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「ホワット・イフ…?」S2エピソード解説!【2023マーベル一挙振り返り&2024予想】

2024年のシリーズ展開を予想!

さて、ここまでは2023年のマーベル作品を振り返りましたが、2024年もマーベルでは注目作が目白押し。

ここからは“マーベル・シネマティック・ユニバース”に所属する実写・アニメから、そこにつながることが期待される関連作品も紹介します。

「エコー」

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まずは新年1発目の配信作となった「エコー」。「ホークアイ」にて初登場となった難聴の暗殺者マヤ・ロペス。彼女は育ての親である犯罪王キングピンにどう立ち向かうのか……。

かつてNetflixで配信されていたディフェンダーズ・サーガ(現在はディズニープラスにて絶賛配信中)はシリーズの番外編的な位置づけで本筋のMCUとは関わらずでしたが、本作を機に正史としての扱いが明確になりました。



その流れを汲む作品として、血生臭いアクションシーンをふんだんに盛り込んだ内容が“マルチバース・サーガ”に新たな可能性を与えています。思わぬサプライズゲストにも。ぜひ注目していただきたいです。

『キャプテン・アメリカ』第4弾

「ファルコン&ウィンターソルジャー」にて、新たなキャプテン・アメリカとなったサム・ウィルソン。

彼の活躍を描く『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』(原題)が2024年5月~7月の間に公開予定です。


ドラマ版に引き続き、サムの友人ホアキンとかつて超人兵士だったイザイアが登場し、『インクレディブル・ハルク』からロス将軍の娘ベティ、超人“ミスターブルー”となった研究者サミュエル・スターンズが再登場。

また、故人ウィリアム・ハートが演じていたロス将軍役をハリソン・フォードが引き継ぎ、米大統領として再登場することも話題となっています。

監督を手掛けるジュリアス・オナーは『ルース・エドガー』にて、アフリカ系アメリカ人青年の姿をミステリアスに描写、周囲の意見から彼の多面性が浮かび上がる社会派な物語を展開していました。

そのため、新たなキャプテン・アメリカを社会がどのように受け止めるのかなど、説得力を持った描写で重厚な社会派ドラマになることが期待されるでしょう。

「ホワット・イフ…?」続編

「ホワット・イフ…?」第1シーズン第5話で描かれたゾンビとなったマーベルヒーローたちの世界。この物語から派生したスピンオフとして「マーベルゾンビーズ」が2024年内に配信予定。


いまだその全容は明かされていませんが、前回のエピソードで、スパイダーマン・ブラックパンサー・アントマンの3名が生き残ったため、その再登場はあり得るでしょう。

また、2022年のサンディエゴ・コミコン時点では、以下のメンバーの登場が発表されており、シリーズの中では比較的新しいメンバーも活躍する模様。

  • イェレナ・ベロワ&レッド・ガーディアン(『ブラック・ウィドウ』)
  • シャン・チー/ケイティ/デス・ディーラー(『シャン・チー/テン・リングスの伝説』)
  • ケイト・ビショップ(「ホークアイ」)
  • ジミー・ウー捜査官(『アントマン&ザ・ワスプ』)

新たにゾンビ化するメンバーとして、アボミネーション(『インクレディブル・ハルク』)、ゴースト(『アントマン&ワスプ』)、イカリス(『エターナルズ』)も予定されているようです。

ちなみに「ホワット・イフ…?」第3シーズンは、早ければ2024年内、制作状況に応じては2025年頃になる予定。

すでに発表されている先出し映像からは、ウィンター・ソルジャーとレッドガーディアンコンビが活躍するエピソードが期待されます。

その他の配信シリーズ

そのほか、現時点で配信が予想されているドラマ作品は以下の3作品になっています。

アイアンマンの遺志を継ぐ天才少女リリ・ウィリアムズの活躍を描く「アイアンハート」(原題)。
本作は撮影終了後、ストライキの影響で製作がストップ。報道では遂にポストプロダクションが終了したとされており、今年の配信が最有力となっています。

「ワンダヴィジョン」に登場した魔女アガサを主演にしたスピンオフ「アガサ:ダークホールド・ダイアリーズ」(原題)も今年配信予定。ワンダの息子たちの再登場が予定されており、これがヤング・アベンジャーズの加入へとつながるのか?消息不明となった白いヴィジョンの行方も気になるところです……。

【関連コラム】マーベル「ワンダヴィジョン」魅力解説&1分で分かるあらすじ

ワンダーマン」(原題)はエンタメ業界に生きる男のハリウッド風刺劇。日本ではほぼ無名のステラ・メギー監督と『シャン・チー/テン・リングスの伝説』のデスティン・ダニエル・クレットン監督が手がける本作は題材からも異色作になる予定。脇役として名優ベン・キングズレーのトレヴァー・スラッタリーが再登場すると言われています。

X-MEN関連

初めてMCU作品に本格参戦となる『デッドプール3』(原題)が年内に公開予定となっています。



デッドプール、ウルヴァリンの再登場が決定しているほか、過去のX-MENキャスト、さらには映画『エレクトラ』の主人公を演じたジェニファー・ガーナーも出演を公表しており、20世紀FOX(現FOXスタジオ)時代のマーベル作品を総決算する内容とも言われています。

本作の監督を務めるのはショーン・レヴィ。過去には今回のメインキャスト2名の代表作『リアル・スティール』『フリー・ガイ』を手掛けており、その手腕は確かなもの。

さらに『ナイト・ミュージアム』シリーズでは、大量の登場人物たちに見せ場を作り、心躍るカメオ出演シーンを盛り込んでいたため、オールスターとなる本作も着実に仕上げることは間違いなしでしょう。

また、同じくX-MEN関連作としてはアニメ作品「X-MEN '97」も年内に配信予定。本作は90年代に放送されたアニメ「X-メン」の精神的続編となる内容ですが、シリーズの初心者でも楽しめる内容になるとのこと。


近年の作品では、過去のアニメシリーズがフィーチャーされる場面が多くなっています。

『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』のプロフェッサーX、『デッドプール3』のウルヴァリンなどが(原作準拠となる)アニメシリーズの姿で登場しており、「ミズ・マーベル」でもアニメ版のテーマが流れる場面など。

これらの傾向も含めて、新作アニメシリーズの内容は、今後のMCU作品にも何らかの影響を及ぼすかもしれないのです。

【関連コラム】<解説>『X-MEN』が再注目されるワケとは?シリーズ復活に関する「3つ」のポイント

スパイダーマン関連

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スパイダーマン関連では、原作キャラクターの実写化が続々公開予定です。 

人気ヴィランを主役にした『クレイヴン・ザ・ハンター』『マダム・ウェブ』では並行世界のスパイダーウーマンが集結する展開が示唆されており、並行世界(=マルチバース)が関わってくるとなると、今後のシリーズにも多大な影響を及ぼすことになるでしょう。

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現在、『スパイダーマン』の実写ドラマシリーズとして、「シルク:スパイダー・ソサエティ」(原題)と「スパイダーマン・ノワール」(原題)が製作中のため、これらの幕開けとしての位置づけになるのかもしれません。

また『ヴェノム3』(原題)も今年の公開を予定しています。主演トム・ハーディのInstagramで投稿されたセットフォトでは、服装から『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』直後の物語が描かれることが示唆されており、こちらでもマルチバースが関わってくるのかも……。

ちなみに年内には映画『スパイダーマン:ビヨンド・ザ・スパイダーバース』とアニメシリーズ「スパイダーマン:Freshman Year」も公開される予定。前者ではトム・ホランド演じるスパイダーマンの登場が期待されており、後者では彼のパラレルストーリーが展開されます。

ポリゴン・ピクチュアズ制作となる「スパイダーマン:Freshman Year」では、デアデビル、ドクター・ストレンジ、ハリー・オズボーンといった人気キャラクターが登場し、スパイダーマンの新たな冒険が描かれる予定。

早くもシーズン2が予定されており、ひょっとすると、このスパイダーマンが『……ビヨンド・ザ・スパイダーバース』に登場するなんてこともあるのかもしれません。


さて、今回は2023年に配信されたマーベル作品を振り返り、怒涛の作品ラッシュが予想される2024年の最新マーベル作品を紹介しました。

はたして、ここで紹介したいくつの作品が公開され、新たにどんな作品が登場するのか……?

2024年もマーベル好きの皆さんにとって楽しい一年になりますよう、心より願っております!

(文:TETSU)

▶︎2023年のマーベル作品を振り返るならディズニープラス
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参考資料

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