『スター・ウォーズ』完結までの約40年間を振り返る
『スター・ウォーズ』が日本公開された
1978年の夏
この2本の公開を挟む形で1978年の春、スティーヴン・スピルバーグ監督の『未知との遭遇』が『スター・ウォーズ』よりも先に日本で公開されました。
(おかげで当時の映画ファンの間では『未知との遭遇』派と『スター・ウォーズ』派に分かれての論議がわいわい繰り広げられていたものです)
これによってますますSFブームは過熱するとともに『スター・ウォーズ』に対する期待度も高まっていきました。ラジオをつけるとジョン・ウィリアムスのテーマ曲がしょっちゅう流れていて、『スター・ウォーズ』を筆頭とするSF映画の記事を掲載してない漫画雑誌はないほど。
おかげで見る前にしてストーリーなどすべて把握してしまっている状態で、ネタバレ厳禁の今だと大炎上は必至でしょう。
かくして『スター・ウォーズ』は1978年6月24日先行公開、7月1日全国公開され、配給収入43億8000万円を計上。
同時期公開の映画としては『コンボイ』『スウォ-ム』『ワイルド・ギース』や『劇場版科学忍者隊ガッチャマン』『火の鳥』などがありましたが、むしろ『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』が8月に公開されて配収21億円と大健闘したことは象徴的で、以後も『宇宙戦艦ヤマト』と『スター・ウォーズ』の両シリーズは公開時期を同じくし、ぶつかりあっていくことになります。
なお『宇宙戦艦ヤマト』シリーズの西崎義展プロデューサーは2010年に死去。実はすさまじい人物であったことが、後々の評伝などから明らかになっています。
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