マーベル作品(MCU)フェーズ3前半 一覧&全6作品の魅力を徹底解説!

『マイティ・ソー バトルロイヤル』の魅力


© 2021 Marvel

MCU第17作かつ『マイティ・ソー』シリーズ第3作となった『マイティ・ソー バトルロイヤル』は、アカデミー賞ノミネート監督・タイカ・ワイティティ監督の出世作ともいえるマーベル映画。『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』には登場しなかったソーとハルクの2大ヒーローが未知の惑星で大波乱を巻き起こします。

ストーリー


アベンジャーズの一員として、地球を守るために戦ってきたソー(クリス・ヘムズワース)の前に、邪悪な敵・ヘラ(ケイト・ブランシェット)が現れる。ソーの最強武器ムジョルニアを簡単に破壊するヘラの圧倒的なパワーによって、宇宙の果てまで弾き飛ばされるソー。遠く離れた星で囚われの身となったソーは、脱出するため、絶対王者として君臨するチャンピオンとの1対1の命がけのバトルに挑むことになる。だが、彼の前に姿を現したチャンピオンは、かつて共に闘ったハルクだった。果たして、ソーの運命は……?



最強最悪の破壊神・ヘラ登場!


本作の注目ポイントは、最強の女性悪役・ヘラが登場することでしょう。

彼女を演じたのは、アカデミー主演女優賞の獲得経験もある実力派女優・ケイト・ブランシェットさん。
意外な過去を持ち、単なる悪役では終わらない魅力的な役柄を圧倒的な表現力で実現しています。

コメディとシリアスの融合・タイカ・ワイティティ


本作の監督は『シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア』などの作品で、低予算映画時代からコメディ映画の実力を認められていたタイカ・ワイティティさん。

しかし、本作を鑑賞しても分かる通り、監督の真髄はコメディとシリアス展開を混ぜ込んでいく独特のバランス感覚と言えるでしょう。

その手腕は続く監督作『ジョジョ・ラビット』で更に洗練され、第92回アカデミー賞では作品賞を含む6部門にノミネート、結果、アカデミー脚色賞を受賞する結果を達成することになりました。

ちなみに、監督は、本作の公開を心待ちにしていたファンに向けて、コミコンイベント(アメコミ映画の最新情報なども発信されるポップカルチャーの祭典)にて、ドキュメンタリータッチの短編作品『チーム・ソー』を特別上映。

シュールな世界観が受けたことから、全3作品が制作され、それらはソフト版での特典などとして収録されています。

「ラグナロク」の意味とは?


本作の英語版タイトル『Thor: Ragnarok』において、サブタイトルとなった「ラグナロク」とは、北欧神話における終末を指し示した言葉。

果たして、この言葉が、どのような意味を持つのか。
本作の主題歌として使用されたレッド・ツェッペリン「移民の歌」の歌詞がどのような意図を持っているのか。

それらを想像しつつ、クライマックスに待ち受ける衝撃の展開を楽しんでほしいです。

アベンジャーズへ直結するラスト


本作では『ドクター・ストレンジ』のラストシーンが本編に繋がっているほか、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』以降、出番のなかったソーとハルクが『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』の間に何をしていたのかが明かされます。

また、本作のラストシーンは、そのまま、アベンジャーズシリーズの第3作『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』へと繋がっていく構成。そのため、本作を観た後は、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』が観たくて仕方がなくなってしまいます!


『マイティ・ソー』シリーズの第3作にして、過去作とは大きく異なる作風で描かれた『マイティ・ソー バトルロイヤル』。

MCU作品を観ていると嬉しい小ネタの数々や、主人公たちに衝撃的な運命が待ち受ける物語は、かなりファン向けな内容ではありますが、それも含めて、熱心なファンなら満足度が高いであろう一作です。

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