「恋はDeepに」(恋ぷに)第9話までのネタバレ感想:夢オチみたいな最終回! ひたすら石原さとみや綾野剛を愛でるドラマだった
第5話あらすじ&感想
第5話あらすじ
「……私、人間じゃないの」海音(石原さとみ)の告白に混乱する倫太郎(綾野剛)。海音は、倫太郎のことは忘れ、残された期間で海を守ることに集中しようとする。
そんな中、蓮田トラストと鴨居研究室が合同で、『星ヶ浜の今と未来』をテーマにしたイベントを開催することに。倫太郎は、<海中展望タワー>計画の復活を条件にイベントの責任者を引き受ける。
鴨居研究室をプロジェクトから外そうと画策する光太郎(大谷亮平)と火花を散らす一方で、まさか海音に騙されている?と思い悩み……。
そんな中、藍花(今田美桜)と榮太郎(渡邊圭祐)の恋は急進展!しかし榮太郎にも秘密があるようで……。
イベント終了後、海音の家を訪ねる倫太郎。そこで目にしたものとは……?
第5話感想
ついにヒロインの「人間じゃない」宣言が飛び出した「恋はDeepに」。ただし、第5話はそのあたりが掘り下げられることはなく、近年なかなか見られないイノセントな綾野剛をフィーチャーしつつ、登場人物たちそれぞれの思惑がくっきり露呈するエピソードになっていた。海音(石原さとみ)と倫太郎(綾野剛)がお互いに思いを寄せるようになっていたのはもはや明らか。だけど、倫太郎はいきなりキスしちゃうわ、海音はいきなり「人間じゃない」と告げちゃうわで、双方混乱気味。そりゃそうだ。
ウツボ(若本規夫)に「あんたには俺たちの運命がかかってるんだ」とハッパをかけられて、海音はあらためて星ヶ浜を守るために邁進することに。
一方、倫太郎は兄・光太郎(大谷亮平)や父・太郎(鹿賀丈史)の前で「海中展望タワーの建設の中止を撤回してください」と迫る。あれ? 海音と一緒に過ごすことで環境保持の大切さに気づいたんじゃなかった?
倫太郎によると、海中展望タワーは「持続可能な開発の成功モデルとして国内外にアピールすることもできます」とのこと。これにはびっくり。海洋開発の象徴だと思っていた海中展望タワーがいつの間にかサスティナブルの象徴になっていた! このあたり、もうちょっと説得力がほしい。
もう一組のカップルも波乱含みだ。串焼き屋のカウンターで榮太郎(渡邊圭祐)が藍歌(今田美桜)に「つきあってください」と告白する。居酒屋で騒ぐ人たちというコロナ禍で見られなくなった光景が懐かしいし、ちゃんと段階を踏んでいるのもいい。だけど、榮太郎は開発に関して何かたくらんでいるようだ。勘の良い藍歌も気づいている模様。よからぬことをたくらんでいるようで、実は第3の解決策を進めていた……という展開はありがちか。
水族館のイベントで着ぐるみを着て、海の大切さを子どもたちにアピールする美音。倫太郎も負けずに子どもたちに海中展望タワーのことをアピールする。
「魚たちと友達になってみたくない? 友達になってみたい人ー?」
「みんなが一人ひとり違うように、お魚も、亀だって一匹一匹顔も性格も違うんだ。みんな、君たちと同じこの星に住む、大切な仲間なんだよ」
このあたりの倫太郎のセリフは、「人間じゃない」海音との今後の関係の伏線になっている。人間と魚は「大切な仲間」であり「友達」になることもできる。じゃ、恋愛はどうだろう?
先の述べたように、子どもたちに海のことを語るときや、母の指輪を見つけて母の思い出を語るときなど、この回は綾野剛のイノセントな演技を楽しめるポイントがたくさんあった。しかし、今後はそうも言っていられなくなりそうだ。
経済第一の光太郎が海底資源の開発をぶち上げたのだ。彼の「サスティナブルに発展させることが可能です」というフレーズにリアリティがある。「サスティナブル」という言葉はちっともサスティナブルじゃないケースで都合良く平然と使われることがあるからだ。海音に「人類の未来」とも言うが、彼は魚たちのことは考えていない。
次回以降は「環境VS経済」の対立が激化していきそう。もうちょっとイノセントな綾野剛や石原さとみの笑顔が見たいんだけど……。
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