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2023年03月02日

<夕暮れに、手をつなぐ>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

<夕暮れに、手をつなぐ>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】


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広瀬すず主演、永瀬廉(King & Prince)が共演する火10ドラマ「夕暮れに、手をつなぐ」が2023年1月17日放送スタート。本作は、片田舎で育った女の子・空豆(広瀬すず)と、都会の平凡な男の子・音(永瀬廉)の、互いの夢を応援し合う青春ラブストーリー。共演は田辺桃子、黒羽麻璃央、松本若菜ら。

CINEMAS+では毎話公式ライターが感想を記しているが、本記事ではそれらの記事を集約。1記事で全話の感想を読むことができる。


もくじ

・第1話ストーリー&レビュー

・第2話ストーリー&レビュー

・第3話ストーリー&レビュー

・第4話ストーリー&レビュー

・第5話ストーリー&レビュー

・第6話ストーリー&レビュー

・第7話ストーリー&レビュー

・第8話ストーリー&レビュー

・第9話ストーリー&レビュー

・第10話ストーリー&レビュー

・「夕暮れに、手をつなぐ」作品情報

第1話ストーリー&レビュー

第1話のストーリー

▶︎「夕暮れに、手をつなぐ」画像をすべて見る

九州の片田舎で育った浅葱空豆(広瀬すず)は、幼馴染みの婚約者を追って上京した先で、音楽家を目指す青年・海野音(永瀬廉)と運命的で衝撃的な出逢いを果たす。それっきり、もう一生会うことはないと思っていた2人だったが…。

>>>「夕暮れに、手をつなぐ」1話の予告をYouTubeで見る

第1話のレビュー

何かを捨てると、新しいものが入ってくる。空いたスペースには、また大切なものが仲間入りする。相変わらずの「断捨離」ブームだけれど、もしかしたら、人間関係についても同じことが言えるのかもしれない。

コンポーザーを目指す都会育ちの青年・海野音(永瀬廉)と、九州から上京してきた方言マシマシ女子・浅葱空豆(広瀬すず)が出会う。

なんとも特徴的な名前を持った女の子、空豆は、学生時代からの同級生・翔太(櫻井海音)と結婚準備をするため、東京にやってきた。しかし、翔太の口から出てきた言葉は「ごめん、好きな人ができた」……。信じられない。訴訟を起こしたら勝てるはず。

自棄になった空豆はホテルの超スイートルームに宿泊し、豪華ディナーに紹興酒まで楽しむ。大失恋によってポッカリ空いた穴は、散財で埋めるのだ。


空豆と音は、横断歩道上で偶然な“運命の出会い”を果たしていた。それが二人にとってのファーストコンタクト。そのあと、ひょんなことから空豆は、音の目の前でずぶ濡れになってしまう。音のスマホを救出しようとして、噴水に踏み入ってしまったから。

次に二人が再会したのは、空豆の破局後。ベロベロに酔った空豆の潔い“からみ酒”っぷりは、なかなか気持ちが良い。この辺から音は、空豆に対し「豪快」「破天荒」「方言がすごい」「でも、放っておけない」と思い始めたに違いない。

橋の上から指輪を落としてしまった空豆のことを「失恋のショックで飛ぼうとしている」と察知した音は、咄嗟に彼女を助ける。はずみで靴の片方を落としてしまった空豆のおぶって、例の高級ホテルまで。

離れていた線が、絡み合った。並行していた道が、つながった。

余談だけれど、橋の上から靴を落としてしまった空豆、この瞬間だけ「私の靴が!」と標準語だったのは偶然?

空豆の心に空いた穴を埋めてくれるのは、音の存在かもしれない。だけど、音の心を満たしてくれるのは……

コンポーザーになるのが夢である音は、磯部(松本若菜)率いる大手レコード会社「ユニバースレコード」に所属している。だけど、目立った結果は出せていない。なんとか良い曲をつくって一発当てなきゃいけないのだけど。

磯部は「泣いてないでしょ?」と、音の感情が揺れ動いていない現状を突いてくる。良い曲を作るには、良い恋愛が必要? だとすると、かつて同じ火曜10時枠で放送されていたドラマ「ファイトソング」的展開を思い出してしまう。良い曲を作るために擬似恋愛を始める流れで、間宮祥太朗と清原果耶が共演していた。

音の感情表現は、最小限だ。大口を開けて笑ったりもしなければ、ショックで泣いたりもしない。空豆とは正反対で、真逆。

あっけらかんとした太陽のような空豆が、ひんやりと閉じた音の心を開いてくれるのかも。まさに、あたたかい陽の力で旅人のコートを脱がすみたいに。

最後にもう一度だけ翔太に会い、「おいたちの思い出はゴミクズ」と別れを告げた空豆。高級ホテルですっからかんになった彼女は、田舎に戻らなきゃならない。だけど、結婚を待ち侘びている親戚たちのことを考えると、なかなか気は進まなくて……。

そんなとき、空豆と音の間に、またもや“偶然な奇跡”が。

芸術家であり資産家でもある雪平(夏木マリ)の下宿に住んでいる音、なんとそこに空豆も住むことになったのである。ある意味シェアハウス、というやつだ。

偶然の出会い、偶然の展開、そして、偶然の同居。

人の縁や巡り合わせは、ときに濃いもの。これから時を重ね、ともに過ごす瞬間が増えていくうちに、二人の間では偶然が偶然じゃなくなっていく。

泣きも笑いもたくさん共有し合った二人は、どんな夢を叶えていくんだろう。音が作る曲は? そして、空豆はどんな夢を見つける? ワクワクしながら見守る私たちも、きっと、夢を叶えたくなっている。

※この記事は「夕暮れに、手をつなぐ」の各話を1つにまとめたものです。

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