『スター・ウォーズ』完結までの約40年間を振り返る


『スター・ウォーズ』に便乗した
2本の日本映画


77年12月になると『スター・ウォーズ』ブームに便乗した企画意図で東宝が福田純監督で『惑星大戦争』(タイトルまで『スター・ウォーズ』仮邦題からいただいてしまった!?)を。

惑星大戦争



78年GWには東映が深作欣二監督で『宇宙からのメッセージ』を発表しました。

宇宙からのメッセージ [DVD]



これら2本の日本映画、当時も今もいろいろ賛否が語られがちではありますが、本家の全米公開からたった半年で長編特撮映画を企画から完成、公開まで成し得た『惑星大戦争』スタッフの技量は大いに讃えたいところで、まだ撮影所システムが機能していた時代ならではの賜物とも捉えられるでしょう。

また『宇宙からのメッセージ』は全米でも公開され、SF映画のアカデミー賞ともいわれるサターン賞1980年度の外国語映画賞候補にもなっていますが、後の『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還(初公開時の邦題サブタイトルは『スター・ウォーズ/ジェダイの復讐』)』クライマックスの特撮は『宇宙からのメッセージ』と同じ趣向で撮られています。

『スター・ウォーズ』シリーズの特撮スタッフは日本のモノマネ映画もちゃんとチェックし、良いところはちゃんと採り入れるといった姿勢を目の当たりにして、こちらは驚嘆かつ感服したものでした。

なお福田純監督は2000年に、深作欣二監督は2003年に亡くなっており、また『宇宙からのメッセージ』の矢島信男特撮監督もシリーズ最終作たるエピソード9『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』公開直前の今年11月28日に永眠されました。91歳でした。

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

RANKING

SPONSORD

PICK UP!