マーベル「ホワット・イフ…?」全9話感想 | 新たなアベンジャーズが切り拓いたマルチバースの夜明け
第5話 もしも…ゾンビが出たら?
あらすじ
強敵・サノスの襲撃を受け、地球に降り立ったハルクことブルース・バナー。
しかし、そこに人影はなく、不安を抱えながら、町を徘徊することに。
ようやく仲間を見つけたと思った彼が遭遇したのは、ゾンビの姿になったスーパーヒーローの仲間たちだった……。
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— ディズニープラス公式 (@DisneyPlusJP) September 8, 2021
『ホワット・イフ…?』
?第5話配信スタート?
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もしも、#アベンジャーズ の
世界がゾンビで埋め尽くされたら…?
ヒーローたちの驚くべき
“もうひとつ”の物語を今すぐ#ディズニープラス で観よう⚡#ホワットイフ #マーベルスタジオ pic.twitter.com/C4TZIp2KJl
感想
ここにきて、まさかのゾンビ回が登場。
ゾンビ映画が好きな自分としては、大好物な名作エピソードでした。
意外なメンバーが集結するチームものとしての面白さはもちろん、ニッチな脇役たちが大活躍する展開は、まさしく『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』のアナザーバージョンとも言えるでしょう。
※以下、本編のネタバレがありますのでお気をつけください。
元ネタ
今回の元ネタは、原作の『マーベルゾンビーズ』シリーズとMCU第19作『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』でした。
冒頭、地球に墜落したブルース・バナーや複数のキャラクターが一致団結する展開は『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』を踏襲しています。
それ以外の部分では『マーベルゾンビーズ』のゾンビ化したヒーローたちが登場し、荒廃した世界で知恵を絞ってサバイバルしていく展開は、まさしく王道のゾンビ映画と言えるでしょう。
物語のクライマックスでは、ゾンビ化した恋人を助けるため、ある人物が非道な行為に出ますが、この辺りの展開は名作ゾンビ映画のリメイク『ドーン・オブ・ザ・デッド』に通ずるものがあります。
ちなみに、こちらの映画を製作したのが、アメコミ映画界ではお馴染み、監督・ザック・スナイダー(『ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット』)&脚本・ジェームズ・ガン(『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』)のコンビでした。
小ネタ・トリビア
今回の作品では、過去のMCU作品で脇役として登場したキャラクターたちも含め、異色のサバイバルチームが組まれていたのが印象的でした(以下、参照)。
・ゾンビハンター・スパイダーマン/ピーター・パーカー
・ハルク/ブルース・バナー
・ハッピー・ホーガン(『アイアンマン』シリーズ)
・カート(『アントマン』シリーズ)
・ウィンター・ソルジャー/バッキー・バーンズ(『キャプテン・アメリカ』シリーズ)
・シャロン・カーター(『キャプテン・アメリカ』シリーズ)
・オコエ(『ブラックパンサー』シリーズ)
・ワスプ/ホープ・ヴァン・ダイン (『アントマン』シリーズ)
また、彼らの紹介シーンでは、スパイダーマンによる自撮り映像が登場します。
これは『スパイダーマン:ホームカミング』の1シーンにも通じていると言えます。
クライマックスには巨大化したワスプが登場しますが、この辺りの場面は『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』でジャイアントマンが大暴れするシーンのオマージュと言えるでしょう。
ちなみに、今回登場したスパイダーマンは、ドクター・ストレンジが残したと思われる赤いマントを身に着けており、“ゾンビハンター・スパイダーマン”という名称で呼ばれている新キャラクター。
両手にシルバーの腕輪をつけているため、スーツ本体のデザインはMCU版というよりもディズニーランドのアトラクション版スパイダーマンに近いです。
絶大な支持を受け、一説には映画化も進んでいるという『マーベルゾンビーズ』。
『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』では、主人公が見る幻覚の中でゾンビ化したアイアンマンも登場していたため、実現する未来は、そう遠くないのかもしれません。
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