<ユーチューバーに娘はやらん!>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】
第5話ストーリー&レビュー
第5話のストーリー
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「僕の婚約者になって下さい!」榎本信(金子ノブアキ)からの告白に驚く平千紗(佐々木希)。真相は「結婚相手がいる」と嘘をついてしまい、1日だけ婚約者のフリをして母に会って欲しいというお願いだった。
思わぬ依頼を引き受けるべきか悩むが、風花(若月佑美)らに勧められ協力することに。ところがクセの強い母・優子(鷲尾真知子)がなかなか手強い相手で…。果たして最後まで嘘をつき通すことはできるのか?タックタック(戸塚純貴)は憧れの人気ユーチューバーとSPコラボ!
第5話のレビュー
前回、榎本(金子ノブアキ)が言った「僕の婚約者になってください」……
あれはプロポーズではなく、婚約者のフリをして欲しいということだった。榎本は、早く結婚しろと急かす母に辟易し、思わず婚約者がいると嘘をついてしまったらしい。それを聞いた母が、相手に会うべく急遽上京することになったのだった。
急展開!? と期待していただけに拍子抜けではあったが、思わぬ形で心揺さぶられる回となった。
親を騙すことに加担していいのだろうかと悩む千紗(佐々木希)に対し、風花(若月佑美)と母(斉藤由貴)はなんだか楽しそう。
余談だが、これまで個人的にクールビューティーなイメージの強かった若月佑美が、元ヤンのシンママ役がハマっていて感動している。ノリがいい、なのに上滑りしている感じは全くない。この人、めちゃくちゃ演技上手い……。改めて他の出演作も見返したいと思った。
話を戻して。
「普段よくしてもらってるんだから」という風花の後押しもあり、結局榎本に協力することにした千紗。ミスターフォアグラテレビマン(=榎本)、想像以上の豪邸に住んでいてちょっとびっくり。
2人の出会いは……なんて設定を決めようかというタイミングで、予定よりも早く母・優子(鷲尾真知子)が登場。この人、家に入るや否や身体が冷えたからとお風呂に入るなど、初っ端から飛ばしまくる。そんな母を置いて、榎本はトラブルのため仕事へ行ってしまう。
普通に考えて、婚約者のフリをしている相手の母と2人きりにさせられるなんて地獄だ。
挙句の果てに優子は、榎本の職場であるテレビ局にまで乗り込んできた。こっちもこっちで地獄。これでもかと目を見開いて驚愕するコミカルな金子ノブアキ、めちゃくちゃいい。
ここまではコメディ間満載の展開だったが、優子が働く榎本を見たあたりから、急に空気が変わり始める。
榎本が現場を回している様子に、誇らしげな表情を浮かべる優子。さらに、「信(榎本)がいないと現場が困る」とうれしそうだ。
これを見ていてこみ上げてくるものがあった。自分も、親にそんな風に思ってもらえる仕事ができているだろうか……。できていたらいいな。
千紗と優子が作った料理を、いい雰囲気のままつつく3人。すっかり打ち解けた様子が微笑ましい。だが、楽しい時間はあっという間で、優子が帰宅する時間になってしまった。
別れ際、優子は千紗が嘘の婚約者だと見抜いていたことを明かし、それでも「あんたの人生だもんね」と理解を示す。やり甲斐のある仕事に打ち込む榎本を見て、“仕事ばかりじゃなく結婚してほしい”という思いも変化したようだ。
さらに千紗にも、「白馬の王子様なんて来ない。育てればいいんだよ、自分なりの王子様を」と名言を残した優子。結婚式で新郎に逃げられ、ユーチューバーとテレビマンから好意を寄せられている千紗、そして、恋とか結婚って何なんだろう? と思い悩む人にとっても、とっかかりになりそうな言葉だ。
優子を見送り、家に戻った千紗と榎本。婚約者同士のフリをすることで、結婚がどんなものなのかを疑似体験したようだった。それは決して特別なことではなく、例えば通販で何を買ったのかを報告するような取るに足らないもの、そばにいていいよと認められる安心感。
最後に「安心のために結婚する人の気持ちがちょっとだけ分かった」という千紗の心の声があったが……果たして、この一件は千紗の今後に何か影響を与えるのだろうか。
※この記事は「ユーチューバーに娘はやらん!」の各話を1つにまとめたものです。
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