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2023年05月13日

<ラストマンー全盲の捜査官ー>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

<ラストマンー全盲の捜査官ー>最終回までの全話の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

第4話ストーリー&レビュー

第4話のストーリー

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ジョギング中の皆実(福山雅治)と吾妻(今田美桜)は突然倒れ込んだ男性と遭遇。その後、病院でその男性の死亡が確認される。

外傷はなく事故死と見られていたが、皆実は違和感を覚え、病理検査を依頼し、死因が毒物によるものだと判明。さらに遺体の手には謎の紋章が刻印されていた。

心太朗(大泉洋)の調べで同様の犠牲者が3人いることがわかり、全員に共通していたのが国家規模の事件に絡む要人だということだった。公安・捜査二課とも連携した大掛かりな捜査が始まる。
一方、皆実たちは、被害者の妻に話を聞きにいく。

そんな中、泉(永瀬廉)が、吾妻を事件から外すように皆実にお願いしてくる。その理由は、吾妻がずっと心に傷を抱え続けている過去のある事件によるもので…

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第4話のレビュー

皆実(福山雅治)と吾妻(今田美桜)がランニングをしていると、「刺された」と言いながら倒れる男性を発見。被害者となった男性・狩野浩紀は死亡してしまった。彼には蜂の毒によるアナフィラキシーショックが出ていたが、またもや皆実の審美眼により、狩野浩紀の手の甲に刺された針の痕ならびに“動物の紋章”が発見される。


ブラックライトによって浮かび上がる、どこかオオカミにも似たマークの正体は、なんと痴漢撃退スタンプ。吾妻、そして亡くなった狩野浩紀の妻・君香(河井青葉)もその存在を知っていた。狩野自身が痴漢事件の係争中だったことで、夫婦で「痴漢冤罪被害者の会」に入っていたという。スタンプは、その会で販売されていたものだった。

会の代表は大学教授の真鍋美雪(伊藤歩)。知り合いが痴漢冤罪の被害で苦しんでいることから入会、なりゆきで会長になった……と口にしていたが、真犯人はこの真鍋だった。

狩野以外にも何名か同じ手口で命を落としており、全員が重要な案件に絡んでいたことから、当初は「国家規模の要人暗殺事件」とされていた本事件。しかし、新たな被害者・松宮聡(前野朋哉)がギリギリのところで一名を取り留め、事情を伺うと……この事件に意外な側面が浮かび上がる。

被害者たちはSNS上で繋がって痴漢グループを組んでおり、情報を流し合って反抗に及んでいた。真鍋の婚約者は、彼らに罠に嵌められ痴漢の冤罪被害者に。世間の目が和らぐことはなく、苦に思った婚約者はその後、自死。真鍋は、痴漢グループへの復讐と世直しのため、毒針を仕込んだ痴漢撃退スタンプを考案したのである。

しかし、最終的には真鍋の婚約者自身も、じつは痴漢グループの一員だったことが判明。冤罪でもなんでもなかった。真鍋がしていたことは、護道(大泉洋)が糾弾したように「痴漢と同じ、人を不幸にする行為でしかなかった」と言える。

吾妻も、過去に陸上競技をやっていた関係で、心ない写真を撮られネットに流される嫌がらせを受けていた。行為はエスカレートし、ストーカー被害に発展。学生の頃、皆実へ手紙を送っていたことにも触れられる。


もちろん皆実はこのことをすべて承知していた。だからこそ吾妻をチーム内に引き入れ、ランニングの伴走者として抜擢までしたのである。

吾妻の過去を深掘りする回となった4話。彼女の過去や人となりが知れたとともに、彼女に思いを寄せているであろう泉(永瀬廉)の言動もいつもより目立った。吾妻と泉の恋愛模様がこれからもフィーチャーされるかは不明だが、早いところ護道の過去に触れる回もやってほしい、と思わずにはいられない。

前回に引き続き、閑話休題的なエピソードが続いている。……と、思っているのは視聴者側だけで、実は今後に繋がる重要なポイントが隠されているのだろうか? 護道家に隠された秘密がどれほどの大きさか、まだ全貌は見えてこない。


※この記事は「ラストマンー全盲の捜査官ー」の各話を1つにまとめたものです。

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