<ラストマンー全盲の捜査官ー>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】
第5話ストーリー&レビュー
第5話のストーリー
▶︎「ラストマンー全盲の捜査官ー」画像をすべて見るインフルエンサーを狙った空き巣や強盗被害が各地で相次ぎ、皆実(福山雅治)は京吾(上川隆也)に、警察庁からのトップダウンで管轄をまたいだ捜査の協力態勢をとるように依頼する。その矢先に人気料理系インフルエンサーのナオン(わたなべ麻衣)が自宅で殺害される事件が発生。皆実と心太朗(大泉洋)が現場に行くと遺体はすでに運び出され、テーブルには華やかな料理が並んでいた。その料理に皆実は小さな違和感を覚える。
皆実と心太朗はナオンが所属しているマネジメント事務所を訪れ、ほかの料理系インフルエンサーにも話を聞くことに。しかし、皆実は料理に舌鼓を打つだけで、なかなか捜査の進展が見えないことに心太朗は焦りを感じる。
そんな中、同じ事務所所属で人気料理系インフルエンサーの青嶌(高梨臨)が暴行を受けてしまう。
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第5話のレビュー
有名インフルエンサーばかりを狙った連続強盗事件が発生。料理系インフルエンサー・ナオン(わたなべ麻衣)が殺害されてしまったことで、捜査が本格的に動き出す。もともと皆実(福山雅治)は、より名が売れることを見越して本事件を解決しようとしていた。有能かつ誠実でありながら、ときにはちゃっかりしている彼の人間らしい面も、定着しつつある。そして、料理系インフルエンサーにまつわる捜査だからと、ことあるごとに料理を作ってもらっては食べている皆実も“らしい”。そして、それに振り回される護道(大泉洋)の図にも慣れてきつつある。不揃いながら、バディとして上手くまわりつつあるようだ。
事件の結末は、同じく料理系インフルエンサーとして活躍する青嶌麻帆(高梨臨)が、自分のフォロワー数に執着したがために犯した事件だと判明して終わる。自分の上に立つ者がいなくなれば、必然的に自分がトップの座に近くなるという、乱暴な思考回路だ。
到底、理解できない考え方ではある。しかし、フィールドによって生き残る術は異なるのだろう。彼らが「ここだ」と決めた範囲に“目の上のたんこぶ”がいたら、対処しなければ気が済まない……そんなふうに視野が狭くなってしまうのも、致し方ないのかもしれない。かといって、もちろん人を殺めていい道理はない。
インフルエンサーの背景に漂う闇が垣間見えたと同時に、じわじわと先伸ばされつつあった護道の過去が、ようやくチラリと顔を出した。彼の本当の父親が大衆食堂を営んでいたこと、殺人の容疑をかけられていることは前回までに触れられている。今回は料理がテーマということもあり、父親が作ったオムライスを美味しそうに食べる幼少期の護道が描写された。
やはり、護道の父親には何かしらの“裏”がある。そして、そこには皆実の過去も絡んでいるのかもしれない。両親を殺害されたうえ、放火までされて両目の視力を失った皆実。果たして、護道と皆実の間にはどんな因果があるのだろうか。
物語も折り返し地点。日曜劇場らしい硬派な描写に加え、芸人や実際のインフルエンサーをキャスティングするなど、試験的な見せ方も目立つ本作。皆実・護道の奇跡ともいえるバディが行き着く未来は、明るいのか、それとも。
※この記事は「ラストマンー全盲の捜査官ー」の各話を1つにまとめたものです。
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