「silent」1話〜最終話まで名言&名場面を総復習!


6話:音のない世界は悲しい世界じゃない。

一人ぼっちだった想を救ってくれた奈々(夏帆)。想に思いを寄せていた奈々は、紬と想が接近することで取り乱す。

■想に手を差し伸べた奈々

大学時代、耳が聞こえなくなっていき、部活も辞め、苦しい毎日を送っていた想。就活セミナーで出会った奈々に救われる。「ただ話を誰かに聞いてほしかった。静かに話だけ聞いてほしかったんです」と言う想に「声出さないから大丈夫。静かに話聞いてあげられる」と言う奈々。若干ズレている気もするが、想にとってはこの上なくうれしかったと思う。

1話のラストの激しさとはまた異なり、絞り出すように苦しみを伝える想に、奈々はこんな言葉をかける。

「私は生まれつき耳が聞こえない。でも、幸せ」
「音がなくなることは悲しいかもしれないけど、音のない世界は悲しい世界じゃない」
「私は生まれてからずっと悲しいわけじゃない。悲しいこともあったけど嬉しいこともいっぱいある」
「それは、聴者もろう者も同じ。あなたも同じ」

■取り乱し、ひどいことを口にする奈々

大事な人である奈々に、きちんと向き合おうとする想。「ずっと気持ち無視して曖昧な態度だったけど」と言われて察した奈々は、ひどいことを言ってしまう。

「昔の恋人と昔の親友、想くんと再会したせいで別れちゃったんだ、可哀想だね」
「どうしたの?手話わかんない?筆談しようか?」
「あの子(紬)に聞こえない想くんの気持ちはわからないよ」
「18歳で難聴になって23歳で失聴した女の子探して恋愛しなよ」

そもそもが想の態度がきっかけとはいえ、口にするべきではないことを言ってしまっている。

■奈々の“叶わない夢”がつらい

ショーウインドーで眺めていた”青いハンドバッグ”を持つ奈々。想から電話がかかってきて、話しながら前に目をやると、同じく電話を耳に当てた想が笑顔でやってくる。ここで、夢だと気づく。生まれつき耳が聞こえない奈々は、電話できないし、したこともないはずだからだ。

電話することだけでなく、ハンドバッグを手に持つことも、手をつなぐことも、奈々にはできない。それを思い知らされる映像だった。

ばったり会った紬をカフェに連れていく奈々。自分が想に教えた手話を、想にも教えてもらっているという紬に「プレゼント使いまわされた気持ち」「好きな人にあげたプレゼント、包み直して他人に渡された気分」と言う。

想の声を聞いたことがある紬に「いいね」と言い「たまに夢に見る、好きな人と電話したり手繋いで声で話すの。 憧れるけど恋が実ってもその夢は叶わない」と告げる奈々が、苦しそうでつらかった。

カフェを飛び出し、想の前で泣きながらスマホを耳に当てる奈々がつらい。

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