マーベル「ホワット・イフ…?」全9話感想 | 新たなアベンジャーズが切り拓いたマルチバースの夜明け
第2話 もしも…ティ・チャラがスター・ロードになったら?
あらすじ
とある惑星で伝説の財宝・オーブを盗み出そうとしている男。
彼の正体は宇宙人に誘拐された平凡な地球人・ピーター・クイルではなく、"ブラックパンサー"ことワカンダ国の皇子・ティ・チャラだった……?
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— ディズニープラス公式 (@DisneyPlusJP) August 18, 2021
『ホワット・イフ…?』
⚡第2話配信スタート⚡
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もしも、ティ・チャラが#スターロード になったとしたら…?
彼の“もうひとつ”の物語を、
今すぐ #ディズニープラス で観よう‼️#ホワットイフ #マーベルスタジオ pic.twitter.com/fWsf6Wraso
感想
『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』を軸としたパラレルストーリーだった前回に比べ、より複数の作品からの要素が散りばめられた今回のエピソード。そのため、シリーズのファンにとっては嬉しい展開が続きます。
おバカながらも愛らしい主人公・ピーター・クイルが落ちこぼれメンバーを組織した映画版とは異なり、知性的で人徳のあるティ・チャラが主人公に変わったことで、物語は思いもしない方向に……。
物語の骨格は『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』、『ブラックパンサー』をオマージュしつつも、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』や、『マイティ・ソー』シリーズなどのリスペクトに溢れた小ネタの数々には、興奮が止まりませんでした!
※以下、本編のネタバレがありますのでお気をつけください。
元ネタ
今回の元ネタはMCU第10作『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』と第18作『ブラックパンサー』でした。
物語の本筋は『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』を踏襲しているものの、人徳者・ティ・チャラが主人公になったことにより、もはや彼一人で"銀河の守護者"として成り立ってしまうという矛盾した展開には、つい笑ってしまいました。
また、シリーズを追いかけたファンにとっては衝撃のサプライズゲストの登場も!!
その部分を踏まえたジョークの数々や、映画版とのキャラクターのギャップには、クスリとさせられました。
小ネタ・トリビア
終盤に登場するコレクターの倉庫では、シリーズファン熱狂の様々な武器(以下を参照)が登場しました。
・ダーク・マターの短剣(『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』)
・ソーのハンマー
・キャプテン・アメリカの盾
・ダークエルフのヘルメット(『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』)
劇中での発言によると、この世界のコレクターは武器の持ち主を倒すことでコレクションの収集をしていることが想定されます。
映画版の世界では、サノスの襲撃を受け、敗れてしまったことが予想されるコレクターですが、この世界線での彼は、とんでもなく強いのかもしれません……。
また、本作ではシリーズ最強の悪役・サノスが主人公側の仲間になっているため、コレクターは最強アイテム・インフィニティ・ストーンに最も近い人物になっているとも言えます。
はたして、この世界線のコレクターが、どのような人生を歩んできたのかにも、興味が湧きました。
また、今回のエピソードは、去年の8月に病気で他界したチャドウィック・ボーズマンの死後、初めて公開された『ブラックパンサー』出演エピソードでもあり、エピソードの最後には、彼を追悼する文言が映し出されていました。
最期の時まで自身の病気についての公表は避け、近親者のみに事情を伝えていたというチャドウィック・ボーズマン。
撮影中でも常に周囲の人々を気にかけ、優しさを振りまいていたという撮影裏話が残っており、彼の生き様そのものが本作における人徳者・ティ・チャラ王子とピッタリ重なっていると言えるのです。
シリーズ第2回となり、より過去作との繋がりやサプライズ要素が増えた今回のエピソード。
公式が作る二次創作とでも言うべき自由度の高い展開も興味深く、ますます今後の題材が楽しみになる名エピソードでした。
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