<unknown>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】
第7話ストーリー&レビュー
第7話のストーリー
▶︎「unknown」画像をすべて見る降りしきる雨、地面に広がる赤い血。血に塗れたウエディングドレス姿で倒れていた闇原こころ(高畑充希)が目を覚まし、悲鳴を上げる。次々に駆けつける目撃者たち、そして最後に現れた人物は、朝田虎松(田中圭)だった―。
目の前の惨劇に絶句する虎松。その視線の先には、血を流して死んでいる虎松の父親・一条彪牙(井浦新)と、血に濡れたアイスピックを握りしめる妻・こころの姿が。虎松を見上げてこころは呟く。
「私じゃない、信じて―?」
無数に焚かれるフラッシュの中、警察に連行されていくこころ――。一体、結婚式で何があったのか。真相を確かめようとする虎松だが、被疑者の身内ゆえに捜査を外されてしまう。そんな中、死亡した一条と霊安室で対面する虎松。なぜ20年前に一家惨殺事件を起こしたのか、なぜ今になって姿を現し、なぜ結婚式場で死んだのか…わからないことだらけの状況に憤りと憎悪を噛みしめていると、ふと居酒屋どんぞこの店主・庭月源治(酒向芳)に声をかけられ―?
一方、取調室のこころは、なぜか黙秘を貫いていた―。
こころの取り調べを担当する、警視庁捜査一課未解決事件捜査班・暁凛(MEGUMI)が鋭い視線を送る中、世間では、結婚式が新たな殺害予告当日だったことから、まつり(ファーストサマーウイカ)の事件も含めた“血を抜かれた連続殺人事件”の犯人もこころである、と報道が始まる。娘が逮捕されたことが未だ信じられないこころの母・闇原伊織(麻生久美子)はキャスター降板の危機に…。父・闇原海造(吉田鋼太郎)は、虎松に“正当防衛の可能性はないか”と訴え始めて…!?
やがて…沈黙を貫いていたこころが、ついに口を開く。
「私は、夫を疑っている」
容疑者は最愛の妻―?
謎に包まれた“血を抜かれた”連続殺人事件、そして父親の死の謎―。
この街では誰も信じてはいけない。
秘密の中に潜む、もう1つの秘密とは…?
秘密を抱えた夫婦は、愛するがゆえに、疑い合う―。
犯人は妻?それとも夫…?
第7話のレビュー
ついに結婚式のあのシーン。血まみれのこころ(高畑充希)が目覚めると、傍らに倒れていたのは虎松(田中圭)の父・彪牙(井浦新)だった。驚く漣(井上祐貴)と加賀美(町田啓太)、真顔の世々塚(小手伸也)。そして虎松が駆け付けると、こころの手には、血まみれのアイスピックが。「違うの」と言うこころだったが……。連行されるこころ、虎松と漣は捜査から外され……
凶器を持っていたこころは銃刀法違反となり連行される。被疑者の身内である虎松と漣は、捜査から外されてしまう。こころの取り調べを担当することになったのは、こころのジム友であり、虎松の元妻であることが判明した暁凛(MEGUMI)だった。「占い師じゃなくて、警察官でした〜♡びっくりしたぁ?」
おどけて自己紹介する凛だが、そりゃびっくりするわ。ちなみに凛は、南十字(新納慎也)と同期だったらしい。まさか「真面目くん」というあだ名エピソードがここで出てくるとは……。
こころは一言も話さず、黙秘を貫いていた。誰かのことをかばっているようにしか思えないが……。
前回こころを呼び出したのは、誰だったのだろう。
そしてこころの首にはスタンガンと思われる傷があった。ちょうど、連続殺人事件の被害者たちの首にあったような傷だった。
彪牙の遺体と対面する虎松。そこには……
病院の霊安室で彪牙の遺体と対面する虎松。直前まで拒否していたが、世々塚に「なら警察官として会え」と説得されてきたのだ。死に顔を見ると、優しい父親だった頃の姿、事件現場で振り返ったとき、崖から飛び降りたとき……いろんなことを思い出す。気持ちの行き場がなく「何なんだよ……」と言う虎松が視線を外すと、そこには源治(酒向芳)が。驚く虎松だが、なんと源治は高校教師時代、彪牙と同僚だったというのだ。
そして、前回気になっていた彪牙が事件の際、虎松のほうを振り返って発した言葉は「もう大丈夫だよ」だった。
田中圭&吉田鋼太郎のアドリブ劇場
家族はもちろん、加賀美や「どんぞこ」に集まる仲間たちは予想外の事態に戸惑い、こころを心配していた。「なぜこころが一条を刺したのか」「こころがそんなことをするはずがない」と、さまざまな思いの中で葛藤する。こころの父・海造(吉田鋼太郎)は、彪牙がこころを襲い、正当防衛で刺してしまったのではと推測する。
そして虎松に実際の状況を再現するため、こころ役をやれと言う。ここで始まってしまう、「おっさんずラブ」を彷彿させる田中圭&吉田鋼太郎のアドリブ劇場。スタンガンを当てられた様子や悲鳴など「もっと!」と激しいリアクションを要求する。エスカレートし大変なことになる2人に、こんな状況なのに笑いが止まらない。そこへ血相を変えて止めに来る世々塚と源治。なんと2人が再現していたのは病院の通路だったのだ。とんでもねぇ。
海造がこころを心配する→わかる
虎松がこころを心配する→わかる
病院の通路でダイナミックな再現をする→わからない
待てよ、なぜ海造はスタンガンが使われたことを知っていたんだ……?
捜査関係者しか知らないはずでは?
彪牙は被害者家族に脅されていた?
源治が虎松に話したのは、一家惨殺事件で殺された宗像家の両親が、事件前に彪牙を脅していたこと。顧問を務めていた部活で息子がケガしたのを理由に、彪牙のことを責め続けていたと明かす。いわゆるモンスターペアレントだ。最終的には「家族をぐちゃぐちゃにしてやる」と言っていたらしい。だとすると、彪牙は惨殺事件の犯人ではないのかもしれないと思っていたが、家族=虎松を守るために殺したのだろうか? そう考えると「もう大丈夫だよ」と言うセリフにも納得がいく。
一方で、実は犯人は虎松で事件の記憶が曖昧になっており、「(殺したのは自分だから)もう大丈夫だよ」という可能性もまだある気がしている。
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— 【公式】「unknown」4月18日スタート💜テレビ朝日火曜9時ドラマ (@unknown_ex2023) May 30, 2023
『#unknown』
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第7話より🍷#とらコロ 心配のぎゅーっ🐼
こころ🧛♀️(#高畑充希)を心配する
コロ介🥔(#町田啓太)の彼氏風発言に
虎松🐯(#田中圭)が猛烈ツッコミ。
「それ俺のセリフだよね⁉️」
対するコロ介は困り顔でまさかの抱擁。
なんそれ☄️笑
完全版はTVer📺で pic.twitter.com/z8kOhUFVwu
そこへ現れる加賀美。こころがご飯を食べているか、風邪をひいていないか心配する加賀美に「それは俺のセリフだろ」「こころって呼ぶな」とツッコミを入れる虎松だった。すると「俺は虎さんのことも心配ですよ」と抱きしめられる。
彪牙からの手紙、闇原家危機一髪
虎松が帰宅すると、居ても立っても居られない海造と伊織(麻生久美子)がいた。梅ばあ(木野花)に預かってもらっていたご祝儀袋の中で、ひとつだけ名前が書かれていなかったものを開けると「虎松 結婚おめでとう どうか幸せになってほしい」
と書かれていた。
いろいろな感情でぐちゃぐちゃになる虎松に、優しく寄り添う海造と伊織。
「無理に許そうとしなくたっていいんだよ」と慰める伊織と、「君のお父さんがどんな問題を起こしたのか私は詳しく知らないが、少なくとも私には、それはお父さんの本音のように思えるがな」と言う海造。
海造は当初虎松に敵意むき出しだったが、今はこころがいないところでも虎松への温かさがあり、ほほえましかった。
そんな折、漣から電話が。家の周りに警察が来ており、家宅捜索されるのではないかと知らせる。
数々の血を摂取するためのアイテムを見られたら疑いをかけられてしまうと焦った虎松、海造、伊織は、闇原家へと急ぐ。だが突然大声をあげ、吸血鬼の服ではなくカジュアルな服をと言われて、映画『ジョーカー』の衣装とメイクで登場してセリフもそれっぽいことを叫び、今度は吸血鬼の姿で現れる海造、マジでどういうつもりなのか……。
振り返ったら吸血鬼の服だったときの虎松の後姿の脱力感に笑ってしまった。ちなみに家宅捜索ではなく、こころが黙秘しているため当日の様子を知っている人はいないかないか聞きに来たのだった。
夜、虎松がマンションに入ろうとすると、加賀美の車が停まっていた。いつもこころと分けているチューペットアイスを虎松に片方くれるが、虎松は「じゃあ俺そっちがいい」と先っぽがついたほうを所望する。小学生の頃、確かにそっちのほうがちょっとだけ入ってる量が多い気がしていたな(笑)。加賀美もこころを心配していた。
血まみれのレインコート、世々塚の電話の相手は……
大五郎(曽田陵介)が虎松の元に持ってきたのは、血まみれのレインコート。以前わっしょいクリーニングに血のついたハンカチが持ち込まれたことがあったが、今回も店の前で袋に入れられて置かれていた。警察で調べたところ、彪牙の血液がついていたのだという。そして虎松がレインコートを渡された頃、世々塚は誰かに電話をしていた。結婚式のとき、血まみれのレインコートを着て走り去る奴を見たこと。だから「一度2人で話せませんか」と言うのだ。
事件の際、世々塚が微妙な顔をしていたのはこのためだったのだろうか。だが警官の彼がなぜ、警察に伝えず個人で会おうとしているのだろうか。世々塚が電話を切った後に、ツーツーと鳴る電話を持った伊織が映ったが、電話の相手が伊織とは限らない。
また、世々塚が見た相手が「レインコートを着ているが誰かはわからない」のか、「レインコートを着ていたのが誰なのかわかっている」のかも気になるところだ。
こころは釈放されるが……
レインコートが見つかったことにより、釈放されたこころ。その際に凛が虎松の元妻だったことを知らされる。こころが黙秘を貫いていたのは、虎松を疑っていたからだった。結婚式の日、こころを呼び出したのは虎松。そこでこころは何者かにスタンガンで襲われ、起きたらあんなことになっていた。虎松を守ると決めていたこころは、本人からまず聞きたいと思って黙っていたのだ。
職場に行ったこころに、加賀美は心配でカニクリームコロッケしか食べられなかったと話し、こころはあの日自分を呼び出したのは虎松だったということを伝えた。本人と話すよう、優しく助言する加賀美。背中を押されて、こころは虎松のもとへ向かう。
ただちょっと気になることも。加賀美が「どんぞこ」で「かぼちゃコロッケ2つ」を頼んでいたのに、カニクリームコロッケしか食べられなかったと嘘をついたのはなぜなのだろう。買ったけど食べられなかった可能性もなくはないが……でも、嘘をついて何かが変わるような内容だとも思えないが……。
一方虎松は、凛に呼び出されていた。こころには「あなたのことまだ疑ってるから」と言った彼女だったが、「こころちゃんいい子だよね」「あの子は誰かをかばってる」と話し、誰をかばっているのか、虎松に探ってほしいと頼む。こころと虎松は「お互い信頼し合ってるみたいだから」と。
虎松と凛は、憎み合って別れたわけではないが、信頼し合うことができなかったらしい。凛は彪牙の事件を20年追っているそうなので、その関連だろうか。
虎松と話そうと覚悟を決め、町を歩いていたこころは、虎松と凛がお茶しているところを目撃してしまう。何でよりによってガラス張りのお店でお茶するのか……。立ち去ろうとするこころを追いかける虎松。2人とも「殺人犯の息子だから」「吸血鬼だから」疑われるのではないかと恐れていた。
結婚式の日になぜ呼び出したのか聞くこころに、虎松は覚えがないと言う。
ラスト1分の衝撃、新たな被害者が……
呼び出したのが虎松ではないことがわかり、お互いの誤解が解けたこころと虎松。次の瞬間、並んでスマホをのぞき込んでいた後ろに人が落ちてきた。
常に気が抜けない物語とはいえ、ここでこんな形で事件が起こるとは思わず、ものすごくびっくりしたし、ドラマ終了後もしばらくドキドキした……。
2人が振り返ると、なんと落ちてきたのは世々塚だった。少なくとも5階以上はありそうなビルの高いところから転落しており、とても助からない状況に見える。最後の力を振り絞って話そうとする世々塚。
「犯人は…吸血鬼…を狙ってる…」
そう言って力尽きた。そんな……。
一部の方の考察で言われていたが、殺害予告のコウモリ=吸血鬼だったということか。つまり今まで殺された人々とまつりも吸血鬼だったということだろうか。
結婚式の殺害予告のコウモリが4つだったのは、やはり4人殺すつもりだったのだろう。だとしたらこころの家族を狙っていたのかと思うし、こころが狙われていたのは間違いなさそうだが、闇原家以外にも吸血鬼がいる可能性があるとなるとわからない。
彪牙はやはり、こころをかばって殺された可能性が高そうだ。聖夜(長田成哉)がそう言った際、話をやめさせようとした梅ばあも若干あやしい気がしてしまう。先ほど触れたように、加賀美も海造も不審なところがある。
彪牙の殺人はイレギュラーだったとして、世々塚はどっちなのだろう。彼も吸血鬼だったのか(だとすると、以前虎松が突然押し掛けた際に何かを片付けていた説明もつく)、もしくはレインコートを着た奴のことを知ったから殺されたのか。彼が電話を掛けた相手があやしいが……? 世々塚が敬語で話す相手だ。
ビルから巨体の世々塚を突き落とせる(持ち上げて落とした?)ということは、犯人は男性なのか、もしくは力持ちな吸血鬼なのか。
世々塚はあやしくもあったが、虎松のよき理解者であり恩人だった。そしてお茶目な言動で視聴者を和ませてくれた。悲しすぎるし、こんなことがこれからも続くのかと思うと耐えられない。何より2話連続で実の父と育ての父を亡くしてしまった虎松、大丈夫なのだろうか……。
次回予告、犯人らしき人を知って虎松も海造もこころも愕然としている。いったい誰なのだろうか。
早く来週が来てほしいような、そんなつらいこと知りたくないような……。
※この記事は「unknown」の各話を1つにまとめたものです。
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