ドラマ「DIVE!!」第12話までのネタバレ感想:気持ちのいいドラマをありがとう!
第3話あらすじ&感想
第3話のあらすじ
ある日、コーチの麻木夏陽子(馬場ふみか)がミズキダイビングクラブ(通称:MDC)に沖津飛沫(髙橋優斗)を連れてくる。
飛沫はある思いを抱え、津軽から単身やってきたのだった。
飛沫の飛び込みを見た坂井知季(井上瑞稀)や富士谷要一(作間龍斗)たちは…。
一方で知季は夏陽子の行動によって、MDCの丸山レイジ(望月歩)や大広陵(佐久本宝)たちとギクシャクし、練習を休んでしまう。
そして練習をサボった知季に夏陽子は競技を続けるのか辞めるのか厳しい選択を迫る。
そんな悩める知季の前に要一が現れ…。
第3話の感想|ついに! MDCにHiHi Jetsの3人がそろった!
今回から、やっとやっとHiHi Jetsの3人がMDCにそろった…! 髙橋優斗演じる沖津飛沫の飛び込みを見て、思わず「かっこいい…」と呟く知季(井上瑞樹)が、なんともかわいくて頬が緩んだ。要一(作間龍斗)の冷静に分析している感じもいい。
しかし、知季にとっては試練が続く。麻木コーチ(馬場ふみか)が飛沫らを特別扱いすることに、レイジ(望月歩)と陵(佐久本宝)は腹を立て、要一の父である富士谷コーチ(村上淳)に、「贔屓ですよ」「気に入った生徒しか興味ない」と異議を申し立てた。さらに、ひたすらに自らを謙遜する知季に対しても、相変わらずイライラを募らせる。口論の末、本格的に仲違いをしてしまったようで心苦しけど、みんなで楽しく飛び込みができればいいのかと思っていたから、本気度が垣間見えてよかった。
ただ、案外知季は“みんなで”が大事だったらしい。レイジと陵とのいざこざを機に、練習をさぼり始める。そして、麻木コーチに「何で飛び込みやっているのかな?」と疑問に感じていることをぶつける。そこは家まで来てくれるほど、実は生徒思いのコーチだ。しっかりと考える時間をくれた。「誰もあなたに飛び込みをしなさいなんて言わない」という、手厳しい言葉を残して。
彼女である未羽(田鍋梨々花)だって応援してくれている。思い悩んでいそうな知季をデートに連れ出し、話を聞く。アスリートであろうとなかろうと、こんな彼女がそばにいるってとても恵まれているんじゃないだろうか。そして、皮肉なことに知季がやっと笑顔になった話題が飛び込みだった。未羽は、飛び込みをやってる知季が好きなのはもちろん、知季自身が飛び込みが好きなことをちゃんと分かっていたんだろうな、と思う。
それでもまだ浮上できない知季に、思わずがんばれ…! とこぶしを握ってしまった。そんな中、呼び出してくれる要一(スーパー優男!)。彼の紡ぐ言葉はあまりにも力強く説得力に満ちているが、同時にとても孤独だった。
「強いんじゃない、強くなるために努力してるんだ」
「勝てば勝つだけ孤独になる」
「孤独の先には計り知れない喜びがある。そう信じて勝ち続ける」
勉強でも仕事でも、あるいは恋愛でも、何かで自分だけが選ばれた経験のある人なら共感できる言葉ばかりだろう。知季の心にも響いたはずだ。
そう、知季には戦わなきゃいけない時が来た。周りの人たちが次々フラッシュバックし、そして、水面に浮上する。“すっきり”した顔で。知季が水中でもがいているシーンで一緒に息を止めてしまい、ここまで苦しかったな、と知季の心と自分の呼吸が重なってしまう。いい顔してるな、飛び込み台を見つめる表情が、眼の光が、全然違う。物語は、まだ始まったばかりだ。
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(c)2021 森絵都・角川文庫刊/ドラマ「DIVE!!」製作委員会