<トリリオンゲーム>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】
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目黒蓮(Snow Man)が初の連続ドラマ単独主演、佐野勇斗が共演する「トリリオンゲーム」が、2023年7月14日スタート。
本作は、野心とコミュ力は超一流な”世界一のワガママ男”・ハル (目黒蓮) と、 コミュ障だがプログラミングの腕は確かなガク (佐野勇斗) が、 2人で1兆ドル(トリリオンダラー) を目指す成り上がりエンターテイメント。脇を固めるのは、今田美桜、 福本莉子、竹財輝之助、 吉川晃司、 國村隼ら。
CINEMAS+では毎話公式ライターが感想を記しているが、本記事ではそれらの記事を集約。1記事で全話の感想を読むことができる。
もくじ
・第1話ストーリー&レビュー・第2話ストーリー&レビュー
・第3話ストーリー&レビュー
・第4話ストーリー&レビュー
・第5話ストーリー&レビュー
・第6話ストーリー&レビュー
・第7話ストーリー&レビュー
・第8話ストーリー&レビュー
・第9話ストーリー&レビュー
・最終話ストーリー&レビュー
・「トリリオンゲーム」作品情報
※話数は随時更新します。
第1話ストーリー&レビュー
第1話のストーリー
▶︎「トリリオンゲーム」画像をすべて見る就活中の大学生・ハル(目黒蓮)は、日本最大のIT企業「ドラゴンバンク」の採用面接で、中学の同級生だったガク(佐野勇斗)と再会する。天性のコミュニケーション能力とハッタリで内定を獲得したハルは、「ドラゴンバンク」の内定式当日、ガクが不採用だったことを知る。ガクの豊富な知識とプログラミングスキルを見抜けなかった同社に見切りをつけて、ハルはあっさり内定を辞退。最終面接で面接官を務めた社長令嬢・桐姫(今田美桜)もろとも「ドラゴンバンク」を手に入れると言い放つ。
ハルはガクと組んで1兆ドルを稼ぐロードマップを描き、その無茶苦茶な夢に乗るガク。二人は事業計画も起業資金もゼロから「トリリオンゲーム」社を起業し、型破りな方法で資金集めに乗り出す。まずは、世界トップレベルのハッカーが集まる大会「セキュリティチャンピオンシップ」に参加して…。
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第1話のレビュー
日本最大のIT企業「ドラゴンバンク」のビルの屋上、端すれすれに立って街並みを見下ろすハルこと天王寺陽(目黒蓮)。大変さまになっていてかっこいいが、危なくてひやひやしてしまう。これからこの男には、何度もこんな気持ちを味わわされるのかもしれない。採用面接で再会した同級生二人
この日はドラゴンバンクの最終面接の日。ずっとこの企業で働くことを夢見てきたガクこと平学(佐野勇斗)は、トイレで話す練習をするも、面接では緊張で椅子から転げ落ち、話し方もしどろもどろ。しまいにはブツブツと小声の早口で話してしまい、大失敗。
うつむいて会場を後にするガクとすれ違った次の学生はハルだった。持ち前のコミュ力で、面接官のおじさんたちと談笑。ただ一人、役員の黒龍キリカ(今田美桜)だけは彼の嘘を見抜いていた。
履歴書の「語学力(得意な言語)・全部」に触れられて、ノリでいける的なことを答えるハルに、フランス語と中国語を使って話しかけるキリカ。かけていた眼鏡を外し笑顔も消し、同じくフランス語と中国語で答えたように見えるハル。意味が分かっていない様子の他の面接官たちに「ぽいでしょ?」とおちゃらける。一人笑っていないキリカは、評価欄に「◎」を書き入れた。ちなみにキリカは、大失敗したガクの欄にも「◎」を入れていた。早口の内容から、彼のスキルを見抜いていたようだ。
外で落ち込むガクが飲み物を買おうとして出したお札が風で飛ばされ、ジャンプしてそれをキャッチしたハル。2人は中学の同級生だったのだ。
中学時代、カツアゲされそうになっていたガクを助けたのがハルだった。「何で僕のことを……」と聞いたガクに「同級生が絡まれてんのに助けねぇ奴いんのかよ」と当然のように答えるハル。いい奴だ。
当時、ハルがカツアゲした不良たちとやりあったのは駐車場。監視カメラの死角にいたのに目隠しになっていたトラックが移動してしまった。「高校入学する前に退学だ」と言って大笑いしたハルだが、すでにパソコンオタクだったガクは、ハッキングして監視カメラのデータを消してみせた。ちゃんとそのことを覚えていたハルは、「お前ならいけるだろ」「元気出せ」と励ます。
内定式の日。やはり面接に落ちたガクは窓ふきのアルバイトをしていたが、よりにもよってドラゴンバンクのビルの担当に。しかも入社式をしている部屋が見えるところにきて(そんな残酷な偶然ある?)落ち込むのもつかの間、スーツ姿のハルがブランコよろしく降りてきて「たったいま(会社を)やめてきた、お前いなかったから」と言う。
「俺みたいな口とハッタリで世渡りする奴、お前みたいな知識と技術のある奴がいて、初めて両輪になる」「片輪しか取らないような会社は買い叩く」と言うハル。信念と合わないからといって大企業を入社当日に辞められるのか……ぶっ飛んでる。計算高いけれど、その結果得たものを手放すこともいとわないところが規格外で理解の範疇を超えている。ところで、ガクはヘルメットもしてゴンドラに乗っているのにハルが身軽すぎて危なくて怖い。この男、怖いものがないのだろうか。
いざ起業! ハルが狙う出資の秘策とは…
そんなわけで(?)会社を作ることにした2人。出し合った軍資金20万円を、ハルは椅子を買うのに使ってしまう。「最高のエンジニアには最高の椅子」と言って気にも留めていない様子だ。ドン引きしつつも少しうれしいガクだった。ガクのリアクションが漫画のようで(原作が漫画なのだが)気持ちいい。ある意味視聴者の心の声を代弁してくれている役どころでもある。ガクがハルに「ええ~」とリアクションしない日はくるのだろうか。
2人で出資してもらうために奔走するも、社会人歴も実績もない若者にお金を出してくれる人はなかなか見つからず、黒龍キリカの元へ。「ネクタイで目隠しして、残っているビリヤードの球を全部落とせたら出資して」というハルの提案に、キリカは乗った。ハルが見事にすべて落としたので、キリカは1億円出資してくれるというが、条件は株の51%を彼女が持つこと。実質会社はキリカのものになるため、持ち帰って検討すると言って一旦帰ることに。
ハルの狙いは、キリカが出資してくれると言った話をダシに他の出資者を探すことだったのだ。そんな折、ドラゴンバンク主催の世界トップレベルのハッカーが集まる大会「セキュリティチャンピオンシップ」が行われることを知り、ハルたちも参加する。
主にハッキングを頑張るのはガクだが、ハルは出かけては100人のパソコンオタクとオフ会したり、会場に飾る花(仕掛けあり)を用意したり、アルミホイルで電波障害を起こしたりしてバックアップ。神主のコスプレで会場に現れたときはさすがに声を出して「え?」と言ってしまった。ちなみに会社のロゴがまだないため、微妙なピースをしたガクの写真がアイコンになっていてウケる。桐姫(キリカ)が出資したことをチーム名にしたため、司会者が読むのをあきらめて「長い名前のチーム」と言っていたのも笑えた。
目黒のハル、期待以上のハマりっぷり
目黒蓮が「自分とは真逆」と言っていたハル役だが、確かに謙虚で真っ直ぐな印象のある目黒とは真逆なところもあるのだが、ハルとしてのふるまいもビジュアルも、すごくハマっていた。あの笑顔で話しかけられたら、口車に乗ってしまう気持ちもわかる。友達の力を信じ、そのためなら自分が持っているものを捨てることも厭わないところは、なんとなく目黒っぽさもあるように感じた。ワガママ男と言いつつも、結構いい奴なんだよな。技術を持っていながらも、自分に自信がないガクと、2人だからこそ起こせる快進撃を観られるのが楽しみだ。
「わた婚」とは真逆の目黒蓮×今田美桜の関係性にドキドキ
ハル役の目黒蓮とキリカ役の今田美桜は、今年3月に公開された映画『わたしの幸せな結婚』の記憶が新しい人も多いだろう。あちらは孤独な2人が少しずつ惹かれあい愛し合っていく心洗われるような関係性だったが、こちらは野心や計算などもある、ギラギラした関係。2人が見つめ(にらみ?)合うシーンが多いのだが、これはこれでいい……!
面接のシーン、実はハルもちゃんとフランス語と中国語を話していて、「私のペットになれる?」と聞くキリカに「逆はどうだい? あんたが俺のペットになるってのは」と答えていたのだった。それを聞いて◎をつけたキリカ、なんだかすごい。ハルが「俺とガク、抱かれたい男ナンバーワンはどっち?」と聞いたのには、そのランキングに入り続けていた目黒の大先輩を思いだしてしまった。
キリカ、「これが仕事着?」と驚くようなお洋服が多いが、どれも似合っていて、毎回見られるのが楽しみだ。
未来にハルがいない……?
気になったのは、おそらく未来と思われるシーン。2人が作った会社は成功し、世界的な大企業に。だがオフィスにも、取材陣に囲まれているが、そこにいるのはガクと秘書だけ。ハルがいないのだ。さらに「今ハルさんに会うことができたら、なんと声をかけられますか?」という質問も飛んでいた。なぜハルは一緒にいないのだろうか。その理由も徐々に明かされていくのか、気になるところだ。
※この記事は「トリリオンゲーム」の各話を1つにまとめたものです。
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©TBS/撮影:高橋裕子