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2022年05月18日

<吉祥寺ルーザーズ>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

<吉祥寺ルーザーズ>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

ⓒ「吉祥寺ルーザーズ」製作委員会
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秋元康が企画・原作を務める増田貴久主演ドラマ「吉祥寺ルーザーズ」が2022年4月11日にスタートした。

共演に田中みな実、片桐仁らを迎え、“人生の負け組=ルーザー”6人がシェアハウスで一緒に暮らす日々を描いたシチュエーションコメディドラマ。

cinemas PLUSでは毎話公式ライターが感想を記しているが、本記事ではそれらの記事を集約。1記事で全話の感想を読むことができる。

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もくじ

・第1話ストーリー&レビュー

・第2話ストーリー&レビュー

・第3話ストーリー&レビュー

・第4話ストーリー&レビュー

・第5話ストーリー&レビュー

・第6話ストーリー&レビュー

・第7話ストーリー&レビュー

・第8話ストーリー&レビュー

・第9話ストーリー&レビュー

・第10話ストーリー&レビュー

・第11話ストーリー&レビュー

・第12話ストーリー&レビュー

・「吉祥寺ルーザーズ」作品情報

第1話ストーリー&レビュー

第1話のストーリー

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吉祥寺のとあるシェアハウスに引っ越して来たワケありの6人。高校教師の安彦聡(増田貴久)や元女性誌編集長の大庭桜(田中みな実)など、性別も年齢も職業もバラバラだ。オーナー代理(皆川猿時)曰く、倍率17倍から選ばれた“負け組=ルーザー”の集まりとのこと。また鍵が掛かった部屋に絶対入らないことがここに住むルールだと……。6人はなぜ負け組に? 開かずの部屋に一体何が? ルーザーだらけの奇妙な共同生活が今始まる!

>>>第1話の予告をYouTubeで見る


第1話のレビュー

困惑する増田貴久、もとい安彦聡のドアップで物語はスタート。目を見開いたこの表情、なんだかすごくいい。
困惑の原因は、シェアハウスに性別も年代もバラバラな6人が集められたからだった。

自己紹介をするにもひと悶着。なんだか先が思いやられるが……
まずは登場人物を抑えておこう。

安彦聡(増田貴久)
何かと人に突っ込まれやすい高校の非常勤講師

大庭桜(田中みな実)
夫とすれ違い離婚調停中の元女性ファッション誌の敏腕編集長

秦幡多(片桐仁)
まったく面白くないツッコミを連発する自称・芸人。本職は実演販売員

望月舞(田島芽瑠)
名前が本名かどうかすらわからない警戒心丸出しの生意気キャバ嬢

胡桃沢翠(濱田マリ)
ワケあってお金はないが、仕事は真面目な公務員

池上隆二(國村隼)
大手広告代理店をリストラされたサラリーマン

これだけでも十分クセが強いのだが、初対面ということもあって、全員相手の出方を伺っている感じ。

ⓒ「吉祥寺ルーザーズ」製作委員会

自己紹介が終わったタイミングでオーナー代理の犬居(皆川猿時)が登場。この人も6人のシェアハウスの住人たちを凌駕する勢いでキャラが濃い……。
犬居は各個室の鍵を渡し、アボカドの部屋にだけは入ってはならないというルールを伝えて去ろうとする。
そして、ここに集められたのは“負け組=ルーザー”たちだと明かされる。

部屋決めをしようとして、お前が仕切るなだのなんだのと、またしても言い合いになる6人。そんなに初対面の人を相手に、攻撃的になるものだろうか? そもそも、そんな風に思うならば、シェアハウスになんか住もうとしなければいいのに。

だが、先ほどの自己紹介前のひと悶着やこの言い合いを経て、なんとなくみんなの“クセ”が浮き彫りになっていく。

そんな矢先、事件は起きる。

たまたま入った町中華で一緒になった聡と桜。帰り道に雨が降ってきたので、聡は桜に傘を貸してあげることに。
ところが、これが小さな火種となってしまった。傘を借りたのだから、桜も素直にありがとうと言えばいいものの、聡のやや恩着せがましい態度が気に食わず「一緒に入ろうといったのに断ったのはそっち」「傘を借りたくらいじゃ女はなびかない」とまくしたてる。

ⓒ「吉祥寺ルーザーズ」製作委員会

そんな意図はなかった聡は「めんどくせぇなぁ、もう」とつぶやく。いや、うん。それはまったくその通りだ。
聡は洗面台で「受け流す……」と自分に言い聞かせる。何かを必死にこらえている様子だった。聡の抱えているものが見え隠れする。

なんとか落ち着きを取り戻し、濡れたズボンを脱ごうとした聡は、バランスを崩し脱衣所のドアを壊してしまう。まさかこんな唐突に増田貴久のあられもない姿(?)に遭遇するとは思わなかった。悪気のないまま、なかなか最悪な状況を招いてしまう感じ。なるほど、聡のキャラクターがよく分かる。

ドアの修理が明日以降になってしまうと分かり、5人から詰められる聡。いや、事故じゃん! と聡をかばいたくなってしまったのだけど、この場にいたらそんな風には思えないものなのだろうか?

話はどんどんおかしな方向へ。
聡が女性陣の入浴を覗く前提で話が進み、最終的には彼が傲慢だとやり玉にあげられてしまう。パニックになった聡は「男は弱音を吐かない」とつぶやいて失神してしまう。
なるほど、きっとこれが彼が“ルーザー”である所以だろう。

ⓒ「吉祥寺ルーザーズ」製作委員会

聡が目覚めると、池上がそうめんを作ってくれ、昭和の間違った価値観を謝る。優しいなぁ、と思う。落ち着いた大人がいてくれてよかった。何よりも、そうめん食べて「美味しい!」な聡がかわいい。

その夜、聡は誰かにメールを打つ。「ハロー、ママ」で始まる冒頭……予想だにしなかった聡のナレーションに、こちらの防御が追いつかない。かわいいことするときは、できれば事前に知らせておいてほしかった。
しかし続く文面から察するに、おそらく聡は自分が非常勤講師であること、シェアハウスに住んでいることなどを言えていないようだ。これはあんまりよくない流れ。

そんな感じで始まった6人の共同生活。本当に先が思いやられるが……
それぞれのキャラクターを的確に表現している個性豊かな俳優陣の会話劇が軽快で楽しい。特に“THE 普通の人”を演じるのが抜群にうまい増田貴久は秀逸だった。クセ強めな住人達とのやりとりで困惑する様が可哀想でもあるのに、なぜだかもっと困らせたくなってしまう。そして、その様子が全部ずっとかわいいのだ。「吉祥寺ルーザーズ」は、もしや増田貴久のかわいさを堪能するドラマなのか?

視聴前はコメディ色の強い作品かと思っていたが、今後はハートウォーミングな話も、もしかすると恋愛模様もありそうだ。オーナーは誰なのか、開かずの扉の向こうには何が隠されているのか、聡を見ていた女性(岩本蓮加)は何者なのか……散りばめられた謎とともに、これから楽しく見守りたい。


※この記事は「吉祥寺ルーザーズ」の各話を1つにまとめたものです。

→元記事はこちら

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