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2021年03月27日

ドラマ「俺の家の話」全10話のあらすじ感想|ありがとう寿一、ありがとう長瀬智也、ありがとうクドカン

ドラマ「俺の家の話」全10話のあらすじ感想|ありがとう寿一、ありがとう長瀬智也、ありがとうクドカン



TBS金曜ドラマ「俺の家の話」。主演・長瀬智也×脚本・宮藤官九郎のTBS連続ドラマ11年ぶりタッグで描くのは、濃すぎる家族が織りなす王道のホームドラマだ。

長瀬演じるピークを過ぎたプロレスラーが、能楽の人間国宝である父の介護のために現役を引退し、名家の長男として家族と謎の女性介護ヘルパーを巻き込んで介護と遺産相続を巡る激しいバトルを繰り広げるストーリー。

もくじ

・第1話あらすじ&感想

・第2話あらすじ&感想

・第3話あらすじ&感想

・第4話あらすじ&感想

・第5話あらすじ&感想

・第6話あらすじ&感想

・第7話あらすじ&感想

・第8話あらすじ&感想

・第9話あらすじ&感想

・第10話あらすじ&感想

・作品情報へ


第1話あらすじ&感想

第1話ストーリー


プロレスリングでマットに叩きつけられ、ロープへ投げ飛ばされながらも、ブリザード寿こと観山寿一(長瀬智也)は、自分の家族について思いを馳せていた。

寿一は幼少時代、重要無形文化財「能楽」の保持者である父の観山寿三郎(西田敏行)から一度も怒られたことがなかった。一緒に悪さをしても、怒られるのは弟子で芸養子となった寿限無(桐谷健太)のみ。しかし寿三郎は、初舞台以降「神童」と讃えられた寿一を褒めることもなく、それが幼い彼の心を傷つけていた。やがて反抗期を拗らせた寿一は、母の死後、家を出てプロレスラーの道へ進む。そこには、寿一が憧れていた家族の形があった。

さらに時は流れて現在。ピークを過ぎたレスラーとなった寿一の元に寿三郎危篤の知らせが飛び込んできた。急いで病院に駆け込んだ寿一は、久しぶりに会った弟の踊介(永山絢斗)と妹の舞(江口のりこ)から、一昨年に寿三郎が脳梗塞で倒れたことを聞かされる。別れの挨拶は2年前に済ませたと遺産や相続の話を始める弟妹に激昂する寿一。そして寿一は二十八世観山流宗家を継承すべく、プロレスラーを引退することを決めるのだった。

引退試合を終えた寿一を待っていたのは、寿三郎が退院したという知らせだった。一門の幹部、そして家族を前に、これまでの威厳はどこへやら、デイケアサービスで寿三郎の担当ヘルパーだった志田さくら(戸田恵梨香)と結婚すると言い出した寿三郎。呆気にとられる寿一ら家族を余所に、自身の余命とすべての遺産をさくらに相続すると告げ・・・!?

第1話感想


長瀬智也はやっぱりクドカン作品のヒーローだ

想像以上に面白かった! IWGP(池袋ウエストゲートパーク)やタイガー&ドラゴンが好きだったので、同じクドカンこと宮藤官九郎×長瀬智也がタッグを組む今作を楽しみにしていました。

一方で、好きだった作品が若者視点を描いたドラマだったのに対して今回は40代のプロレスラー・寿一(長瀬智也)が実家に戻って父・寿三郎(西田敏行)を介護する話。年齢と現実味を感じさせるテーマで、今までの作品のように楽しめない内容だったらどうしよう? という不安が少しだけあった。

しかしそんな心配は杞憂に終わった。重くなりがちな介護や相続といったテーマながら、軽やかなテンポのかけあいで楽しんで見られるところはさすがクドカン。やっぱりクドカン×長瀬智也のドラマに外れなし! 

予告では父親と折り合いが悪かった息子の話なのかな? と思ったが、第1話を観ると本当は父親ともっと話したかった、褒めてほしかった息子と、出ていった息子のプロレスラー姿をスマホの待ち受けにしている父でちょっとじーんときてしまった。しかもプロレスラーになったのも父との思い出がきっかけだったなんて、お父さん大好きじゃん……。

と思いきや復活&余命&ヘルパーのさくら(戸田恵梨香)と結婚して遺産も渡すから子供たちにはびた一文やりまセンチュリーハイアット宣言。車椅子の西田敏行の膝に乗せられ去っていく戸田恵梨香、ほっそ!!(そこかよ)

全体的に小気味良いかけあいが肝となっているが、特に寿一の妹・舞(江口のりこ)のツッコミが全体通してキレッキレで素晴らしい。このドラマの空気感は彼女で成り立っているといっても過言ではないと思う。

舞の夫・ラッパーでラーメン屋オーナーのO・S・D(長田)役のロバート秋山とのかけあいも斬新。寿三郎、寿一に対しては寡黙だったのにO・S・Dとはノリノリで話すんかい。

そしてこんなこと言うのはアレかもしれないが言わせてほしい。
ロバート秋山と江口のりこから道枝駿佑くんが生まれるのすごくない?

寿三郎の弟子・芸養子の寿限無(桐谷健太)、幼いころから寿一と一緒にふざけてても自分だけ怒られてたのによくこんなに真っ直ぐ育ったな……! あまりにいいやつ過ぎてどこかで黒幕ルートがあるのかと思ってドキドキしちゃう。桐谷健太はいいやつの役が似合う。

寿一(リングネーム・ブリザード寿)のテーマ曲が松任谷由実なのめっちゃ笑う。確かに名前と合ってるんだけどプロレス感なくない……? 

テンポよくみられるとはいえ、要介護認定のテストで思うように言葉が出てこず要介護1となり、一人落ち込む寿三郎のシーンは胸が痛い。だが、寿一らしい励ましがよかった。納得がいかなかった「そういうもんだ」というセリフを使って「俺がお前がしてくれなかったこと、全部してやるよ」という寿一。

テーマは違っても、長瀬智也はクドカン作品のヒーローだ。

どう見ても怪しかったさくら、保険金詐欺の常習犯疑惑が出てきたラスト。
来週も引き続き超期待!

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