<おむすび/福岡・糸島編>1週~4週の解説/考察/感想まとめ【※ネタバレあり】
第20回のレビュー
おじいちゃん(松平健)のマジックショーが前座のようになって、そのあといよいよ結(橋本環奈)たちのパラパラがはじまります。ステージに出てきたときは、ギャルたちにみんな引いているようで、踊りだすと帰ってしまう人もいました。
結は気もそぞろで、振りを間違えてしまったりして。
でも、ハギャレンのメンバーたちは優しいし、客席の冷えた空気にもめげません。笑顔、笑顔と前向きで。
結が振りを忘れないように、「右」「左」「あげて」などと稽古のときのように口に出して踊ります。そうすると、結もだんだん調子を取り戻して……。
声を出すって大事。
振りを言葉にしたら、客席の子どもたちも真似をはじめ、それが伝播して、みんな踊りだし、会場が熱気に包まれていきます。結もどんどん楽しくなって……。
結に何か足りないと思われていたもの、それは楽しむことだったのでしょう。
愛子(麻生久美子)は結の子どものときの笑顔を思い出します。お父さん(北村有起哉)は結だと気づいていませんし、ギャルが嫌いにもかかわらず、ちょっとだけノッていました。でもあんなに娘愛が強そうなのに、気付けないところが残念。
歩(仲里依紗)もこっそり見に来ました。結がギャル文字でメールを送っていたのです。ギャル文字でコミュニケーションをとっているところに、喧嘩しても、繋がっていることが伝わってきます。
盛り上がって終わって、大会の優勝発表。結果はーー。
歌うまキッズを演じた林田茶愛美さん、確かに歌がうまかった。いつの時代も神童的な歌のうまい子どもって現れますね。
結ががっかりしたのは優勝を逃したことよりも、風見先輩(松本怜生)に彼女がいたことが判明したことです。
フェスを一緒に見に来ていたのは、2年A組の神崎優里亜さん(栞那)。第20回で学校新聞に載っていた人物です。部長がいいなあと言ったらそうかなみたいな素っ気なさだったのに。つきあっている自信がそう言わせたのでしょうか。自分の好みは正反対の、小柄で元気な子といかにも結を気に入っているふうなことを言っていたのに……。まあこういう気持ちとうらはらなことを言ってごまかすことってあります。
せっかく先輩が意外にもパラパラを褒めてくれて、思ったほどギャルに抵抗なかったのがわかったのもつかのまでした。
せっかくパラパラが成功して楽しかったのに、先輩に彼女がいたことをオチにしてしまうのはちょっともったいなかったような気もしないではありませんし、四ツ木(佐野勇斗)とちょっといい感じなところも描かれて、ものすごーく大急ぎでいろいろなことを詰め込んでいる印象です。
※この記事は「おむすび」の各話を1つにまとめたものです。
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