<100万回言えばよかった>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】
第7話ストーリー&レビュー
第7話のストーリー
▶︎「100万回言えばよかった」画像をすべて見る
莉桜(香里奈)を車に乗せた人物が直木(佐藤健)を殺した犯人なのではと、悠依(井上真央)は憤りをあらわにしていた。
一方、突然倒れた譲(松山ケンイチ)は病院で受けた検査の結果、偽性脳腫瘍の可能性があると告げられていた。ただの頭痛だと楽観視していた譲だが、叶恵(平岩紙)から、幽霊である直木とこれ以上一緒にいるなと忠告される。
そんな中、莉桜の行方を追っていた直木は、莉桜が連れ去られた場所やそこで見聞きしたことを譲に伝える。譲は直木の証言をもとに単独で捜査に乗りだし…。さらに、幽霊の原田弥生(菊地凛子)があらわれ、譲にある頼み事をするのだった。
第7話のレビュー
莉桜(香里奈)は、悠依(井上真央)と落ち合う直前に千代(神野三鈴)と希也(永島敬三)によって車で連れ去られた。その直後、直木(佐藤健)はその車に飛び乗ったが、魚住(松山ケンイチ)はその場で頭を抱えてうずくまって倒れた。
悠依の友人で医師のハヨン(シム・ウンギョン)が魚住を診察し、詳しい検査と治療をすすめるも、すぐに病院を出る。
弟の体を心配する姉の叶恵(平岩紙)は
「あんた、体どっか悪いでしょう? それ、幽霊に命、削られてんのっ!直木さんには悪いけど、離れなきゃダメ!最後は死ぬって(古文書に)書いてあった!」
と強く警告するが、まったく聞く耳をもたない。
叶恵を演じる平岩紙の気迫に満ちた演技は圧巻だった。
第7話は、前回からちょこちょこ画面に映っていた幽霊の原田弥生(菊地凛子)が魚住(松山ケンイチ)らの前に現れ、どうして幽霊になったかを語った。
どうやら原田は、韓国滞在中に交通事故を起こし、ハヨンの夫を巻き沿いにしてしまったようだ。
ハヨンの夫は成仏したものの、原田は心残りがあるせいで成仏できずにいるという。
そこで幽霊が見える魚住がここでも大活躍。
今回も原田とハヨンの“通訳”として間に入った。
しかし、ハヨンは原田のことを「ごめんなさい、あなたのことは許せない」と言い残し、その場を後にした。
本作は、全体的に現実ではあり得ない設定が多いために見方によっては離脱し兼ねない。
しかし、井上、佐藤、松山に加え、平岩、菊地、シム・ウンギョン、荒川など実力派俳優たちの演技力と違和感のない脚本のため素直に受け入れることができる。
魚住は、姉が懸命に祈祷してくれたお陰で、ここのところ正常でいられたが、直木に加え原田の出現で体に負荷がかかっているようだ。
魚住が体を張って自分たちのことを助けてくれていることを知った悠依と直木は、もう魚住に頼ることはできないと、離れることを決意する。
しかし、悠依と直木は口笛だけでは意思の疎通ができない。
困惑していた矢先、悠依は何者かによって襲われてしまう。
「やめろ!誰かっ!」と大声で助けを呼び、懸命に悠依を助けようとする直木だが、幽霊のために助けられない。
絶体絶命かと思いきや、どこからかスーパーマンのように現れた魚住が間一髪のところで犯人を捕まえ、逮捕した。
愛する人を助けることができない直木の寂しそうな表情――。
痩せた佐藤の頬が、一層こけて見えた。
後半、ここまで筆者が怪しいとにらんでいた英介(荒川良々)が、事件に関わっているような描写があった。
グミを貪る荒川の表情は、恐怖に満ちていた。
若い女の子たちの良き理解者である千代。
地域の子どもたちの憩いの場を作ってあげている英介。
どちらも「子ども」を助けている風だが、実際はそうではなさそう。
この2人がグルで黒幕という考察は、少し安直な気もするが……。
謎が謎によって上書きされ混乱してきたが、どんな時もでしゃばらず、冷静で優しい魚住がかっこいい。
次週の予告に「誰かの体をもらって生き返った人がいる」という原田の声が……。
なぬ?
もしかして直木は最終回、誰かに体をもらって生き返るのか?
まだまだ一考の余地がありそうだ。
※この記事は「100万回言えばよかった」の各話を1つにまとめたものです。
→元記事はこちら
→目次へ戻る
無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。
無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。
(C)TBS