<ラジエーションハウスⅡ~放射線科の診断レポート~>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】
第6話ストーリー&レビュー
第6話のストーリー
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杏(本田翼)をめぐる唯織(窪田正孝)と辻村(鈴木伸之)の静かなバトルが続いていた。ある日、辻村は、唯織の目の前で杏を誘い、一緒にランチに出かける。すると灰島(髙嶋政宏)から、至急戻るよう連絡が入る。辻村が、医療過誤で訴えられたのだ。
同じころ、ラジエーションハウスでは、田中(八嶋智人)が男性患者のMRI検査を行っていた。そのようすを見ていた軒下(浜野謙太)は、自分が撮り直すといって患者・武藤健(片寄涼太)の許可をもらい、再検査を行う。実は、辻村を医療過誤で訴えたのは、この武藤という弁護士だった。武藤は、精密検査を受けるという形で甘春総合病院に入り込み、スタッフの仕事ぶりや設備をチェックしていた。
武藤は、辻村が重大な病気を見逃した、とだけ告げると、思い当たることがあったら連絡してほしいとラジハメンバーたちに頼む。エリートである医師は過ちを認めず、保身のためには隠ぺいにも手を染めるものだと決めつける武藤。ラジハメンバーのもとを訪れたのも、地位や名誉とは無縁のスタッフならば本当のことを話してくれると信じているからだという。
自分たちを見下すような武藤の発言に不快感を抱く裕乃(広瀬アリス)やたまき(山口紗弥加)たち。そんな武藤には、医師たちを敵視する、ある理由があり……。
第6話のレビュー
辻村先生(鈴木伸之)が医療過誤(医療ミス)を起こしたとして、自宅謹慎になってしまう第6話。半年ほど前に甘春病院の外来へ通院していた患者・曽根の「骨粗しょう症」を見逃したとして、弁護士の武藤健(片寄涼太)がラジエーションハウスを訪ねる。
可愛らしいルックスをしていながら、なかなか曲者な弁護士である。辻村先生が、曽根の骨粗しょう症の傾向を見逃したとして、損害賠償3000万を要求してきた。それが、曽根や家族の希望だといって聞かない。
辻村先生の危機的状況を救うべく、立ち上がったのがラジエーションハウスチーム!
約2000枚のデータから、過去に検査した曽根の造影CTを探し出し、「デュアルエナジー」で撮影されたものだと突き止めた。五十嵐(窪田正孝)の説明によると、ふたつのエネルギーを使って撮影された造影CTだという。
このデータから、当時の曽根のカルシウム密度は成人男性レベルだと判明した。それはそれで、70歳の曽根さん、凄い……!
曽根が骨粗しょう症であった可能性は限りなく薄い。再検査をした結果、曽根は「悪性リンパ腫」であることがわかった。隠れていた病気を、ラジエーションハウスチームが全力で見つけ出したのだ。
医療過誤の疑惑がなくなり、無事に現場へ復帰した辻村先生。「もっと知識と経験を積みたい」と、人出が不足している救急科へ転科することに。忙しさにかまけて患者の様子を見逃していたのかも、と自宅謹慎中は意気消沈していた彼だが、向上心の高さは失われていなかったようだ。
辻村先生を訴えていた武藤弁護士も、「最も自分が憎んでいた人たちと同じことをするところでした」と我に返っている。曽根や家族たちに再検査をするよう頭を下げたのも彼だ。前半30分は曲者弁護士としか思えなかったが、武藤弁護士にも良心があったということだろう。
武藤弁護士が懸命に再検査を勧めてくれたおかげで、曽根の身体に隠れていた悪性リンパ腫を見つけられた。五十嵐の「おかげで、患者さんの病気を見つけられました」という言葉が、一層身に沁みる。
辻村先生の窮地を救ったラジエーションハウスチーム。彼らの行動原則はいつだって、患者さんの病気を見つけ出すことにある。
※この記事は「ラジエーションハウスⅡ~放射線科の診断レポート~」の各話を1つにまとめたものです。
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