映画コラム

REGULAR

2017年10月06日

『あゝ、荒野』 菅田将暉の濡れ場に興奮し、魂を削り取るような拳闘に圧倒されろ!

『あゝ、荒野』 菅田将暉の濡れ場に興奮し、魂を削り取るような拳闘に圧倒されろ!



2:もう1人の主人公は菅田将暉と正反対!その関係性にも萌えろ!




©2017『あゝ、荒野』フィルムパートナーズ


もう1人の主人公を演じたヤン・イクチュンは、韓国出身の俳優です。監督・製作・脚本・編集・主演と1人5役を務めた『息もできない』でキネマ旬報ベスト・テン外国映画ベスト・テン第1位のほか数多くの賞を受賞し、『夢売るふたり』や『中学生円山』などの日本映画にも出演、国内外から高い注目を集めているお方なのです。

『あゝ、荒野』においては、ヤン・イクチュンは菅田将暉とまったくの正反対の役柄を演じています。彼は吃音に悩み、赤面対人恐怖症で、父に暴力で支配され続けているという内向的なキャラクターで、だからでこそ“あっけらかん”としている菅田将暉と打ち解けていくのです。

幸せとは言えない人生を送ってきた彼らが、“年齢や個性がまったく違うからこその相性の良さ”を見せていくのは、何とも和みます。言い換えれば、粗野な美青年と、不器用なおじさんという関係性に、超・萌えるのです。男同士の“ブロマンス”要素を期待する人にとっても、本作は必見と言えるでしょう。

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