<100万回言えばよかった>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】
第9話ストーリー&レビュー
第9話のストーリー
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悠依(井上真央)は尋常じゃない英介(荒川良々)の様子に慄然としながらも、平静を装い会話を続けていた。そのとき、直木(佐藤健)が近くにいることに気づいた悠依は、緊張状態は変わらないながらも心強く思う。さらに、譲(松山ケンイチ)も近くで悠依を助ける機会を伺っているが、悠依に危険が及ぶ可能性があり動けずにいた。
そんな中、英介は20年前のこと、そして直木との間に何があったのかを語り始め…。
第9話のレビュー
6、7話くらいまでは不思議なストーリーだとは思っていたが、ぐっと引き込まれる魅力に包まれたドラマだと思っていた。しかし、9話でかなり“サスペンスホラー&ファンタジー要素”が強く、戸惑いを感じるようになったのは筆者だけだろうか。
英介(荒川良々)に見える勝(春風亭昇太)、魚住(松山ケンイチ)に見える直木(佐藤健)、晴れていたのに突然の雷鳴、雷に打たれたのに普通に歩いて連行される英介など、戸惑い要素が増えていく。
それでも直木が最期に悠依(井上真央)が育てていた花を握りしめながら息を引き取るシーンは、涙なしでは見られなかった。
佐藤健のせつない顔はなんて破壊力があるのだろうか。
さて、物語の内容に戻ろう。
「殺さなくてもいいじゃないですか」という悠依の問いに英介は「いい奴すぎて嫌になっちゃった」と。
なんて勝手な人間なんだろうか。
人間の嫉妬ほど恐ろしいものはない。
表情のない荒川良々の悪い顔にはゾクっとさせられた。
直木は消える直前、魚住に体を借りて悠依と話すことができたが、悠依に「愛している」や「ずっと好きだった」など、愛のある言葉をかけることはないまま、すーっと消えてしまった。
英介や莉桜(香里奈)の供述により、千代(神野三鈴)は逮捕された。
やはり千代は少女たちを使って売春を斡旋しており、大金を得ていたことが明らかに。
日常に戻った悠依と魚住。
消えた直木のことを思い出しながら語る2人の表情はとても穏やかだった。
辛いけれど目の前で消えてしまった直木のことを想いながら、前を向いて生きていこうとする悠依の覚悟の表情が印象的だった。
ここで終わりでもよかったのでは? と思える感動的なシーンだったので、あと1話分をどう展開するのか気になっていたらとんでもない展開へ。
「毎朝、目が覚めたとき思う……。全部夢だったらいいのに」
悠依の心の声。
この言葉に全視聴者が納得したと思っていたらなんと、台所で朝食を準備する直木が!
へ?
「これは夢?」と聞く悠依。
「夢じゃない」と答える直木。
まったく意味がわからない展開で次週、最終回へ。
ここで以前、原田(菊地凛子)が言っていた
「前から噂があるの。誰かの身体をもらって生き返った人がいるって」
という言葉が頭を駆け抜ける。
そういうことなの?
ではいったい、直木は誰の身体をもらっているのか?
魚住ではなさそうなところを見ると、第3話で明らかになった弟の存在が気になる。
思い返せば直木は弟に骨髄提供をしていたというくだりがあったな……。
もしかしてその当たりが関係しているのだろうか。
もしくは、すべてが悠依の「夢」だったというオチもあるのかも?
(それは避けて欲しいが……。)
どちらにしても1週間待てば答えがわかる。
最後は悠依の笑顔で締めくくってほしいと願うばかりだ。
※この記事は「100万回言えばよかった」の各話を1つにまとめたものです。
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