「コタローは1人暮らし」第10話ネタバレ感想:優しくて未来ある最終回に涙腺崩壊!
第7話あらすじ&感想
第7話あらすじ
『アパートの清水』では、住人たちが寝静まった深夜になると、部屋の前に石が積まれるという怪奇現象が続出していた。
売れない漫画家・狩野進(横山裕)と田丸勇(生瀬勝久)がその話をしていると、なぜか突然、1人暮らし中の5歳児・コタロー(川原瑛都)が「わらわの仕業で…」とガックリ。すっかり落ち込んでしまう。
その日の深夜、狩野の部屋のインターホンが鳴り、コタローがやって来る。自分の足にしがみついて離れない、初めて見る甘えん坊なコタローの姿に、狩野は激しく動揺して…?
翌日、弁護士の小林綾乃(百田夏菜子)と約束があるというコタローに付き添うことになった狩野だが、着いた場所はなんとメイド喫茶!
あーりん(佐々木彩夏)らメイドたちに「おかえりなさいませ、おぼっちゃま」とお出迎えされ、いつになくハイテンションなコタローだが…?
一方、『幼稚園の清水』では、新任教諭・花輪景介(西畑大吾)が、大ピンチに!?
遊んでいる最中でも突然寝てしまうことの多い園児を心配した花輪が、保護者にそのことを伝えると、なぜか逆ギレされてしまい…!?
第7話の感想:「おかえり」って幸せな言葉だ
アパートの清水で怪奇現象が発生!?
理由はコタローの夢遊病だった。本人は「寝ている時のわらわは本当のわらわではない」「弱いわらわは嫌いぞ」と言ったけど、狩野の足にすがり1人は嫌だと甘える様子は5歳児らしくて可愛い。ただ、それ以上に痛々しくもあった。普段の様子とはあまりに違うこの姿もまた、コタロー自身なのだ。この子は一体どれだけの我慢をしているのかと心配になる。
そんなコタロー、「今日は小林殿と行くところがある」と、狩野を避けようとする。美月に会うべくキャバクラに行った前科があるからなのか、狩野はコタローを尾行。本当に面倒見がいいというかなんというか。こんなお兄ちゃんがいたら、うざいけど幸せだろうなと思ってしまった。
メイド喫茶へ入って行くコタローと小林。でも、なぜか入口をピークに、コタローのテンションは下がる。いつだってやることに明確な理由を持っているコタローの真意が気になるところだ。(それにしても、狩野を演じる横山裕の「萌え萌えキュン」は結構貴重だったんじゃないだろうか…?)
幼稚園では、友達がお母さんに構ってもらえないことでストレスを抱えていた。彼は「ママを困らせたい」と、コタローを家出に誘う。たしかにこれなら間違いなく親の注意は引けそうだし、よく考えたものだな、と思う。
結局、友達はお母さんが迎えに来てくれて事なきを得た。ところが、コタローは「わらわに家出はできぬのである」と気付いてしまった。家で帰りを待つ人も、遅いなと心配してくれる人もいない。
…果たして、本当にそうだろうか?
実は、コタローの留守を心配して、狩野は周囲を探し回っていた。
小林の在籍している鈴野法律事務所へも足を運ぶ。そこでのコタローについての鈴野との会話が、どれも胸に突き刺さった。メイド喫茶に行ったのは、「おかえり」と言われたかったから。そして、高級なティッシュを買う、何紙も新聞を契約する…これはどちらも、ネグレクトを受けていた自身の過去から学んだ、コタローなりの護身術だった。そんなことあっていいのか、と悲しくなる。まだこんなに小さい子どもが、自分の命を守る方法を自分で考えて行動しているなんて。当たり前に享受されているべき“安全に暮らす”ということが、彼にはできないのだ。さらに、鈴野は言った。「私たちは大人びているあの子に慣れちゃいけない」と。そうだった。コタローが普通に生活をしているように見えるのは、その中に何重にも不安を隠しているからこそなのだ。
帰宅しているコタローを見た狩野は、汗だくになりながら探し回ったことを愚痴りつつ、「おかえり」と言う。それは、メイド喫茶での「おかえりなさいませ」よりも随分ぶっきらぼうではあったけど、体温のこもった優しい響きをしていた。「おかえり」って、幸せな言葉なのかもしれない。「おかえり」「ただいま」、短いやりとりだけど、もっと大事にしたいなと思った。
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