続・朝ドライフ

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2023年12月16日

<ブギウギ ・恋愛編>11週~15週までの解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】

<ブギウギ ・恋愛編>11週~15週までの解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】


「木俣冬の続・朝ドライフ」連載一覧はこちら

2023年10月2日より放送スタートしたNHK連続テレビ小説「ブギウギ」。

「東京ブギウギ」や「買物ブギー」で知られる昭和の大スター歌手・笠置シヅ子をモデルにオリジナルストーリーで描く本作。小さい頃から歌って踊るのが大好き、戦後の日本を照らす“ブギの女王”となっていく主人公・福来スズ子を趣里が演じる。

CINEMAS+ではライター・木俣冬による連載「続・朝ドライフ」で毎回感想を記しているが、本記事では、梅丸楽劇団から独立したスズ子が戦争が続く中で運命の相手・村山愛助と恋に落ち、戦中を生き抜く11週~15週の記事を集約。1記事で感想を読むことができる。

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もくじ


第51回のレビュー

第11週「ワテより十も下や」第51回は、昭和18年6月5日、山本五十六海軍元帥の国葬が行われた日からはじまりました。

山本五十六とは開戦きっかけになった真珠湾攻撃をはじめた人です。ラバウル基地を立った山本がソロモン諸島ブーゲンビル島の上空で搭乗機を米軍戦闘機に撃墜されたのは4月18日のことでした。

チズ(ふせえり)は「行軍は無敵なのに元帥死んじまって大丈夫か」となかなか毒のあることを言う。警察に連れていかれないか心配になります。が、もはや、戦争に勝ったら景気がよくなるなんて浮かれてはいられない状況です。

戦争の終わりは見えず、子供たちも戦争に協力的に育てられている印象。この状況を語る「ブギウギ」のナレーションが、NHK の高瀬耕造アナであった必然性を、戦争関連の解説で感じるのもなんだか皮肉めいていますが、アナウンサーらしい淡々とした語りが、感情ではなく情報を伝えているのがいい感じです。高瀬アナは冷た過ぎず、あったか過ぎずで程よいです。

スズ子(趣里)は楽団員たちと地方公演に精を出しています。

愛知にやってきたスズ子は地元の人たちに歓待されます。営業スマイルで地元の人たちと握手、握手、握手。

ステージでは羽鳥(草彅剛)が餞別に作ってくれた「アイレ可愛や」を歌い、客を喜ばせます。牧歌的なこの歌は、趣里さんの声質にも合っているように思います。

好評のうちにステージを終えて楽屋でホッとしていると、一人の学生(水上恒司)が連れてこられます。なんだか挙動不審というか不器用というかで、へんな人という印象ですが、スズ子は亡くなった六郎(黒崎煌代)を思い出します。とても純粋そうな瞳が似ているような気もします。

学生はその後、スズ子の泊まる宿にも現れます。タイミング悪く、小夜(富田望生)が宿代を紛失してしまい大騒ぎになっているときで、小夜は彼を疑ってかかります。いや、お金もってたら、わざわざ訊ねてこないでしょう。

濡れ衣を着せようとしたお詫びに、スズ子は彼を夕飯を一緒に、と誘います。そこで、スズ子と同じ大阪出身であることがわかり、「島之内」「ああええとこやな」みるみる距離が縮まって……。でも、年齢が、10歳も違うので、スズ子はあくまでも弟のような気持ちになっています。

小夜はなぜか、あからさまな敵意をむき出しに。番犬が見知らぬ人物を警戒しているみたいです。富田さんのくるくる変わる表情がいい。

あと、今週、急に活躍をはじめたのは、五木(村上新悟)です。やたらと低い渋い声の人物ですが、地方公演の地域ごとに、懇意な女性がいるらしい、モテ男であることを隠しません。なんか、いい声すぎて胡散臭く、エア恋人なんじゃないかと疑ってしまいます。

※この記事は「ブギウギ」の各話を1つにまとめたものです。

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