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2021年12月31日

<祝・初紅白>Snow Man、デビューから2年の軌跡

<祝・初紅白>Snow Man、デビューから2年の軌跡

2021年12月31日、紅白に初出場するSnow Man。知っている方も多いと思うが、本来はデビューした昨年初出場するはずだったが、メンバーの新型コロナウイルス感染によって直前に出場辞退となってしまった。今年の出演は本人たちにとってもファンにとっても悲願の初出場となる。

何かと困難が多い中で、毎回9人で団結して乗り越えてきた彼らの姿に、私たちは励まされてきた。本記事では、2020年1月にデビューした彼らの約2年間の軌跡を、音楽活動を中心に振り返りたい。

長かったデビューまでの道のり

Snow Manは、デビューまでに時間がかかったグループだ。前身ユニットMis Snow Manの結成から11年、Snow Manの名前で活動し始めてから8年後の2020年1月22日にデビュー。最も入所が早かった深澤辰哉と阿部亮平はジャニーズJr.に加入してから15年下積みを経験した。深澤辰哉、佐久間大介、渡辺翔太、宮舘涼太、 岩本照、阿部亮平の6人で長年活動していたが、2019年に向井康二、目黒蓮、ラウールの3名が加入し、9人グループとなった。

デビュー曲「D.D.」



2020年1月22日にデビュー。SixTONES vs Snow Manとして発売されたこのシングルは、史上初のデビューシングル初週ミリオンを達成。先日デビューから100週連続でTOP100にランクインした史上8作目のCDとなった。

デビュー曲の「D.D.」は、彼らのダンス、アクロバット、目指す目標、苦労してきた過去など、すべてが詰め込まれたダンスナンバー、まさに彼らにしかパフォーマンスできない曲だ。ダンスが得意な彼らならではの激しいダンスはもちろん、佐久間大介がバク転してきてそのまま歌い出す1番のAメロは、他にはなかなかないインパクトがある。普通に考えたらバク転する人と歌い出す人は別にしたほうが個人の負担は少ないが、これができるのがSnow Manだと、あえて魅せることを選択したのだと思う。また大サビ前の怒涛のアクロバット、ラストの岩本照・宮舘涼太・佐久間大介3人同時のバク宙は圧巻だ。



歌詞ではなかなかデビューできなかった彼らのたどってきた厳しい道、これから9人で目指していくという未来への決意が歌われている。

「描き続けた Dreaming 焦る Clock hands moving 自分見失う trap trap trap ah」はデビューという夢を目指してきたがなかなかデビューできずあせっていたデビューまでの彼らのことを思い起こさせるし、大サビ前の「頂上(テッペン)見せてあげよう Here we are」サビの「衝撃をキミの元へ」「淘汰の先にある未来へ」は常にいい意味で驚かれるようなものを見せ続け、この9人でテッペンを目指していくという決意が表れている。

サビ後半の「Two steps forward, One step back (Day by Day by Day))Three steps forward, Two steps back (So It's up to you)」英詞部分はサラッと聴けばかっこいいが、訳すと「2歩進んで1歩下がる(毎日毎日)3歩進んで2歩下がる(君次第)」で彼らがこれまで歩んできた、そしてこれから歩むかもしれない困難な道、でも自分たち次第だと思って前に進んでいく、というメッセージに思えて胸が熱くなる。この曲を紅白で披露する彼らを見られるのが、本当に本当にうれしい。

2ndシングル「KISSIN'MY LIPS/Stories」



2020年10月7日に発売された2ndシングル、「KISSIN'MY LIPS」はデビュー曲とは打って変わった、大人っぽい全英語詞のミディアムナンバー。ダンスは椅子をつかったものや足を上げたり腰を振ったり、曲名の通りキスを連想させるようなものもあるが、色気がありながら上品でおしゃれ。本人たちはサラッとこなしているが、体幹やテクニックが求められそうな動作が多い。ラップパートではしっとりした曲調から一転、椅子の上に立つ岩本照と佐久間大介がひたすらかっこいい。

MVではかっちりしたスーツとカラースーツ、それぞれに身を包んだメンバーのさまざまな色っぽい表情が楽しめる。



両A面のもう一曲は「Stories」。アニメ「ブラッククローバー」の主題歌となったこの曲は、アニソンらしいドラマティックさがある。ブラックとゴールドで統一されながらも、メンバーそれぞれの個性に合った衣装もいい。

「未来は自分で切り拓くんだって」「振り返ればそう いつでも側で 勇気くれた かけがえない仲間たちの笑顔」など、仲間とともに運命に立ち向かっていく歌詞は、アニメの世界観とリンクしているだけでなく、彼ら9人のことを歌っているようにも感じる。彼らには「物語の主人公感」があると思う。

このシングルもデビュー作に続きミリオンを達成した。

無観客で行われた初ツアー「Snow Man ASIA TOUR 2D.2D.」



デビュー後初めてとなるコンサート「Snow Man ASIA TOUR 2D.2D.」は、世の状況により全9回の生配信で開催された。デビューコンサートながら全曲オリジナル曲による圧巻のセットリストと、MCで一人一人が言葉にしたデビューできたことに対するコメントは観ているこちらの心に響いた。

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3rdシングル「Grandeur」



2021年1月20日に発売された「Grandeur」は、疾走感あふれるナンバー。それぞれ個性的だが揃っているダンスが特徴的な彼らが、全員の動きを揃えるシンクロダンスに挑戦している。ダンスを得意とする彼らも過去最高難易度というほどの難しさだったという。

このシングルも1st・2ndに引き続きミリオンを達成し、オリコン全部門で2021年の年間ランキング1位となった。

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4thシングル「HELLO HELLO」



ラウールの主演映画『ハニーレモンソーダ』の主題歌であるこの曲は、2021年7月14日に発売された。初恋の甘酸っぱさやよろこびを歌っていて、ポップでかわいい。レモン色が入った衣装やにこにこした表情、メンバーが漫画の世界に入り込んだかのようなMVなど、キュンキュンする要素がいっぱいで多幸感があふれる。

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1stアルバム「Snow Mania S1」



満を持して発売されたファーストアルバム。これまでのシングル曲のほか、バラエティー豊かな新曲や、メンバーを3人ずつに分けたユニット曲でも楽しませてくれた。また、Jr.時代の楽曲も特典として音源化してファンを喜ばせてくれた。2021年最高のアルバム初週売り上げを達成しただけでなく、男性グループの1stアルバムの初週売り上げも歴代2位となった。

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5thシングル「Secret Touch」



目黒蓮がダブル主演をつとめるドラマ「消えた初恋」の主題歌となったこの曲は、シングルでは初のバラードとなっている。恋の切なさやもどかしさを歌っっていて、一人一人の儚い表情や高音が楽しめる。スローテンポでも変わらず表現力の高い彼らに出会える作品だ。

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