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2021年06月27日

「コタローは1人暮らし」第10話ネタバレ感想:優しくて未来ある最終回に涙腺崩壊!

「コタローは1人暮らし」第10話ネタバレ感想:優しくて未来ある最終回に涙腺崩壊!


第5話あらすじ&感想

第5話あらすじ

『アパートの清水』に1カ月の期間限定で引っ越してきた青田学(間宮祥太朗)から、「1カ月だけでいいから仲良くしてほしい」と頼まれた1人暮らしの訳アリ5歳児・さとうコタロー(川原瑛都)。

この頼みを快く引き受けたコタローから、しばらくの間、銭湯にも幼稚園にも青田と一緒に行くと宣言された売れない漫画家・狩野進(横山裕)は、フクザツな心境に…。
また、コタローをかわいがっているアパートの住人・秋友美月(山本舞香)や田丸勇(生瀬勝久)も、常にコタローにベッタリな青田にしっと心が爆発寸前…!?

ある日、青田と出くわした狩野は、コタローのことを根掘り葉掘り聞き出そうとする姿に不信感を抱き始める。
そんな中、毎週コタローに生活費を届けている弁護士・小林綾乃(百田夏菜子)の調査で、青田が探偵だということが判明!
狩野らは青田の部屋に乗り込み、なぜコタローのことを探っているのか問いただすのだが…?
はたして、探偵・青田がコタローを探る理由とは――!?

第5話の感想:狩野には見習うべきところがたくさんある


前回最後に、アパートの清水に越してきた青田。出張で1か月間のみの居住というし、浮かべている笑顔もどこか胡散臭い。さらには、急激にコタローとの距離を詰めてくる。これはもう、危険な匂いしかしない…! そんな青田の出現により、銭湯や幼稚園への送迎を断られた狩野は嫉妬心を滲ませる。ちゃっかり銭湯に行く準備を済ませていたのに、荷物を後ろ手に隠すあたりとか、わざとそっけなく相槌を打つ感じとか、不器用さにムズムズした。またしても横山裕の“お兄ちゃんみ”が溢れ出す。

そして、不器用で心優しい狩野は、コタローのことを詮索してくる青田にしっかり警戒心を抱く。本当にこの人がコタローの隣人でよかったと心から思った。何よりも「本人が言いたくねぇこと、わざわざ探んじゃねぇよ」というセリフの破壊力たるや! 自分もこう言える人間でありたいと、すごく考えさせられた。

ただ、同時に青田の言ったことも真理だなと思う。たしかにコタローにとって、今の状況は正しいことなのか? このままで本当に幸せなのか? そこに自分たちのエゴはないのか? アパートの清水の住人たちは、それぞれに適切な距離感を保ちながら、時に助け助けられしながらコタローの成長を見守っている。しかし、どこまでいっても所詮はただの隣人に過ぎない。責任感は持てたとしても、本当の保護者ではないのだ。

大人たちの小競り合いに割って入ったコタローだったが、やはり彼の方が1枚上手。父親がやっていたのと同じ遊びを青田がしたことで、父親との繋がりを見抜いていた。そういえばつい忘れがちだけれど、コタローはまだたった5歳だ。その中で過ごした両親との記憶は、大人になったわたしたちが今思い出せるものよりもずっと色濃く、鮮明だろう。つまり、同じくらいかそれ以上に、傷付いたことも強烈に残っている可能性がある。そのことに思い至ってまた、胸が締め付けられた。

結局、青田は父親にコタローの本当の居場所は教えなかった。聞けば、彼も彼なりの過去を背負っているようだ。青田よ、胡散臭い笑顔とか言ってごめん…! 最終的には根がいい人ばかりのコタローの世界が、期待を裏切らないでいてくれてホッとした。

それにしても、あまりにも切ないコタローの「強くなりたい」理由を知って、「一緒に強くなろうぜ」と声を掛けられる狩野はやっぱり只者ではない。この人こそ、一体どんな人生を歩んできたらこんなにも人の心の隣にすっと寄り添えるようになるんだろう。狩野には見習うべきことが多いなとつくづく思った。

主題歌「ひとりにしないよ」の歌詞が、ここにきてさらにストーリーとリンクする。しばらくは余韻が残りそうだ。

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(C)テレビ朝日

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