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2021年02月26日

「呪術廻戦」だけじゃない!設立10周年のアニメ制作会社「MAPPA」が世に放ってきたおすすめアニメ10選

「呪術廻戦」だけじゃない!設立10周年のアニメ制作会社「MAPPA」が世に放ってきたおすすめアニメ10選



7:手塚治虫の名作をリブート『どろろ』


手塚治虫氏の名作漫画『どろろ』。過去にもアニメ化されたこの作品の再アニメ化を担ったのも、MAPPA(手塚プロダクションと共同制作)でした。

室町時代の醍醐国。領主の醍醐景光は、領土が飢饉と流行り病に苦しんでおり天下に名をとどろかす望みが叶いそうにない現状をなんとかしようと、「願いを叶えてくれるなら、なんでもやる」と良心を捨て鬼神と取引をします。その結果鬼神に奪われたのは、生まれたばかりの我が子の身体。命はあるものの身体のあちこちが欠けた我が子を、景光は川に流して捨てさせます。

時が経ち醍醐の国に平和が訪れた頃、ある町で盗みをはたらいていた子ども盗賊どろろは、全身がほぼ作り物の少年 百鬼丸と出会います。百鬼丸の強さに興味を持ったどろろは、彼の“妖怪を倒して自分の身体を取り戻す”旅についていくことに。本作はそんなふたりの、過酷で残酷な旅路を描いた作品です。




その生い立ちゆえ、感情を持ち合わせておらず人間らしさも微塵も感じさせない百鬼丸。彼は身体を取り戻しどろろとの交流を深めていく中で少しずつ人間らしさを得ていくのですが、目を伏せたくなるような世の中の汚い部分や自分に降りかかった悲劇とも向き合わざるを得なくなります。

またそのストーリーをさらに過酷なものに感じさせる絵の雰囲気にも注目を。和紙のテクスチャがかかったような薄暗い映像づくりは、百鬼丸とどろろに降りかかる困難を強調していたように思います。

誰かの犠牲や不幸の上に成り立つ繁栄や幸福が、どういう結末を迎えるのか。またどこか今の時代にも通ずるものを感じる作品でもある『どろろ』。全24話、じっくり時間が取れる時に一気見をおすすめします。

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