<恋なんて、本気でやってどうするの?>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】
第8話ストーリー&レビュー
第8話のストーリー
>>>「恋なんて、本気でやってどうするの?」第8話の予告をYouTubeで見る店をリニューアルオープンして一発逆転を狙った純(広瀬アリス)の作戦が功を奏し、サリューには客足が戻ってくる。柊磨(松村北斗)が店を買い取る条件として、オーナーの次郎(小市慢太郎)が提示した売上目標も、達成まであと少しに迫る。そんなある日、純が同僚とサリューへランチを食べに行くと、店では真弓(斉藤由貴)がホール係として働いていた。柊磨は本人の希望と人件費節約のためだというが、真弓はどう見ても足手まとい。再び店の評判が落ちることを危惧した純は、柊磨に「やめさせたほうがいい」と忠告するが、それが原因で2人の間には不穏な空気が漂い始める。
幼い頃から苦しめられ、縁を切るほど母親をいみ嫌っている純は、真弓を決して見捨てようとしない柊磨に複雑な思いを抱くが、拓人(古川雄大)から幼い頃の柊磨の驚くべき話を聞いて、自分から真弓に歩み寄ろうと決意。しかし、そんな純の態度は真弓の母心を逆なでしてしまい…。
一方、田辺(アキラ100%)の妻から慰謝料を請求されたアリサ(飯豊まりえ)は、合わせる顔がないと克巳(岡山天音)を避け続けていた。夫に離婚を宣言した響子(西野七瀬)もまた、偶然、家族と一緒にいる要(藤木直人)を目撃してショックを受けるが、それでも自分の気持ちを抑えきれなくなり…。
第8話のレビュー
純(広瀬アリス)のあまりにも「ありえない」言動に毎回驚かされているが、最終回までには彼女の心理的成長が見られたりするのかなと淡い期待を抱いていた。でも今回思った、そんな日は来ないのかもしれない。前回の純の思いつきがうまくいき(マジかよ)、サリューには客足が戻り、柊磨(松村北斗)がオーナーである父に店を譲る条件として出された「前年比3割増し」にももう少しで到達するらしい。いや、うまくいったといってもそんなにすぐ達成できるものなの……!? とりあえず今月は、ということかもしれないが。
母・真弓(斉藤由貴)に頼み込まれた柊磨は断り切れず、アルバイトとして働いてもらうことに。だが真弓がお盆にグラスを乗せて運ぶ姿は心もとなく、メニュー名もちゃんと覚えられていない。知らなかった純は、ランチにきてそれを知りびっくりする。柊磨に「お店の雰囲気もだし、品格にも関わるからさ……」と言う。品格とは??
いや、真弓さんにも問題はたくさんあるが、さすがに母親が店に出たら品格に関わると言われたら気分は良くないし、失礼すぎる……。
だいたい、純だって飲食店に関しては素人なのに、なんでそこまで上から目線なのか。自分にはどれだけ品格があると思っているのだろうか。そりゃ柊磨も「なに? 品格って」って言うわ。
ところでなんでこの純たち仲良し3人組は、自分がうまくいっていないときに「〇〇はいいよね」みたいな感じでちょっとした嫌味を言うのだろうか。友だちの幸せは祝福してやれよ。そして純、いくらなんでもネイル中に動きすぎでは……?
夫に別れを切り出した響子(西野七瀬)だが、夫はあわてて自分でお皿を洗い(一瞬かもしれないが)態度をあらためた。響子は正直ほっとしたという。離婚することになったらお互いの親や結婚式に来てくれた親戚たち全員に謝らなければいけない、母親は泣くだろうし……と。気持ちはわかるけど、響子の人生だし、別に謝らなきゃいけないなんてことはないと思うが……。
さらに要(藤木直人)が家族らしき女性と男の子といるところを見てしまいショックを受ける響子。後日、「要さんがいろいろ話してくれるのうれしいです」「私に諦めさせようとしてるんですか?」「見え見えですよね、私の気持ち」と言い募る。いや、その前にまずあなた人妻ね……? 不倫する覚悟なのならいいけど、なぜそんなシングルのようなアプローチ……?
それを聞いた要は「時間ありますか?」と自分のアパートへ。いやいやいや、それ他の場所じゃ駄目なの? 公園とかカフェとか……。人妻を自分の家に入れたら駄目だろう、響子も入るなよ……。要は初めこそ「迷惑なんでしょうか」と言ってくる響子に「僕の過去は汚れてるし、未来も決して明るくはないんですよ」とブレーキをかけたものの、結局「僕も響子さんのことが好きです」と告白してキス……。ええ~。
待って、要も悪くは思ってなかっただろうけど、そこまで真剣に響子のことを好きになるタイミングあった? 自ら服を脱ごうとする響子を止めたのはよかったけど(家に入れる時点でアウトな気もするけど)、キスまでならOKでその先は駄目みたいなことでもないような。響子、さっき言ってたほっとした話は何だったのか……。
一方アリサ(飯豊まりえ)は田辺(アキラ100%)の妻から慰謝料を請求され、克巳(岡山天音)を避けていた。申し訳ない気持ちからなのと、別れた後もホテルに行ったのをバレたくなかったからのようだが、相手からしたら普通に無視されている気にしかならない。
アリサのところに押しかけても思うような答えを得られなかった克巳は、なんと田辺に会いに行く。そこで、写真を撮られたことを聞き、ホテルに行っていたことにショックを受ける。「俺たちみたいな不倫の関係っていうのはさ、身体でしか気持ちを確かめられないところあるからさ……」と話し出す田辺。余計なこと言うなオッサン……!
そもそもお互い合意だったとはいえ自分が未練がましくした結果撮られたのに、慰謝料請求をアリサにぶん投げているのも何だかなだし、さらに克巳とアリサの仲を知っていて余計なことを言うなんて……つくづく自分のことしか考えてないなこの人(アリサもそうかもしれないけど)。
結局、2人が分かれた後もホテルに行っていたことがショックだった克巳は自分は遊ばれていたのだと思ってしまう。アリサも悲しみながら強がってしまう。いま全部本当のことと気持ちを言ってしまえばいいのに……。
純は、ホールに出ない仕事をやらされている真弓に「ありがとうございます」と言って「えらそうに言わないでよあんたの店じゃあるまいし」と言われる。それは確かに……。いつもえらそうだからな。「あんたが私を店に出すなって言ったんだ」と言われて謝り「柊磨さんのことを第一に考えてあげられませんか」と言う。いやそこはそんなことないですよとか、適当にはぐらかしておいたほうがいいだろ……。
また、仕事で会社にやってきた大津(戸塚純貴)に「お前のお母さんに会った」「大変だったけどお母さんも落ち着いたみたいでよかった」「もう許してやったら」「母親なんだから」というようなことを言われる。
聞けば、母親は純が大学に行くために自分で貯めていたお金を、男に貢ぐために使ってしまったらしい。そんなの一生許さなくても仕方ないようなことだと思うが……。大津、いいやつだけど、人の家の事情に立ち入るべきではないし、本人にしかわからないことなんだからどうこう言うべきではないと思った。
会社で柊磨の兄・拓人(古川雄大)に真弓はギャンブル依存症の施設に入っていた昔自殺未遂したこと、柊磨はネグレクトされて施設に入ったり餓死寸前だったこともあること、見かねた父親が引き取ろうとしたが柊磨が「母親が死なないように見張らないといけないから」と断り、「母親に取られないよう毎月自分の口座に5万振り込んでほしい」と頼み込んだことを知る。
柊磨のこれまでが想像以上に過酷だし、幼いながらにそれでも母親を守ろうとしてきたことに胸が痛む。あと、前回父親はほったらかしだったのかと思ったが、そうではなかったみたいだ。
話を聞いた純は、柊磨に誘われた野菜の仕入れデートに真弓も誘おうと提案する。
そしてその先で真弓に「今(柊磨)と一緒にいたいんですよね。だったら頑張りましょうよ! 私応援します。私もできるだけサポートします。お店でも何かあればフォローしますから。依存症を治すのってすごく大変なことですよね。でも真弓さんは立派です。ちゃんとご自分で自覚されて克服しようって……」とペラペラ話し始める。
ヒエエェどれだけ上から目線なんだよ、お願いだからもう一生黙ってーーーーー!!
何様なんだよ、なにも知らない第三者がこんなふうにわかったようなことを言っていいことじゃない。以前から「サポートする」「フォローする」と軽々しく言うけど、あなたに何ができるというのか……。というか拓人の話の何を聞いていたのか、あの話を聞いた結果があの発言なの、本当に怖い。
「馬鹿にしないでよ!」「あんたに私の何がわかるの?」「えらそうなことを言わないで」と真弓は怒った。いくら真弓が困った人だったとしても、あんなことを言われたら怒って当然だ。柊磨が「純、何を言ったの?」と言ったところでかかる「ありえない~♪」、タイミングが的確すぎた。純、人の気持ちがわからなさすぎでは……。わかろうともしていないのかもしれないけど。
急遽店に帰ることになった3人。待っててと言われている間、ひな子(小野花梨)に、真弓にワインにお酢を入れられた話や、真弓が柊磨が見切れるように写真を撮って客が怒っている話を聞く。柊磨を呼び出し「毒親は一生毒親なの」「もう柊磨がお母さんに傷つけられたり邪魔されたりするの、もう黙って見ていられない」「お母さんを施設に帰すって約束して。でなかったら私もうここに来ない」と言う。
いや……純は自分のお母さんと接してたくさん絶望してきたんだろうし、正論な部分もあるんだろう。
けど、純の母親の話と柊磨の母親の話は別だし、母親に対してどうするかは柊磨本人の問題だ。純が指図していいことじゃない。それなのに交換条件で言うなんて。あと「もう黙って見ていられない」というが、そんなに付き合い長くないんだよな……。そしてさっきの真弓への発言を悪いと思っていたら今こんな言い方できないのでは……。
2人のやり取りを聞いていた真弓は、包丁を持ち出して公園へ逃走。「柊磨に近づかないで」「何であんたが我が物顔にうちの店仕切ってるの」「目障りなのよ」「出てって、二度と来ないで」と泣く。
そんな母親を見た柊磨は純に「帰ってくれる」「帰って」と言うが、動かない純に最後は「帰れ!」と言う。
100%母親寄りな態度には賛否両論かもしれないが、包丁を持ち出して取り乱している場面では仕方ないと思うし、その前からのことを思うとただごとではないことを純が言ったのだとわかる。
それに、今まで純にどんなに失礼なことをされても横暴なことを言われても怒らなかった柊磨がついに怒ったのを見てちょっとだけ気持ちがすっとしてしまった。
殺伐とした展開のなか、柊磨のオーバーオール姿が大変かわいかったことも書き残しておきたい。
その頃店には、佐藤沙羅デュビビエ(藤原紀香)が来店。デュビビエ、麗しすぎる名前……彼女は店に来るなり、要に濃厚なキスをかます。だ、誰なの……? 目の前で見てショックを受けた響子は店を出、公園から戻ってきた純と出会い、2人抱き合って泣くのだった(なんだこれ)。
純に同情心は1ミリもわかないが、柊磨はお母さんのことで苦労してきたのに付き合った女もヤバいなんて、純に関しては自分で選んだとはいえ引き寄せ体質なのだろうか……と気の毒で仕方ない。
そして、次回予告で純が大津に「結婚する?」と言っていた気がするのだが、本当にやめてあげてほしい。
※この記事は「恋なんて、本気でやってどうするの?」の各話を1つにまとめたものです。
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