『スター・ウォーズ』完結までの約40年間を振り返る
シリーズ再開まで
長すぎた空白の16年
『スター・ウォーズ』9部作のうちエピソード4~6は77年から83年のおよそ6年で完結しましたが、続くエピソード1が発表されたのは1999年。何と16年も待たされてしまったことになります。
これには『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』完成後、公私にわたる諸問題などで疲弊したジョージ・ルーカスが映画製作の意欲を失ってしまったなど、さまざまな理由が取りざたされていますが、ファンはその間『イウォーク・アドベンチャー』(84)『エンドア/魔空の妖精』(85)といったTVムービー(日本では劇場公開)や『ドロイドの大冒険』(85)『イウォーク物語』(85~87)といったアニメーション、または外伝小説やコミックなどに目を向けるか、ビデオやレーザーディスクを繰り返し見て気を紛らわすしかありませんでした。
やがて1990年代半ばになって、ルーカスはようやく重い腰を上げ、まずは97年にエピソード4~6に追加再編集を施した特別編をそれぞれ製作。
その上で99年に『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』を(米:5月19日、日:7月10日公開)、2002年に『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』を(米:5月22日、日:7月13日公開)、2005年に『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』(米:5月19日、日:7月9日公開)を自ら監督して世に送りました。
現在、エピソード4~6は“旧三部作”、1~3は“新三部作”と呼ばれていますが、“新三部作”は発表されるごとに賛否の議論を巻き起こしていきます。
作品個々の質的な意見はさておくとして、“新三部作”はルークとレイアの父アナキン・スカイウォーカーの若い日を描いたものですが、最終的に彼はダークサイドに堕ちてダーズベイダーになることをほとんどの観客が知っている以上、回を重ねるごとにどこか息苦しい気持ちに囚われてしまったのも正直なところ。
出来れば早く次世代のエピソード7~9を始めてほしいというのが、多くの“旧三部作”世代の望みでもあったような気がしています。
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