいよ!」と泣き出しそうな吟子。それを見て、改めて取り繕おうとするが、実は佐藤は難破家が生粋のヤンキー一家であることを知っていた。いつものヤンキー姿に戻った家族たちに、吟子のためにがんばる姿をうらやましいと思ったことを打ち明ける佐藤。そして、「何が不良で何が普通か分からない」と話す。

この佐藤の言葉に、頷いた視聴者も多いのではないか。難破家を見ていると、ヤンキーで何が悪い、という気持ちになる。こんなに結束力の強い家族ってなかなかいない。まずこの年齢の子どもたちが3人集まって、両親へのクリスマスプレゼントを考えている時点で、ある意味子育てに大成功している気がする。1話で松が「難破家、最高~!」と言っていたが、まさに。今こそ松とともに、そう叫びたいと思った。

その頃、剛は陣内とタイマンを張っていた。本当に戦いたい相手に丸腰のまま1対1で臨む、敬意ある喧嘩は見ていても清々しい。結局、両者ぼろぼろになりながらも、僅差で剛が勝利したようだ。

これを機に、市松を辞めてしまった陣内。栁の出番はこれっきりだろうか。前回の関口を演じた岩男海史といい、ゲストで登場する俳優陣がことごとくいいので、ぜひまた姿を見たいのだが……。

今回、陣内の目を見ただけで何かを察したり、剛は本当に全国制覇を望んでいるのかと問われてひそかに悲し気な顔を浮かべたり、能天気なニートではない側面が透けて見えた猛。この人、もしかして剛の二重生活も気付いているのでは……? と勘ぐってしまったが、果たして。

それにしても、第5話の間宮祥太朗のビジュアルがいつもに増していいように感じた。家族愛がそう見せていたのか、単純に筆者の剛への思いが増しただけか。次回の赤い特服姿も楽しみだ。

※この記事は「ナンバMG5」の各話を1つにまとめたものです。

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(C)フジテレビ

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