<恋なんて、本気でやってどうするの?>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】
第10話ストーリー&レビュー
第10話のストーリー
>>>「恋なんて、本気でやってどうするの?」第10話の予告をYouTubeで見る久々の女子旅に出かけた純(広瀬アリス)、響子(西野七瀬)、アリサ(飯豊まりえ)の3人。温泉においしい料理と全てから解放された気分を味わうが、響子とアリサが眠った後、純は一人、柊磨(松村北斗)と最後に会った日のことを思い出す。
柊磨との“本気の恋”を諦め、彼と出会う前の自分に戻ろうとする純。一方、そんな純に対する自分の思いに気づいた柊磨は、こみあげる感情を抑えきれず、純のもとへと駆け出した。しかし、すでに純の隣には大津(戸塚純貴)の姿が。それでも、純の気持ちを確かめるように素直な気持ちを打ち明ける柊磨に純が出した答えは…。
一方、恩義のある沙羅(藤原紀香)からのパリへの誘いを断り、日本に残る決意をした要(藤木直人)は、沙羅を店に呼び、柊磨と2人で作った料理を食べてもらうと言い出す。サリューの味で勝負して、沙羅に納得してもらいたいという。サリューの運命を左右する大事な日を前に、何とか力になりたい克巳(岡山天音)は、響子に1本の電話をかける。
恋愛経験ゼロなんてお構いなし、恋に臆病な自分を隠すために“おひとりさま”のよろいをまとい、「恋なんて人生のムダ!」が口ぐせだった純。一方、大切な人が自分のもとから去っていった過去の経験から、人に期待をしない刹那恋愛主義者だった柊磨。2人が最後に選んだ道は…!?
恋に本気になれなかった6人の男女が、それぞれの結末を迎える。
第10話のレビュー
ここまで主人公への共感・展開への納得感がほぼゼロのまま来てしまったこの作品。せめて最終回くらいは、前向きな感じで締めたい……! と思っていた。だがやはり、最終回も驚きの連続だった。まず要(藤木直人)は、柊磨(松村北斗)と2人で作った料理で沙羅デュビビエ(藤原紀香)に認められたい! とフルコースを食べてもらうが、「街の定食屋としては最高」と言われる。
「上には上があるの。特別な人間だけが入ることを許された、特別な天上の世界。そこに行ける切符があるのに、行かない人の気持ちがわからない」沙羅のセリフは確かに……と思えるものだった。
「もういいわ、あなたがそこまで言うのなら、ここがあなたにとって最高の店なのね」と諦めた様子だったが、彼女を見送っている際に要に騙され運命を変えられたという男が現れ、要を殴る。
沙羅はいくら騙し取られたか聞かれ「200万」と言う男に、その場で500万円の小切手を書いて渡し「これで勘弁してちょうだい、もう二度と店には来ないで」と告げる。か、かっけ~!!
そんな出来事もあり、要はやはりフランスへ行くことに。響子に電話をかけるが、響子は出ずに電源を切る。空港で搭乗が始まろうとしており、沙羅はラフな格好なのにすごくかっこいい。搭乗口へ向かおうとしていたそのとき、響子が現れる。
響子は家に離婚届を書いて置いてきたこと、これしかないと思えたものははじめてだったこと、フランス料理の勉強をイチからしようと思っていること、要の弟子にしてもらいたいことを告げる。
そして要は響子に3年でミシュランの星を取ってサリューに戻る予定なので待っていてほしいこと、「僕の弟子になってほしい」と告げ、さらに沙羅に「彼女に今僕が伝えられることを叩きこみたいので2週間時間をください」と搭乗をキャンセル。
弟子とは……???
響子は修業をしたいレベルでフランス料理を作りたかったの? 要が好きって話じゃなくて??
あと、柊磨(松村北斗)も克巳(岡山天音)も微笑んでいい話のような流れになっているけれど、飛行機にこれから乗る人をつかまえて長話をする響子も、(おそらく)自分のお金で取っていない飛行機の席を直前でキャンセルする要も非常識ではないだろうか。
怒らない沙羅、懐が広すぎる。
純(広瀬アリス)は家まで来た柊磨を拒絶、なのになぜか柊磨の母・真弓(斉藤由貴)の前に現れ(何度も失敗してるのになぜ真弓のところに行く?)なぜか真弓は二人がよりを戻せないか気にしている。純はみじんも変わってないのに、真弓の態度の変化もなぜ???
純は大津(戸塚純貴)との結婚を考えるが、大津に「俺は純の嘘がつけないところが好き。本当の気持ち、話してくれん?」と言われる。大津ーーー!!!
いい人すぎるじゃん……。
その足でサリューへ行き、席に置かれた料理を食べる純。
いや、いきなり料理の置かれた席に座って、そこにある料理勝手に食べる……??? おかしいだろう、さすがに……。
そのまま柊磨の手を取り公園まで行き、柊磨から距離を取って「ここで大声で好きって言って!!」と要求。柊磨はうれしそうに「好きだ~!」と大声で告白。さらに純は「今度は柊磨が苦しむ番」「(私と別れて苦しかった?)ざまー見ろ」と言う。
何なの、この人たち???
相変わらず純は自分のしたことに対してまったく反省していないし、子どもたちも遊んでいる公共の場で大声で……という状況や柊磨についてもよくわからない。そもそも純は自分だけがつらい思いをしたていで話しているが、振り回されていたのは柊磨のほうでは……?
でも、この2人がやっと建前や意地じゃなく、自分の本当の気持ちに素直になれたことはよかったかもしれない。
一人飲む大津の隣には岬希(香椎由宇)が。大津を励まし、自分がアセクシャルだと告げ、(おそらく純のことが)好きだったと告げる。
いやいやいや、アセクシャルや同性愛はラスト数分で申し訳程度に触れていい話題ではないし、アセクシャルの説明も間違っていて事実と違う認識を与える恐れがあるし、あまりに軽率すぎる。最後の最後で、悪い意味で衝撃を受けてしまった。
リニューアルオープンから2年後のサリューでは、これまでの関係者が集合し、最後に純と柊磨が「ようこそ、恋するレストランサリューへ」と言う。
恋するレストランとは??? という特大な疑問を残して物語は幕を下ろしたのであった。マジかよ……。
柊磨のお父さんとお母さん、これまでのやり取りを見ていると隣に座って笑う感じじゃなかったけど、この2年で変わったのだろうか。
まあでも、一応はハッピーエンドなのかな、とは思ったけれど、公式Twitterの「この6人の恋は、これからもいつ壊れるか分からない危ういものですが……」というコメントにいつ壊れるかわからないんかーい! とツッコみたくなってしまった。他の2組はよくわからないけれど、アリサと克巳は幸せになってほしい。
(文:シネマズ編集部)
※この記事は「恋なんて、本気でやってどうするの?」の各話を1つにまとめたものです。
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