「桜の塔」第9話ネタバレ感想|お前の正義は、どこにある?
第9話の感想&あらすじ
第9話のあらすじ
次期警視総監の座を狙う副総監・千堂大善(椎名桔平)を失脚させると誓って5年――。
息をひそめ機会を狙い続けてきた上條漣(玉木宏)は、新派閥「改革派」を立ち上げ、千堂にふたたび宣戦布告。そんな中、千堂を襲った元警察官で、漣の父親代わりでもあった刈谷銀次郎(橋本じゅん)を殺害した犯人に仕立て上げられ、廃校の屋上へ逃げ込んだ元銀行強盗犯・蒲生兼人(森崎ウィン)が、SATの狙撃をかわそうとして転落。意識不明の重体に陥った!
そもそもは千堂が、蒲生を射殺して被疑者死亡で事件を終わらせようとしたのだろう…。そう確信した漣は、千堂に「また得意の妄想か」と一蹴されるも、一分も怯むことなく「あなたを倒すため悪魔に魂を売った…。なぜ5年間も沈黙を続けたのか、その答えがもうすぐ明らかになる」と宣告。私利私欲のために権力を求め、入庁以来“サッチョウ(=警察庁)の悪魔”と呼ばれてきた千堂。そして、“本来あるべき警察の姿”を取り戻すために“サッチョウの悪魔”となった漣――2人の“最後の闘い”がついに始まった!
ところがその矢先、よもやの事態が起こる。秘密裏に刈谷殺しの捜査が行われる中、ある意外な人物が自首したのだ!
混乱を極める警視庁。漣の幼馴染である警視庁捜査一課主任・水樹爽(広末涼子)は、裏で漣が一枚噛んでいるのではないかと疑い、真実を解き明かすため、取り調べを開始する。
5年の歳月を経て明かされる、漣が沈黙し続けた理由、そしてこれまでに起こった全事件の真相。さらに、最後に警視総監レースを制する人物とは一体……!?
登場人物それぞれの“正義”がしのぎを削る中、次々と押し寄せる驚天動地の新展開。前代未聞の警察ドラマ『桜の塔』、ついに完結!
第9話の感想
上條の復讐が、終わった。上條が優愛に何を告げ、どんな行動をさせたのか分からずじまいだったが、最終回で明らかになった。優愛は上條の書いた日記を読み、夫が刈谷を心底憎んでいることを知る。殺害計画に加担すべく、墓の隣に埋められた改造銃を掘り返したり、刈谷が来るとされている埠頭までひとり出かけていったり……。いくら上條のことが好きで、信頼しどこまでもついていくと決めたとしても、ここまで協力できるものだろうか……? 優愛は優愛なりに、父親がしてしまったことの償いをしたいと思い詰めていたのだろう。
優愛は、気づいていた。自分の夫が、自分を操ろうとしていることを。わざと自分に刈谷を殺させようと動いている事実を。それでも彼女は手を染めた。「愛」や「信頼」がどういうものなのか、彼女の行動で教えてもらったような気がする。
これは上條にとって、5年越しの計画だった。優愛に近づき、結婚したことまで含めて、千堂を落とすための長い長い計画だったのだ。結果、千堂は地方へ飛ばされ、警視総監の席に座ることになったのは権藤。上條の周年により千堂派は壊滅、改革派が一大勢力となったのだった。
千堂の土下座姿を見られなかったのは残念だが、床に転げ落ちる姿は拝めたのでよしとしよう。続編が期待できるようなオチでもあったことだし、数年後にまた彼らに会うことができるかもしれない。
それにしても、優愛はその後どうなったのだろうか……? 権藤が千堂に対し「お前の悪事を揉み消すのにどれだけ苦労したか……」と言っていたが、優愛のことも不問になったのだろうか? 彼女だけが割りを食っている気がしてならない。
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