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2021年05月13日

『ボーダレス』第10話までの感想|坂道グループ主演ドラマの最高傑作!むしろ坂道ファン以外に観てほしい

『ボーダレス』第10話までの感想|坂道グループ主演ドラマの最高傑作!むしろ坂道ファン以外に観てほしい


第3話のあらすじ&感想

第3話のあらすじ




音大受験に失敗し、父の経営する喫茶店で働く琴音(小林由依)は、高校卒業を控える妹の叶音(早川聖来)が気がかり。姉に反発しバンド活動に明け暮れる叶音は、ある日、ガールズバーに入っていくところを姉妹の幼なじみの和志に目撃されてしまい……。

学校では希莉が行方不明になり、警察を巻き込む大騒動。そんなとき、奈緒の携帯に「今から言う所にひとりで来れる?」と希莉からの連絡が入る。

第3話の感想

これまで毎週物語が大きく動いてきたが、第3話ではそれぞれのストーリーが少しずつ進展していく形で、第2話のラストで犯人にから追われていた希莉のその後が明かされた。実はその希莉のエピソードがあまりにも衝撃的であり、本話のハイライトとなっている。

 今回話のメインとなったのは奈緒(森田ひかる)&希莉(齊藤京子)と琴音(小林由依)&叶音(早川聖来)の2組。何者かに捕まり行方不明となった希莉は、奈緒に今いる場所へ1人でくるように伝える。奈緒は指示された場所へ向かうと、そこはあるアパートの1室だった。そこで待ち受けていたのは奈緒と希莉の担任の木下先生(阿部力)だった。木下先生から明かされた衝撃の事実。実は木下は希莉のストーカーをしており、「オマエヲコロス」と教科書に書いていた犯人も彼であることが明かされた。涙ながらに「僕のことは嫌いにならないで」と希莉に懇願してくる先生に対して一切の感情の揺れを見せず、淡々と見つめている希莉。無事に開放された彼女は小説のためストーカーの心理と警察の事情聴取を知ることができたと一連の事件を楽観的に振り返る。希莉の純粋なまでの好奇心はときどき恐怖すら覚えるが、それだけ小説にかける思いが強いということだろう。

 そして、琴音&叶音姉妹の関係が崩れ始めた過去のエピソードも明かされた。音大受験に2度も失敗した琴音。それを見かねた叶音はピアノを辞めることを決心し、「音楽に苦しめられたくない」「お姉ちゃんみたいになりたくない」と琴音に対してキツイ言葉を投げかける。しかし、それは家族のことを思うからこその叶音なりの優しさでもあった。2人の関係は修復されるのか、この姉妹が殺人事件とどのようなつながりがあるのだろうか。

 グループとして「徳山大五郎を誰が殺したか?」(テレビ東京)や「残酷な観客達」(日本テレビ)、個人としても「女子高生の無駄づかい」(テレビ朝日)や映画『さくら』など多数の作品に出演してきた小林。自然な演技で物語へも溶け込んでおり、姉役もぴったりだ。

本作でようやくクローズアップされた早川にも注目したい。「Out of the blue」でセンターを務めるなど4期生のなかでも活躍目覚ましい彼女だが、ミュージカル「美少女戦士セーラームーン2019」や舞台「スマホを落としただけなのに」、dTVオリジナルドラマ「サムのこと」など実はすでに演技経験が豊富な彼女。琴音に対して涙を滲ませながら言い返すシーンでは普段の元気一杯な彼女からは想像できないシリアス空気感を演出していた。

 本編は偶然店を訪れた中島和志(押田岳)に叶音がガールズバーで働いているところを見つかってしまうところでエンディングを迎えた。叶音はどうなってしまうのか、そして事件の真相へと着実に近づいている奈緒と希莉の運命は。

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