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2021年07月01日

ドラマ「DIVE!!」第12話までのネタバレ感想:気持ちのいいドラマをありがとう!

ドラマ「DIVE!!」第12話までのネタバレ感想:気持ちのいいドラマをありがとう!



第10話あらすじ&感想

第10話あらすじ



富士谷要一(作間龍斗)が辞退したオリンピック代表1枠をかけ、互いに火花を散らしあう坂井知季(井上瑞稀)らMDCメンバー一同。

要一はトラウマや自身を超えるためにも技の難易度をあげる練習を希望するが、コーチの富士谷敬介(村上淳)から与えられたトレーニングは簡単なものばかり。焦りを募らせた要一は再び敬介と衝突してしまう。

一方、沖津飛沫(髙橋優斗)は祖父の”スワンダイブ”を習得するため、麻木夏陽子(馬場ふみか)からバレエの練習を課せられるも、肝心の飛び込み練習をさせてもらえない。納得のいかない飛沫は小宮静人(大東駿介)の制止を振り切り強行に出ようとしたそのとき驚きの変化が訪れる…!

そしていよいよ代表選考会が近づいてくるなか、知季はどうしてもうまく4回半が飛べずにいた。
そんな最中、激励にやってきた大広陵(佐久本宝)から思いもよらぬアドバイスを受けることに…。

自らをも超え、代表の座を勝ち取るのは?
運命のオリンピック代表選考会が始まる。

第10話の感想:信頼関係と楽しむこと


闘争心をむき出しにしながらも、じゃれ合いトレーニングをしている知季、要一、飛沫の3人。切磋琢磨ってこういうことなんだろうなって思う。いい景色だ。
そんな彼らは、大事な選考会まであと80日という地点にいる。それぞれの課題を克服すべく、練習に取り組んでいた。

例えば要一は基礎のやり直しを。苦手を潰すために、もうすでに自分のものになっているはずの簡単な技で基礎練習を繰り返していた。実際に選考会でやる演技での調整ができない焦燥感から、コーチにも不満をぶつける。進みたいのに足踏みさせられているようなもどかしさ、誰しも経験があるはずだ。それに対し富士谷コーチは「誰よりもお前のことを見てきた。お前にはこの方法が合ってる」と言い切った。この状況での、断言。こんなに心強いことってない。そして、腹をくくったらしい要一。翌日も基礎的な技を練習するよう指示したコーチの言うことを素直に聞く。「俺はコーチのことを信じてここまで来ました」と答えた要一は、めちゃくちゃにいい顔をしていた。

飛沫は、芸術性を高めるためにクラシックバレエを。本来持っているダイナミックさという強みを生かすために新しいことに着手していた。こちらも、こんなことやってられるかと言わんばかりに不満げだ。我慢できず、麻木コーチのいない間に勝手に飛び込んでしまう。すると、手応えに変化があったようで…。一変してやる気満々、今度はレオタード姿で現れる。この変わり身の早さとか、実際に踊りはじめたらちょっと不格好になってしまうところ、やっぱり憎めないなと思う。

知季はなぜか釣りへ。自宅でも自分の飛び込みの動画を確認するほど練習にのめりこみすぎているため、気分転換のために麻木コーチが連れ出した。はじめは「早く練習をしましょう」なんて言っていたのに、1匹釣れたら今度は「もうちょっと」なんて言う。コーチの目論見通り、無邪気さを取り戻したようだった。

個人的に印象に残っているのは、麻木コーチが胸の内を明かした場面。

「何が正しいかなんて結果が出てみないと分からない」
「間違えたらいけない」

将来のある若者を指導することのプレッシャーを生々しく語った言葉だ。もしかしたら自分のたった1つの指示で、その選手の人生を左右してしまうかもしれないと思ったら、どんな言葉も飲み込んでしまいたくなる瞬間がきっと無限に訪れることだろう。でも、これを受けて知季は、「私がすべて正しいみたいな顔をしてくれているから迷わず続けてこれた」と言う。こんな話までできちゃう師弟関係って、なんだかすごくいい。

あとは突如プールに再登場した陵の言葉もよかった。飛び込みを辞めてからはじめたバスケ、ついに試合に出ることになったという。

「俺たちは色んな人に支えられて、あのプラットフォームに立っている」

離れたからこそ気付けたことだったのだろう。
その影響か、知季はプラットフォームの先端に立ち、応援してくれる、色んな人たちの声を聞く。笑顔だ。

スポーツは…いや、何に関しても、信頼関係が大事で、感謝を忘れず、今を楽しめ。
そんなことを説教臭くなく教えてくれる回だった。自分は最近、誰かや何かに、こんなに心を許したことってあっただろうか? 夢中になれるものがあるって、幸せだなと思った。


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(c)2021 森絵都・角川文庫刊/ドラマ「DIVE!!」製作委員会

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