「呪術廻戦」だけじゃない!設立10周年のアニメ制作会社「MAPPA」が世に放ってきたおすすめアニメ10選
2:問いを残す『残響のテロル』
MAPPA初のオリジナルテレビアニメとして、2014年7月に放送された『残響のテロル』。ある冬の日、青森にある核燃料再処理施設から“何か”が盗まれたところから物語は始まります。そして物語は半年後の夏の東京へ。スピンクスを名乗る2人組の男による大規模な都庁爆破テロをきっかけに巻き起こるさまざまな事件を描いた、クライムサスペンス作品です。
見どころは、スピンクスと警察の頭脳戦。推理にギリシャ神話が絡んでくるため非常に難解な部分もあるのですが、頭がキレる人同士が脳みそをフル稼働して戦っている様子は非常にスリリングです。
単なる“犯罪者vs警察組織”の構図で終わらないストーリーも魅力的。さまざまな思惑や過去が絡まり合い、それが事件の根本を紐解いていくトリガーとなっていく過程にもまたハラハラさせられます。
また核や戦争、その裏にある政治都合の人権軽視など、扱うテーマが非常に重い作品でもあります。穏やかな今の社会や自分の日常とはほど遠いと感じてしまうようなテーマですが、どうしてか無視できない、どこか今の社会や自分にも通ずるものがあるような気がする、そんなリアリティを感じさせる一面も持っている作品でしょう。
今生きているこの社会が本当に穏やかなのか、平和なのか、このままでいいのか――。『残響のテロル』は、自分に問い続けるきっかけをくれるアニメです。
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