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2021年07月01日

ドラマ「DIVE!!」第12話までのネタバレ感想:気持ちのいいドラマをありがとう!

ドラマ「DIVE!!」第12話までのネタバレ感想:気持ちのいいドラマをありがとう!


第6話あらすじ&感想

第6話あらすじ


選考会でオリンピック強化選手の座を狙い、互いに火花を散らし合う坂井知季(井上瑞稀)、富士谷要一(作間龍斗)、沖津飛沫(髙橋優斗)の3人。

飛沫は豪快なダイブを決め、予想外の高得点をたたき出し、要一はいつもの完璧な演技で好調なスタートを切る。一方の知季は巻き返しをはかる秘策を抱えて、試合に挑んでいた。

それぞれ思いを抱えたダイブは果たして?

しかし、試合中の飛沫に思わぬ事態が...!

第6話の感想|三者三様の悔し涙、勝負の世界は残酷だ


ついに強化選手に選ばれるか否かが決まる選考会当日。冒頭から富士谷コーチと小宮コーチ、要一や飛沫らMDCのメンバーによる緊張と弛緩がすごい。むしろ今日こそは緊迫感で張り詰めていてもいいはずなのに、いつも以上にメリハリがある。でもそれが逆に、極度に緊張した時のふわふわした感じにも似ているようで、不思議な感覚になった。そして、第1話以来久しぶりに登場したかもめんたる…! 解説、待ってました。

ぽんぽん飛び込んでいく選手たち。デッドヒートなのか、それとも誰かの独壇場なのかは、このシーンだけでは残念ながらよく分からない…。ちょっとだけもやっとした時間が続く。解説曰く、頭一つ飛び出した要一以外は団子状態とのこと。ここで、まずは飛沫が持ち味を存分に生かした飛び込みを披露、直後にガッツポーズを決めた。最初はあまり心を開いていない様子だった彼から、こういうストレートな感情表現が出てくるとうれしくなってしまう。以前から痛めていた腰を押さえ、心配して駆け寄った麻木コーチへの一言もそう。「知季と要一、見ててやれよ」って、なんかちょっとイケてて面食らってしまった。たまに出る天然ボケはどこへ行ったんだろう。そして要一が完璧な飛び込みを見せ、文句なしの首位をキープ、残るは知季1人…。

飛び込む前、見ていて思わず唾を飲み込んだ。この頃には、たった10数分前の冒頭での緊張と弛緩なんてすっかり忘れてしまっていて、本当の試合を見ているかのような気持ちになった。麻木コーチは、「あとは入水だけだった」と励ましたけど、「ダメなものはダメ」と悔し涙を流す知季がものすごく頼もしくもあった。この子のこんな顔は初めて見た。月並みな表現だけれど、スポーツってものすごいパワーを秘めている。努力は必ず報われるとは限らないけれど、でも、頑張らなければこんな涙は流せない。自分の人生で、こんなに悔しさを感じたことはあっただろうか、と振り返らずにはいられなかった。

結果からみれば強化選手には選ばれないと思われた知季だったが、なんと後日、メンバー入りを果たしたことが伝えられる。だけど、この影で悔し涙を流している人がいた。腰を痛めていることを理由に、飛沫が強化選手を辞退させられていたのだ。あまりの悔しさに、声を上げて泣き叫ぶ飛沫が痛々しい。さらに、知季と仲直りしたばかりの陵もまた、飛び込みを辞める決意をしたのか涙をこらえるシーンがあった。悔しさをひた隠し、笑顔で知季やレイジとじゃれる姿が同じくらい痛々しく、切ない。

選考会という大きな節目に、それぞれが新たなステージに進んだようだ。1話の時からは比べられないくらい、MDCメンバーたちの飛び込みや仲間への向き合い方もぐっと大人になった。そして何より、みんながそれぞれの悔しさや自分への失望に涙を流す今回は、勝負の世界の残酷さが際立つ回だった。

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(c)2021 森絵都・角川文庫刊/ドラマ「DIVE!!」製作委員会

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