<ブギウギ・大阪編>1週~5週までの解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】
「木俣冬の続・朝ドライフ」連載一覧はこちら
2023年10月2日より放送スタートしたNHK連続テレビ小説「ブギウギ」。
「東京ブギウギ」や「買物ブギー」で知られる昭和の大スター歌手・笠置シヅ子をモデルにオリジナルストーリーで描く本作。小さい頃から歌って踊るのが大好き、戦後の日本を照らす“ブギの女王”となっていく主人公・福来スズ子を趣里が演じる
CINEMAS+ではライター・木俣冬による連載「続・朝ドライフ」で毎回感想を記しているが、本記事では、ヒロイン・スズ子の大阪での少女時代、さらに梅丸少女歌劇団のスターとなっていくまでを描いた1週~5週目までの記事を集約。1記事で感想を読むことができる。
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もくじ
・第1回レビュー・第2回レビュー
・第3回レビュー
・第4回レビュー
・第5回レビュー
・第6回レビュー
・第7回レビュー
・第8回レビュー
・第9回レビュー
・第10回レビュー
・第11回レビュー
・第12回レビュー
・第13回レビュー
・第14回レビュー
・第15回レビュー
・第16回レビュー
・第17回レビュー
・第18回レビュー
・第19回レビュー
・第20回レビュー
・第21回レビュー
・第22回レビュー
・第23回レビュー
・第24回レビュー
・第25回レビュー
・「ブギウギ」作品情報
第1回のレビュー
朝ドラこと連続テレビ小説、109作めの「ブギウギ」。第1週「ワテ、歌うで!」(演出:福井充広)は、昭和23年、東京のステージで活躍中の、未来の福来スズ子(趣里)の姿からはじまりました。
鈴子は働くシングルマザーです。
仲間の歌手・茨田りつ子(菊地凛子)に助けられている様子。
そして、ステージに迎えに来る指揮者の羽鳥善一(草彅剛)。
「ズキズキワクワクしてるんだ」とか「ツゥリーツゥーワンゼロ」とか羽鳥さんはノリのいい人です。「スリー」ではなく「ツゥリー」(threeでtだからですよね)なのは台本に書いてあったのを草彅さんがおもしろがってそのまま読んでいるそうです。脚本家の足立紳さんのX(旧Twitter)に書いてありました。羽鳥の個性が出ていてすてきですね。
「ズキズキワクワク」は「東京ブキウギ」の歌詞にあるワードです。心が「ズキズキ」って痛いほど刺さるってことでしょうか。パンチのある言葉です。
「東京ブキウギ」を歌い踊る福来スズ子で盛り上がり、さらにタイトルバックで盛り上がりは最高潮に。主題歌「ハッピー☆ブギ」は朝を元気にしてくれそう。
冒頭は主人公の活躍する未来像。これで、この物語がどこに向かっているかわかります。そして、ときは遡り、大正15年の大阪。
福来スズ子になる前の花田鈴子(澤井梨丘)は大阪の下町のお風呂屋さん・はな湯の娘。歌が大好きで、番台でお客さんの前で歌っています。
澤井さんが、趣里さんとそっくり。そっくり過ぎて、趣里さんが子供時代をやってもいいのではと思うほど。いやいや、でも十代の澤井さんだからこその無邪気さがとても良いです。連ドラ出演初だそうです。がんばれ。
お風呂屋さんに集まってるお客さんは、常連さんが多いようで、町の憩いの場になっているのでしょう。朝ドラ名物:たまり場です。
冒頭で、鈴子が赤ちゃんにキスしていたのは、お父ちゃん・梅吉(柳葉敏郎)の影響でしょう。彼はお母ちゃん・ツヤ(水川あさみ)に積極的に愛情表現をしています。
いろんなユニークな人たちが集まっています。三谷昌登さん、楠見薫さんなど、朝ドラ常連俳優がいっぱい。鈴子の人格形成がここで成されたと感じさせます。
お金をもってないのにお風呂に入れてもらえる謎の「アホのおっちゃん」(岡部たかし)について、お母ちゃんは「義理と人情」と言います。このおっちゃんに花田家はどんな義理があるのでしょうか。
ほかに記憶がなくはな湯で働いているゴンベエ(宇野祥平)も気になります。
ほんとうにいろんな状況の人がいて、でも、みんな楽しく暮らしている雰囲気がとてもすてきです。
学校でも鈴子は元気で、男の子たちとメンコをやっても強い。
日本舞踊も習っていて……と、わりと好きなことをのびのびさせてもらえる環境には恵まれているようです。
授業のはじめに、生徒たちが礼をしたとき一斉に机に頭をぶつけるところが、吉本新喜劇だったら、強調するところなのでしょうけれど、さらりと控えめな扱いだったことが逆におもしろかったです。
歌と踊りと楽しい登場人物たちで、毎日楽しい朝が迎えられそうです。
【朝ドラ辞典2.0 高瀬耕造アナウンサー(たかせこうぞうあなうんさー)】NHK随一の朝ドラ好きアナウンサーとして知られる。朝ドラの昼の再放送終わりにはじまる午後1時のニュースで見せる表情に、朝ドラを見たあとの心情が現れていると話題になったことをきっかけに、「おはよう日本」では朝ドラ送りをまめに行い、名物化させた。朝ドラ好きなアナウンサーとして、番組の解釈や解説などもさすがの詳しさで、朝ドラの特番の司会なども担当した。大阪局に異動になり、大阪局制作の「ブキウギ」ではついに朝ドラの語りを担当することになった。関連語:ナレーション 語り
※この記事は「ブギウギ」の各話を1つにまとめたものです。
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