<unknown>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】
第6話ストーリー&レビュー
第6話のストーリー
▶︎「unknown」画像をすべて見る“血を抜かれた殺人事件”の5番目の犠牲者は、なんと「わっしょいクリーニング」の店主・五十嵐まつり(ファーストサマーウイカ)だった――。
悲嘆にくれる春陽町の面々。当初、犯人だと疑われていた息子の大五郎(曽田陵介)は葬儀場で、南十字初(新納慎也)ら警察関係者に詰め寄る。「お前らのせいで…母ちゃんを返せよ!」。
一方、まつりの死が発覚する直前、20年前に殺人事件を起こし、自殺したはずの父親・一条彪牙(井浦新)の姿を目撃した朝田虎松(田中圭)は、恐怖に怯え始める。あれは現実なのか、はたまた自分が見た幻影なのか。もし父親が生きていたのだとすれば、何の目的でいま現れたのか…自分を殺しに来た?それともこころを…?これまでの事件も全て彼の犯行なのか?真相を確かめるため、世々塚幸雄(小手伸也)と共に一条を探し始める虎松だが、「もしアイツに会ったら俺、何するかわからないです」と震えが止まらなくなる。
そんな夫の異変に気付きながらも、自分が虎松を支えねばと明るく振る舞っていた闇原こころ(高畑充希)だが、親友の死を抱え切れるはずもなく、加賀美圭介(町田啓太)のふとした優しさに張り詰めていた糸が切れ、会社でボロボロ泣き出してしまう…。
まもなく結婚式だというのに、すれ違ってしまう2人の様子を見た加賀美は、ある朝突然、こころと虎松を車に乗せ、なぜかさくらんぼ狩りに連れ出して…?
そして迎えた“運命の結婚式”、
奇しくもその日、新たな殺害予告が発見される。
参列者に紛れて現れる殺人鬼。
無情にも式場には雨が降り注ぎ…。
ついに血塗られたウェディングの真相が明かされる―!
次なる殺人鬼の犠牲は、誰だ…!?
第6話のレビュー
ついに仲間内から犠牲者が出てしまった。こころ(高畑充希)が釈放された大五郎(曽田陵介)とともにクリーニング店に行くと、そこには変わり果てたまつり(ファーストサマーウイカ)の姿が。まつりの死を悲しむ仲間たち
まつりの葬式に訪れる南十字(新納慎也)に、「お前たちが大五郎を逮捕しなければまつりは死なずに済んだ」と怒りをあらわにする梅ばあ(木野花)と大五郎。怒るのも無理はない。遺影のいい笑顔も、母の日に渡すはずだった大五郎の絵も、まつりの明るい人柄を思わせる笑顔で悲しい。葬式後、「どんぞこ」で、まつりがいつも飲んでいたレモンサワーをみんなで飲む。父・一条彪牙(ひゅうが・井浦新)の姿を見ていた虎松(田中圭)は、同じく悲しんでいるこころから見ても異様なほど落ち込み心配されていた。だが、父親の姿を見たことをなかなか言い出せない。
加賀美の優しさがしみる
職場で加賀美(町田啓太)に気遣われ、「いちばんつらいのはトラちゃんだから」「私は大丈夫」と笑顔を見せるこころ。だが、加賀美にいつものチューペットアイス半分をもらってかじると、涙が止まらなくなる。そんなこころを見てさりげなく他の人から見えないように、かつ泣いているこころを見ないように背を向けて机に座る加賀美。コロ介お前ってやつは……!!! さらに直接的な励ましの言葉をかけるのではなく、白いチューペットを見て「白って何味なんだろ。雪?」と関係ないどうでもいい話をしてこころを笑わせる。うーんやっぱりいいやつだなぁ加賀美。疑わしいところもあるけれど、こころへの優しさは本物に見えるしそう思いたい。
こことらすれ違いからのトリプル(?)デート
結婚式を延期したいという虎松。理由としてついに彪牙を見たことを打ち明けるが、こころは「何で黙ってたの? 嘘ついてたってこと?」「お父さんが生きててよかったじゃん」などとまくし立て、怒ってしまう。父親が殺人犯だったことをなかなか打ち明けられなかった虎松に、あんなに優しく声をかけたこころらしからぬ発言と態度だが、親しかったまつりが殺され、結婚式直前というタイミングでこころも気持ちが不安定なのかもしれない。走り去るこころを追いかけられない虎松。追いかける加賀美に「あんたはいいんだよ」と言う梅ばあ(それはそう)。加賀美はこころを実家に送り、虎松はひとり家に帰る。目覚めると加賀美がやってきてやや強引に車の後部座席へ。助手席にはこころが乗っているが、怒っているのでめちゃくちゃ冷たい。加賀美に「トリプルデートで帰れま10」というしおりをもらい、3人でデートすることに(なぜ)。
「トリプルデートは本来3組のカップルでするものなのでは?」とツッコむ虎松に続く「そうか、じゃあ3ショットデート?」「バチェラーみたい」「こころさん、ファーストローズです」のここコロ(こころと加賀美)のやり取りが息ピッタリだし、「渡すな」「受け取るな」という虎松のツッコミの瞬発力もすごい。
加賀美に飴をあーんして食べさせてあげ、虎松には袋ごと投げつけ、さくらんぼ狩りの間も2人でキャッキャするのをジト目で見つめる虎松……と面白いけど虎松がかわいそうな展開に。でも結局仲良く盛り上がる3人がめちゃくちゃ可愛くて、しんどいシーンが続いていたので癒された。
結婚式当日、殺されたのは……そして
ついに結婚式当日。おめでたい日ではあるが、毎回冒頭とラストで見せられてきた血まみれ事件の映像はおそらく結婚式のものなので、観ているこちらは気が気じゃない。ついにあのシーン。こころの傍らに倒れていたのは、彪牙だった。ああ……。驚く漣(井上祐貴)と加賀美、真顔の世々塚(小手伸也)の後に現れたのは、虎松だった。そしてこころの手には、血まみれのアイスピックが。
「違うの」と言うこころだが、虎松の顔は完全に疑いの目を向けているように見える。この状況、昔一家惨殺事件を虎松が目撃したときと同じ「現場に駆け付けたら親しい人が血まみれの凶器を持っていた」状況なのだ。こころが起き上がるところから見ていれば、倒れている彪牙を見て悲鳴を上げた彼女が犯人ではないと思うが、他の人が駆け付けたのはその後。こころはどうなるーー?
次回予告で、こころは捕まり取り調べを受けているようだ。そしてこころもまた、確かな疑いを向ける相手がいた様子。
暁凛(MEGUMI)、虎松の元妻で刑事だった!
以前から正体が気になっていたMEGUMI演じるこころのジム友だが、前回放送後に名前が公開された。今回、虎松に「久しぶり」と声をかけたところから、元妻か? と思ったが、次回予告でそうであることが確定。さらに、次回のストーリーとプロフィールにより、警視庁捜査一課未解決事件捜査班の刑事であることが判明した。このドラマ、プロフィールや次回のストーリーにサラッと大事なことが書かれているから要注意だ。
今週の考察タイム
彪牙が殺され、明らかになるかもしれなかった真実がわからなくなってしまった。だが彼が殺されたということは、彼が連続殺人犯ではないということだろうか。20年前の事件の犯人は本当に彪牙なのだろうか。彼は凶器を持っていだが、実際に殺しているシーンは今のところ出ていない。虎松に発見されたときに何か言っていたのが気になる。本当に犯人なのだろうか……? 誰かをかばっているのではないのだろうか。でも彼がそこまでしてかばいそうなのって、虎松か世々塚か、生徒想いの先生だったことから生徒くらいしか思いつかない。
彼が虎松の前に現れようとしていたのは、何か伝えたいことがあったのではないだろうか。20年姿をくらませていたのに現れたということは、虎松の身に危険がおよぶような何かとか。
彪牙が刺されていたのは首ではないように見えた。また、犯行予告ではコウモリのような絵は4つ。4人同時に殺す予定だったのかもしれない。そう考えると、この殺人は連続事件とは別、もしくは犯人にとって予定外の殺人だったということか。
別だとすると、彪牙は20年前の事件の犯人ではなく、彼が生きていることを知った真犯人が口封じのために殺した可能性がある。そうであれば、今回の犯人は、彪牙が生きているのを知っている人間になる。彪牙が倒れて驚いている人物の中に、連続殺人犯がいる可能性もあるのか……。そしてもし4人同時に殺す予定だったのだとすると、狙われたのは誰なのだろう。
虎松の回想シーンで、いちばんはじめに倒れていた「カズマ兄」はやはり加賀美に似て見えた。年齢的に合わないからあれは加賀美ではないとして、やはり加賀美は一家惨殺の生き残りだったりするのだろうか。
伊織(麻生久美子)から日傘を預けられた際に加賀美が言った「日焼けしたらやばいですもんね」も気になる。こころは加賀美に吸血鬼だということまでは言っていないからだ(日光に弱いという話をしているのかもしれないが)。事件と関係あるかどうかは置いておいても、やはり何かを隠している。
とにもかくにも、次回捕まってしまうこころ。どうにかして疑いを晴らしてほしいし、本当の犯人は誰なの……?
※この記事は「unknown」の各話を1つにまとめたものです。
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