「コタローは1人暮らし」第10話ネタバレ感想:優しくて未来ある最終回に涙腺崩壊!
第3話あらすじ&感想
第3話あらすじ
無事にひとりで『幼稚園の清水』に入園したさとうコタロー(川原瑛都)。
売れない漫画家で時間に余裕のある狩野進(横山裕)が送り迎えを担当し、実は料理の得意な秋友美月(山本舞香)がお弁当作りをするなど、『アパートの清水』の住人たちは、自然とコタローをサポートするようになっていた。
そんなある日、狩野はコタローに、出版社の編集担当・福野一平(大倉孝二)から原稿にダメ出しされるかもしれない…と、思わず弱音を吐いてしまう――。
いつになく弱気な狩野が、いざ福野の後輩の編集担当・矢野(戸塚純貴)に原稿を見せようとしたその時、インターホンが鳴り、コタローがやって来る。
「わらわも同席しよう」――慌てる狩野を横目にじっとダメ出しに耳を傾ける、まるで保護者のようなコタローの姿を見た矢野は…。
そんな中、コタローは狩野が席を外した隙に、矢野にあるお願いをするのだが…?
さらに、お弁当を作ってくれた美月に恩返しをしたいと考えたコタローは、休日に美月と狩野を誘って公園でピクニックをすることに!
楽しい時間を過ごした記念に写真を撮りたいという美月にコタローは…!?
その後、3人が公園からアパートに戻って来ると、部屋の前で緊張した面持ちの弁護士・小林綾乃(百田夏菜子)が待ち構えていた。すれ違い続きで生活費を渡せていなかった綾乃は、何としてでもコタローに会わなければ!と、休日を返上してアパートにやって来たのだ。
あいさつしようとする綾乃をスルーし、黙って部屋に入ってしまったコタローだが、再びドアが開いて…?
第3話の感想:“優しい人”であふれた世界が心地よく沁みる
今日も今日とて、幼稚園のお迎えは狩野が。どこか飄々としている狩野とコタロー(こういうところがなんとなく似ている)に対して、温度高めの花輪先生。新任教諭感がなんとも初々しい。こんな先生がいたら、きっとお母さんたちのアイドルになること間違いなしだろう。
そんな中、狩野のもとに新しい担当編集者・矢野がやってくる。ぱっと見の印象は、控えめに言ってとっつきにくそう…。座る前に座布団を払うのは非常に感じが悪い。そこに同席すべくやって来たコタロー。「絵がダメです」と、矢継ぎ早にダメ出しをしていく矢野に、コタローは「そうか? わらわは良いと思うがな」などと狩野を擁護する。すごいうれしいけど、実際に自分が狩野の立場だったらと考えて肝を冷やした。案の定、コタローの発言に狩野は本格的に腹を壊す。そして、コタローの口を塞ぐ。微動だにしないコタローがあまりに可愛すぎた。狩野がたまらずトイレに立った時、コタローは「あまり狩野殿をいじめないでほしいのだ」と矢野にお願いをする。いつもお世話になってる人が傷つくところは、たしかに見たくないだろう。矢野はこれに対して、「実は期待しているんです」と理由を語った。コタローにこんなことまではっきり言ってくれるって、この人すっごく信頼できるぞ…! そして、それを聞いて「なかなか良い人であったな」と感想を述べられるコタローの達観がやばい。
狩野へのお返しに続き、美月にもお弁当作りを手伝ってくれたお返しを。ボールを投げて、「走るんだー!」と言った狩野は、ナチュラルに横山さんだったのではという気がする。和気あいあいとしたピクニックだったが、極端に写真を嫌がるコタロー。何で? まさか魂抜かれるからってわけでもないだろうし…。理由が気になるところ。公園の中で、迷子を見つけたコタローは、「お主、一人でどうした?」と声をかける。いや、お前もな! と盛大にツッコんでしまったけど、 親御さんを探す過程でぽつぽつと語る母上との思い出が切ない。
そしてやっとコタローと対面した子どもが嫌い? な弁護士の小林。真面目を絵にかいたようなしゃべり方に容姿なのが、このドラマの中でちょっと異質感がある。そんな彼女を「ようこそである」とクラッカーを鳴らして歓迎するコタロー。牛乳で乾杯し、さらには1曲披露する。いつもよりも少し高くなる歌声が可愛い。それにしても、なぜコタローはこんなに弁護士のことを歓迎するのか。理由は、このお金を寄付してくれた“優しい人”は会うことができないから。「ゆえに、わらわはお主に優しくするのだ。さすれば優しい者にもわらわの気持ちが伝わる」はずという、コタローなりの感謝の表現だった。しかし、ついさっき初めて断片的に明らかになったお母さんは、すでに亡くなっているらしい。コタローの生活費は、彼女の保険金で賄われていた。なんとも信じがたい現実に、胸が締め付けられた。ただ、コタローが弁護士への土産として日記を託しているところを見るに、おそらくはこの“優しい人”がお母さんであることには気づいているのだろうなと思う。それにしても、毎週コタローにお金を届けるこの仕事、あまりにもしんどそうだ。
みんなが誰かのことを思って生きているこの世界がすごく優しくて切なくて、心地がいい。狩野は編集者にずっと絵をダメ出しされているけど、コタローが来たことで周りの人との関わりが増え、きっとどんどん良くなっていくんだろう。写真に写れないコタローのために描いた美月との絵、見てるこちらが思わず笑顔になっちゃう絵だったし。
しかし、最後に登場した写真小僧…君はコタローを撮ってどうする気だ?
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