<2021年を振り返る>風変わりなバディたちが活躍する映画4選

3.「ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ」:エディ×ヴェノム


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地球外生命体シンビオートが、ジャーナリストの主人公エディに寄生して誕生したのがヴェノムだ。本作はヴェノムの第二作にあたるが、小難しい設定を知らないとついていけないわけでもない。エディにシンビオートが寄生してるんだくらいの知識で観ても十分に楽しめる。

本作の見どころは、連続殺人鬼クレタスがシンビオートに感染し、エディたちと対決する場面だ。アクションあり、ホラー要素ありだけど、そもそもプロダクションノートに”エディとヴェノムの結婚生活”とある通り、2人のやりとりがただの痴話喧嘩で実に痛快だった。



終始エディから離れないヴェノム(寄生してるから当たり前だけど)とのやりとりは、どうみても痴話喧嘩にしか見えない。お互いに喧嘩別れしても、シンビオートならどう行動するのか、エディに注目を浴びる姿を見てほしかったと考えたりしている。これはもはや恋愛関係にあるんじゃないのか?

お互いに相性がいいと思って一緒になったのに、倦怠期に入って相手の言動に腹が立ってしょうがない、みたいな諍いが続く。血やホラーが苦手な筆者は震え上がるはずなのに、エディとヴェノムの痴話喧嘩味が強すぎて、ちょっと違うタイプのラブコメディーを観ている気持ちになった。

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4.「シャン・チー/テン・リングスの伝説」:シム・リウ×オークナフィワ

(C)Marvel Studios 2021

幼い頃に母を殺され、父より殺人術を徹底的に仕込まれたシャン・チー(シム・リウ)は、父の率いる犯罪組織テン・リングスから逃れ、ホテルのドアマンとして暮らす。そんな彼の元に再び父の手が迫る。マーベル・スタジオ作品の新しいシリーズとして公開された作品だが、前シリーズを知らなくとも楽しめる。



親友ケイティとの関係性が抜群にいい。彼女の行動基準は常に親友のためだ。複雑な過去を持つシャン・チーにいつも前向きな言葉をかけ、一緒に壮大な戦いを乗り越える。ケイティ演じるオークナフィワは、ラーヤと龍の王国ではシスーの声を演じている。明るく力強い役柄がとても似合う。

2人は一緒に困難を乗り越えるがずっと親友のままだ。恋愛に寄せるだけがすべてじゃないので、その関係がなんとも心地よい。嫌なことがあったらカラオケで一晩中歌おうなのだ。こんな親友がいたら最高だと思わせてくれる、そんな2人にご注目。

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本当に風変わりな選出だった

風変わりだなと思いつつ選んでみたら、本当になにひとつ男女の恋愛ものがなかった。いろんな信頼関係があるからいいのだ。来年もまた魅力的なバディたちの活躍を観られることだろう。今年は大きく行動が制限されることが多かったけど、来たる2022年がみなさまにとって自由に人と語らい笑いあえる年でありますように。

(文:ささのは)

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