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2022年10月28日

<鎌倉殿の13人・執権義時編>39話~最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

<鎌倉殿の13人・執権義時編>39話~最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】



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2022年のNHK大河ドラマは「鎌倉殿の13人」。三谷幸喜 脚本×小栗旬 主演で描く北条義時の物語。三谷幸喜曰く「吾妻鏡」を原作としており、そこに記されきれていない部分を想像と創作で補い、唯一無二のエンターテイメント大作に仕上げているという。

cinemas PLUSでは毎話公式ライターが感想を記しているが、本記事では北条義時(小栗旬)が二代目執権となっていく39話~最終回までの記事を集約。1記事で感想を読むことができる。

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もくじ

・第39話ストーリー&レビュー

・第40話ストーリー&レビュー

・第41話ストーリー&レビュー

・第42話ストーリー&レビュー

・第43話ストーリー&レビュー

・第44話ストーリー&レビュー

・第45話ストーリー&レビュー

・第46話ストーリー&レビュー

・第47話ストーリー&レビュー

・最終回ストーリー&レビュー

第39話ストーリー&レビュー

第39話のストーリー

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いまだ源実朝(柿澤勇人)と千世(加藤小夏)との間に世継ぎの誕生がなく、気にかける政子(小池栄子)と実衣(宮澤エマ)。義時(小栗旬)は、御家人たちが謀反を起こさぬように政まつりごとの仕組みを改める。しかし、傲慢なやり方に三浦義村(山本耕史)、和田義盛(横田栄司)らが不満を募らせていた。一方、泰時(坂口健太郎)は慣れない和歌に悪戦苦闘し、源仲章(生田斗真)に相談を持ち掛ける。そんな中、成長した公暁(寛一郎)が……

第39話のレビュー

サブタイトルは「穏やかな1日」。
穏やか、とは一体。


ついに第39話から最終章がスタート。冒頭から語りの長澤まさみが登場し、期待感が煽られるが、今後展開されるであろう出来事を思い浮かべ、すでに胸が痛い。そして、第39話で一気に4年間の鎌倉がお送りされた。

 

父・時政(坂東彌十郎)に替わり、義時(小栗旬)が政を取り仕切るように。
一方、実朝(柿澤勇人)は天然痘にかかり、生死の境をさまよっていた。義時や政子(小池栄子)が覚悟していたというほど。

実朝は政に取り組むことに積極的だが、義時がそれを許さない。

「二度と御家人たちが北条に逆らわないように」「北条が政の中心に」

義時の政に、御家人たちの不満は高まるばかり。あの義村(山本耕史)さえも、苛立ちを隠せない。
時政たちのことも「むしろ殺しておけば御家人たちも恐れおののきひれ伏した」という義時に、かつての面影はない。

 そして、そんな義時に、「私はいてもいなくても同じなのではないか」と、悩む実朝を泰時(坂口健太郎)が励ます。泰時の言葉にフッと表情が和らぐ実朝。
泰時に実朝は和歌を渡す。どことなく、ソワソワとしているような実朝、返歌がほしいという実朝に泰時は頭を悩ませるが、この和歌には重大なメッセージが込められていた。

実朝からもらった和歌を見つめ、頭を悩ます泰時。彼は和歌に疎い。
たまたま和歌を見た源仲章(生田斗真)が「これは恋しい気持ちを詠んだもの」と教える。さて、どうする、泰時……。
泰時は実朝に「間違って渡したのではないか」と和歌を返す。

このときの実朝の表情よ……。和歌を渡したときの表情との対比で、より切ない。
渡すときに、生死の境をさまよい、己の気持ちを伝えなければ後悔すると思って、意を決したのではないか。

しかし、多くは語らず、実朝は別の和歌を渡す。

「大海の磯もとどろによする浪 割れて砕けて裂けて散るかも」

いろんな捉え方ができる歌だ。このタイミングで見ると想いが報われなかったこと、のほうへ、解釈が向いてしまいそうだ。

泰時も、まったくわかっていないわけではないだろう。居室にもどり、ひとり酒を煽る。

救いは実朝が自分の正直な思いを妻の千世(加藤小夏)に伝えられたこと。
千世は世継ぎが生まれないことを周りにも噂されており、肩身も狭いはず。
それでも、実朝の言葉を優しく受け止められたのも愛なのでは……と思ってしまう。

そして、39話には実朝の優しさが詰まっていて胸が痛くなる。


そんな中、公暁(寛一郎)が登場。不穏な空気が漂う中、悲劇への扉はすでに開いている。



※この記事は「鎌倉殿の13人」の各話を1つにまとめたものです。

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